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【地図】Geminiが地図を読んでくれる未来は結構大変かも


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年11月12日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは、

【地図】Geminiが地図を読んでくれる未来は結構大変かも

GeminiとGoogleマップがつながる

火曜日は地図と時刻表の話をしています。

今回は地図の話です。

先週、Googleマップに関する面白い記事を見つけました。

「GoogleマップにGemini搭載。「今日どこ行く?」を気軽に聞けるよ」というギズモードの記事です。

この記事を読んでいて思ったことを話しますね。

生成AIができること

最近、AIが話題になっています。

AIという言葉は昔から誤解の多い言葉なんですよね。

何か神秘的な言葉が聞けるものみたいに思っちゃうことが多いんです。

これ、素人の思い込みみたいに思うかもしれませんが、ある程度技術的な素養を積んでいてもほんの少しそんな期待をしてしまうのも事実です。

新しく生まれてくる技術というのはそんなもので、実際にたくさん使われるようになって初めて実態が分かってくるというものなんですよね。

今のAIブームをまさにそうです。

できるようになったのは機械が学習するということです。

これまではコンピューターで何かをするためには事細かにやり方を教える必要がありました。

それがプログラミングと呼ばれていました。

最近はそこがちょっとだけ変わって、たくさんの因果関係のセットみたいなデータを大量に与えたら、ある程度妥当性のある答えが出せるようになったってことなんです。

事細かにやり方を教える方法から、事例を与える方法にプログラミングが変わったわけですね。

もちろん、これだけでもものすごい成果です。

人の脳の仕組みに関する理解度が上がって、それをシミュレーションしてみたら、だいぶ人間が考えるのと似たような答えが出せるようになったのですから。

AIが地図を読めたらできることは?

紹介した記事の話に戻りましょう。

地図というととりあえずは絵のようなものを考えますよね。

山があって川があって道路があって建物があって……

みたいな感じ。

AIであるGeminiがこれを読めるとしたら、期待するイメージはなんでしょうか。

A地点からB地点に行く近道は?

みたいな感じでしょうか。

あるいは、Cというお店はどこにある?

みたいなことも訊けそうですよね。

でも、このレベルだとあまり便利じゃないような気がしませんか?

普通にググればいいだけだし(笑)

ここにGeminiが登場すると何が便利なのかというと、人と会話するようなイメージで地図を調べられるってことなんですね。

Googleマップにはお店の情報がありますから、それを使えば

「この近くのおいしいケーキが食べられるカフェを教えて」

みたいな訊き方ができる可能性があります。

さらに、

「混雑していないルートで案内して」

と続けることもできそうだし、Geminiさんが、今車で移動していることを検知して、

「このお店には駐車場がありません。近くの駐車場に案内できますが、今は雨が降っているので別のお店の方がいいでしょうか」

なんてことも言ってくれるかもしれません。

実際にはこれはちょっと先のことでしょうけど、まあまあできなくはなさそうなレベルです。

で、このやりとりを分析してみると、地図が便利に使えるというよりは、会話の部分が便利になっているってことなんですよね。

答えている情報そのものは、今でもネット上に存在しそうなものばかりです。

で、ネットリテラシーが高い人はその情報を上手に探して、自分の頭の中で組み合わせて「ここのカフェに行こう」と決めているわけです。

AIがあると、このうちの何割かをお任せできてしまうわけですね。

探したり組み合わせたりする。

実はこれ、プログラミングでやっていることそのものなんです。

これまでは特殊な訓練を積んだ人だけができると思われていたことですね。

こんなことが誰でもできるようになるのはすごいことなんですが……

視点を変えてみると今でもできることじゃないですか。

人力ですけど(笑)

これが実は落とし穴なんですよね。

AI時代は人に頼れないことが増える

AIどころかITなんかいらないと思っている人は今でも案外多くて、そういう人の想像力が足りないところは、コンピューターがやろうが人がやろうが自分には関係ないと思っていることなんです。

あなたもGeminiが地図を読んでくれると便利なことがたくさんあるんだろうけど、自分には関係ないやって思ってません?

思っているとしたらやばいですよ

AIが普及したら自分でやらなきゃならないことが増えるんです。

人の手を借りられなくなるの。

そういうことが地味に着実に起きているのが、鉄道をはじめとした交通機関ですね。

駅で切符を買うのが当たり前と思っている人は利用しにくくなっていますよね。

似たようなことが社会のあらゆる場所で起きるのです。

なぜなら人がいないから

AIが普及すると、人の手を借りずに自分の手でやらなければならないことが増えるのです。

そして、AIは責任を取ってくれないのです。

自分のことは自分の責任でやるという当たり前のようなことを痛感する時代が来るのです。

今は「知らなかった。不公平じゃないか!」って誰かに言えることも、

「知らなかったら損をするのは当たり前じゃない」と言われる時代になるでしょう。

未だにお店で現金で支払いをしているあなた。大丈夫ですか?

GeminiGoogleマップの記事を見て、こんなことを考えてしまったのでした。

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今回は、Geminiが地図を読んでくれる未来は結構大変かもという話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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