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詩 ︙ 虚影

ひとは誰かの評価で出来ている
自分じゃ自分を測れない
物差しは外にある

褒められて1cm

怒られて−2cm

告白されたら3cm

誰にも必要とされない人間は価値のないひと
自分の姿を見られないひと

あの子の中に自分を見る
瞳に映る透明な私
憧れのあの子を見てるつもりで
本当は無価値な自分を覗いている

全部の物差しを捨てて
自分の瞳で自分を見たい
でも透明だから何も見えず 測れず 映らない

急に変わった測定方に置いていかれて
何も分からない暗闇の中

SNSで小さな鏡をたくさん集めて
いつか姿がわかるかも
そもそも銅板かもしれない

知らなくて 触れなくて 測れないから
少しずつでも積み上げて

映すしかない

つくるしかない




よかったら❤️🔁🤝🕊️お願いします

私の血となり肉となります