🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/12/7～13］

正木伸繁 @nbmasaki　🍣デリバリー事業会社マーケ担当

2020年12月14日 15:40

TOP画像は「まぜそば三ツ星」の「まぜそば担々麵（和牛）」のハバネロトッピング（2ネロ）です。（MAXの3ネロもいけそう）

たまたまChompyのアプリを開いたらなんと会社がエリア内に！9月にエリア拡大を行ったということで、そのまま注文しました。

Chompyは料理軸だけでなく気分軸（さっぱり、辛い、ガッツリ等）で検索できるのがいいですね。辛い食べ物漁りが捗ります。

また、超ギリギリエリア外だったWoltも、ついに12/11よりエリア内になったので、あとはfoodpandaを残すのみ。

🤩トップニュース

🤩一人前から、うれしいデリバリー『FOODNEKO（フードネコ）』がサービス開始！“3つのナシ”でおいしいお料理をもっと手軽に。

株式会社ダブリュービージェーは、できたてのおいしいお料理を皆様に安全にお届けするフードデリバリーサービス『FOODNEKO（フードネコ）』の提供を開始。サービス開始時点でのご提供可能エリアは東京都の港区、渋谷区、新宿区。

事前の情報を持っていなかったので、サービス開始のニュースを見てビックリしました。

韓国のWoowa BrothersがLINEと組んでLINE WOWを始めたのが、2014年。
その1年後にLINE WOWは終了となりましたが、その後LINEは出前館と組んで2017年にLINE デリマを開始。
2020年に出前館と統合となり、同年Woowa Brothersが単独で再上陸、という流れですね。
また、当のWoowa Brothersも2019年にDelivery Heroの傘下に入るなど、激動の５年間でしたが、これから両社は日本市場ではライバルということになりますね。

さて、肝心のサービスですが、このネコのキャラクターがなんとも言えないユルさでいいですね～。
細部まで徹底してデザインされているあたりが好感持てるのですが、そもそもなぜネコなのか？（笑）

サービス開始から会社がエリア内だったので、早速使ってみたのですが、なんと配達トラブルとのことでキャンセルに！

配達時に事故ったのか、そもそもマッチングされなかったのか、詳細はわかりませんが、開始時あるあるですね…。
（本件に関しては特にお詫びメッセージも無く、かなりドライな印象ですが、ネコだから仕方ないかぁ。）

翌々日に再度チャレンジしましたが、今度はキチンと届きました。（配達中のネコもかわいい）

今なら初回登録ご利用の割引として、2,500円引きのクーポン（初回1,500円OFF、２回目1,000円OFF）を配布しているので、是非お試しください。

それにしてもここ最近、国内ではどんどんとプレイヤーが増えていきますが、これからどうなっていくのか。

こちらは米国の５年間におけるプレイヤーの変化に書かれています。

市場にある程度のプレイヤーがいるということは、健全な競争原理が働きますが、対応するレストランは大変ですね。
（米国にはすでに各デリバリープラットフォームの受注を一括するサービスがありますがどこまで使われているのか。）

こちらが５年間におけるプレイヤーの変化。

現在は３強となっているため、さすがにこれらの統合は独禁法の懸念等で無さそうで、2021年は米国にとっては安定期に入ったのではと思います。

📰プレスリリース

📰今までにない自分だけの“カスタマイズデリバリー” 各地元エリア限定☆ 地元の美味しいを地元の食卓に繋ぐ『つなぐデリ』

フードガレージ株式会社は、地元の“美味しい”を作り手の想いと一緒に“食卓へ”大切にお届けするフードデリバリーサービス『つなぐデリ』を開始し、埼玉県大宮エリアより本格スタート。

埼玉限定ですが、いくつか際立った特徴がありますね。

① 市場や生産者より食材のプロがセレクトした旬食材や、各店の物販なども一緒に配達する事によりコストを抑え、大手デリバリーに比べ手数料の面においても低手数料にて行える事業スキームを構築
② 加盟店舗は、大手チェーン展開の飲食店ではなく、地元エリアの老舗・銘店・人気店など個人店を中心にカテゴライズしてピックアップ
③ 様々なジャンルのお店から、好きな料理をピックアップ出来て自分だけのフルコースをカスタマイズ

レストランとユーザのマッチングという機能面だけではもはや差別化はできないため、２番手以降はオリジナルな強みが必要になってきますが、②がどこまでメリットとなりえるか。（レストランが集まらない、手が出しにくいレストランしかない、というデメリットに振れる可能性もあります）

とはいえ、③ができたらすごいメリットですね。
さすがに通常と同じ配送料とはいかないかもしれませんが、特にグループでの食事の際、人数が多くなるほど需要はありそうです。

📰楽天と横須賀市、自動配送ロボット（UGV）によるスーパーからの商品配送サービスの実現に向けた公道走行実証実験を開始

今回の実証実験では、横須賀市馬堀海岸地域の住宅地（約200m×約120mの範囲）において、低速・小型の自動配送ロボットを自動走行させ、公道を安全に自動走行できることを実証する。走行中は、同地域から約5km離れた「横須賀リサーチパーク」から、自動配送ロボットを遠隔監視する。

楽天がついに公道での実証実験が開始となりました。

このあたりは一度車で通った記憶があり、地図で見てもわかると思いますが、道も広く実験には使いやすい印象です。

そしてパナソニックも同時期に藤沢で実験を行っています。（車体は楽天と同タイプですね。）

今週は配送ロボットのニュースが多く、こちらは（newspicks有料記事ですが）美団の取り組みについて書かれています。

こちらはヤマトが中国企業への出資を報じた記事ですが、どちらにしても中国は（市場に投下しての実証実験ができるため）数段日本の先を行っていますね。（その分クオリティは…？）

そしてこちらは米国の事例。
最近めっきりPostmatesの配送ロボットのニュースがありませんでしたが、Pink DotというサービスがPostmatesのロボットで配送を開始したとのこと。

twitterでも動画が投稿されていますが、走っている姿はなかなか愛着がありますね。

They really got robots out here in LA delivering food now 😂🤖 #genius #thefutureishere #pinkdot pic.twitter.com/AoLcmUdGr1
— Julia Guardiola (@juliamercedes_) December 9, 2020

📰"目指したのは、カラダに悪そうな味。"　美味しさと栄養のトレードオフに挑むフードテック新ブランド、NEUFORT（ニューフォート）が販売を開始

株式会社Le Braveは、美味しさと栄養のトレードオフに挑む健康ブランド、NEUFORTの販売を開始。「目指したのは、カラダに悪そうな味。」を開発コンセプトに、美味しくかつカラダにも良い材料を使った商品を届ける。

「目指したのは、カラダに悪そうな味。」というキャッチコピーを筆頭に、ブランディングが徹底されていますね。

一体どのあたりの市場を狙っているのかもはやわかりませんが、今後どう広がっていくのか楽しみです。（ECでは無さそうですが、お店がどこかにあるのか？）

📰忘・新年会への参加見込み回数、49.1％の人は「減少しそう」「会社・仕事関係」の忘・新年会へは前年度から半減以下に想定予算も1回当たり平均4,234円で4年ぶりに減少

株式会社リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約9,000人を対象として、今年度の忘・新年会についての消費者アンケートを実施。結果から見えてきたコロナ禍での忘・新年会の動向を発表する。

そもそも「今年度の忘・新年会の参加回数の見込み」という調査を2012年から取り続けていたのがすごいですね。
2019年まではほぼ数値は変わっていない中、今年は一気に数値が変わりました。

忘年会の調査は各社行っていますが、どれも自粛傾向は強いですね。

🗾国内のニュース

🗾カラオケルーム「歌広場」でQRでの宅配便受け取りが可能に、荷物預かりサービスを手掛けるecboと提携

荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」や宅配物受け取りサービス「ecbo pickup」を手がけるecboは、クリアックスが運営する「カラオケルーム歌広場」とサービス提携。歌広場の東京都内全55店舗で宅配物の受け取りが可能になっている。荷物お預かり料は無料で、受け渡し時間は各店舗によって異なる。現在はAmazonなどのECサイトの荷物を歌広場に直送できる。

コンビニ受け取りとの一番の差別要素は「コンビニでは対応していない80サイズ以上の大きな荷物を受け取ることができる。」とのことで、家の近くに歌広場があれば便利なのかもしれませんが…どうでしょう。

🗾富士通、“レジなし店舗”運用システム提供へ　米スタートアップと協業

富士通は、レジのない店舗のシステム構築を手掛ける米Vcognition Technologiesと協業すると発表した。富士通は同社の総代理店として、2021年3月をめどに日本で自動決済機などレジなし店舗の運用システムの販売を始める。同年9月までに、機能を強化したSaaS版も提供する。

こちらが富士通のリリースです。

富士通が実店舗を展開するわけではなく、レジ無し店舗のソリューションを展開していくための提携ということで、Zippinのベースからどれだけ付加価値を付けられるかですね。

🗾ふるさと納税の返礼品をタクシーデリバリー。ふるなび×日本交通

対象となるのは、タクシーデリバリーに参画する店舗の「飲食体験型返礼品」。飲食体験型返礼品とは、地域の特産品をPRすることを目的として、飲食店舗で調理された特産品を楽しめる“体験型ふるさと納税”。実施店舗は地域のPRを行なう事業者として各自治体から公認されており、特産品を店舗で振る舞うことで地域の応援を行なう。

対象店舗は北海道・兵庫県・三重県に限られていますが、EC対応の食材ではなく、料理が返礼品となるのは面白い取り組みですね。

それにしてもタクシーデリバリーは本当に増えています。

🗾バーガーキング「プラントベースワッパー」発売、大豆由来の100%植物性パティをこだわりの“直火焼き”で

ビーケージャパンホールディングスが展開する「バーガーキング」は、大豆由来の100%植物性パティを使った「Plant-Based Whopper(プラントベースワッパー)」を全国で発売する。販売期間は、2021年2月末までを予定しているが、数量限定のため無くなり次第終了。単品税込590円、セット(フレンチフライM・ドリンクM付き)税込890円。

販売自体は期間限定なものの、全ての店舗で注文できるのはいいですね。

本国ではimpossible foodsのパテを使ってImpossible Whopperとして発売しましたが、今回の日本版はまた違うのかもしれません。

こちらはフレッシュネスのバーガーに採用されているDAIZを取り上げた記事です。

「100％植物肉で実際の肉に近づけるには限界もあるのでは？」という記者の質問に対して、「例えば牛脂を1滴入れる、肉とミラクルミートを半分入れる」といった100%にこだわらない考え方は、裾野を広げる段階ではアリだと思います。

🌎海外のニュース

🌎韓国ドミノピザが業界初となる“ドローン配達サービス”をテスト、2021年の実用化目指す

韓国ドミノピザが、宅配ピザ業界初となるドローンと自律走行ロボットを利用した配達サービスのテストを実施した。ドミノピザは2021年から一部商業地域や集合住宅地域を対象に、ドローンと自律走行ロボットを活用した配達サービスを導入する計画だ。

テストは大学のキャンパス内にある店舗で行われたとのことですが、いよいよ現実的になってきた感がありますね。
また、ラストワンマイルを埋めるというよりもドローン専用のスポットが受け取り場所になる、ということで、これならハードルは下がりそうです。

こちらは、ドローンの運用が進んだ時、もしくは本格的にドローンを活用するためには、各住宅にもドローンの発着場が必要になってくる、と書かれています。

もちろんマンションのような集合住宅はもちろん、各一戸建て毎ではなく、要所にポストがあるように、発着場が街の各所に建てられる、なんてことにもなるのかもしれませんね。

以上。

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