🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/8/17~23]
今週はお盆明けでリリースが多め!
📰プレスリリース
📰定額制テイクアウトアプリ「POTLUCK(ポットラック)」がデリバリーの新プランをリリース
定額制テイクアウトアプリ「POTLUCK」を運営する株式会社RYM&CO.は、実証実験を行っていた渋谷エリアに加え、恵比寿エリアでのスタートを実施。これに伴いデリバリープランの内容を変更し、配送範囲内のPOTLUCKユーザーは誰でもデリバリーを注文できるようになった。
POTLUCKもデリバリー範囲を広げてきました。
サブスク的な観点で定額制を推し進めてきたPOTLUCKですが、デリバリーにおいてもこのサブスク(配達手数料固定)が今注目されていますので、大手プラットフォーマーの牙城に食い込めるのか注目です。
📰Retty、飲食店経営のDX実現を目指す。第一弾として、モバイルオーダーシステム「Retty Order」提供開始へ
日本最大級の実名口コミグルメサービス「Retty」を運営するRetty株式会社は、飲食店経営のDX実現を目指し、2020年秋を目処にお客様のスマートフォンから注文ができる飲食店向けモバイルーオーダーシステム「Retty Order」を提供開始。
toCとしてのグルメサイト運営からtoBとしての飲食店支援は定番の流れとして、Rettyも進出してきました。
特にtoBにおいてはトレタが先行している印象ですが、上流(販促・販売)から下流(店舗オペレーション)まで一気通貫したトータルサービスとなると、これから広がっていくと思います。
📰デリバリ―&テイクアウトアプリ「menu」配達クルー・店舗・ユーザーへの食中毒防止対策を公表
menu株式会社が運営するフードデリバリー&テイクアウトアプリ「menu」は、デリバリー・テイクアウトサービス利用時における食中毒防止対策の実施を公表。配達クルー・店舗・ユーザーに向けた独自の食中毒防止マニュアルを配布し注意喚起を促すなど、事前の事故防止対策を徹底していく。
様々なプロモーションも大事ですが、こういったプラットフォーマーだからこその啓蒙活動って大事ですね。
配達員向けだけでなく、飲食店向け、ユーザ向けそれぞれにキッチリとツールを用意しているあたり真剣度合いが伝わってきます。
📰【松屋】松屋モバイルオーダー開始!松弁ネットに待望のクレジット決済追加!さらに20%ポイント還元開催!
松屋フーズでは、セルフ店舗において事前クレジット決済可能な「松屋モバイルオーダー」を開始、さらにお弁当WEB予約サイト「松弁ネット」でもクレジット事前決済機能が追加された上、松弁ポイントの「20%ポイント還元&新規ご登録200ポイントプレゼントキャンペーン」を開催する。
以前も商品を事前に決定しておく事前注文のような機能はありましたが、ようやく決済まで紐づきました。
テイクアウトをメインで書かれていますが、画像を見るとイートインでもできそうですね。その場合、店舗とのやりとりの部分がとても気になります。(スマホ内に注文番号のようなものが表示されてそれを見せるイメージか?)
📰デリバリー専用のシェア型クラウドキッチン「KitchenBASE(キッチンベース)」全21キッチン、ビル1棟の超大型2号店を神楽坂に今夏オープン!
デリバリー専用のシェア型クラウドキッチン「KitchenBASE」が待望の2号店を新宿神楽坂エリアに今夏オープン。2号店は全21キッチン、5階建てのビル1棟(約110坪)を使った超大型店舗。国内最大のクラウドキッチン。(2020年8月時点)
5階建てのビル1棟全てがクラウドキッチンということで、現時点では間違いなく国内最大級ですね。是非とも中を見学してみたい!
📰DiDi Foodが近畿大学とコラボ WEBオープンキャンパスで「近大マグロのたたき丼」をデリバリー
DiDiフードジャパン株式会社が運営するフードデリバリーサービス「DiDi Food」は、近畿大学の学生が起業したD harbor株式会社と共同で、近畿大学がWEBオープンキャンパス「CLOSE CAMPUS」にて、「近大マグロ」を自宅で味わえる「近大マグロのたたき丼」の宅配サービスを行う。
単日限定ですが、こういった体験型のプロモーションは楽しくていいですね。
特に地元とのコラボレーションは地盤固めにはとても重要だと思います。
(それにしても近大のオープンキャンパスはなかなか趣向を凝らしていて楽しそうです。)
こちらは注文した方のツイートですが、どうやらマグロ自体は塊で届くみたいですね。
📰『出前館』、加盟店30,000店舗突破
日本最大級の出前サービス『出前館』は、2020年7月に加盟店数が30,000店舗を突破した。
4月以降の伸びが顕著ですね。
8月以降も引き続き登録数が増えているのか気になります。
また、こんなニュースも出て驚きましたが、真偽は不明。
とはいえ、その後のニュースを見ても両社あらゆる可能性をお互いに検討しているようですね。
🗾国内のニュース
🗾即時配達「PayPayダッシュ」終了 実験スタートから5カ月で
ヤフーが即時配達サービス「PayPayダッシュ」の提供を8月25日に終了する。3月に福岡県の一部エリアで実証実験を始めたが、約5カ月間で終了となる。
PayPayダッシュが実証実験終了ということで、グロッサリー宅配はまさにこれからなのに…!、と思いがちですが、恐らく出前館含めたサービスの統合を視野に入れた上での終了では…?と個人的には勘ぐっています。
🗾地元グルメを救え!駅前に「テイクアウトパーク」
駅前に登場したのはその名もテイクアウトパーク。神奈川県藤沢市に便利なテイクアウトができる飲食店が集合した。
素晴らしい取り組み。
テイクアウトの不便は、事前にメニューを決めて店舗まで取りに行くことですが、こういったマルシェ的なブースを設けてくれると、セレンディピティ的な出会いがありますし、駅前とかにあればピックアップも便利ですね。
🗾「モスバーガー」初のテイクアウト専門店をオープン
モスバーガーを展開するモスフードサービスは、初めてのテイクアウト専門店「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」をオープンすると発表した。
テイクアウト専門ということで、「省スペース・省コストでの出店が可能。また、メニュー構成、新しい店舗機器の効果など、新しい店舗展開の検証を行う。」とのこと。
モスはその美味しさの反面、調理時間がかかることが大きなネックなので、事前注文が必須ですね。
🗾ローソン/Uber Eats導入店舗が1000店舗を突破
ローソンはUber Eats導入店舗が1000店舗を突破すると発表。コンビニ商品を自宅まで届ける新たなラストワンマイルの取り組みとして、2019年8月29日から日本のコンビニエンスストアで初めて「Uber Eats」の導入を開始した。
圧倒的なスピード感ですね。
コンビニデリバリーでは先行していますが、ローソンの店舗は日本全国で計14,444店舗(2020年2月末現在)あるとのことで、1,000店舗といってもまだ1割にも満たないんですね。
🗾タクシーの飲食物宅配を恒久化
国土交通省はタクシーによる貨物運送を一部解禁する方針を固めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、飲食物の宅配に限り特例で認めてきたが、新たなビジネスモデルとして定着しつつあると判断、恒久化する。
期間限定で始まり、その期間が延長になり、最後には恒久化するということで、今後はフードだけでなく、配送容量の大きさからグロッサリー関連にも積極的に参加してくると思います。
🗾PutmenuがLINEミニアプリに対応、テーブルオーダーが利用可能に
プットメニューは、LINEが運営するコミュニケーションアプリ「LINE」上で、企業が自社サービスを展開できるウェブアプリケーション「LINEミニアプリ」に「Putmenu」が対応したと発表した。
最近Putmenuのニュースを見なかったのですが、地味にアップデートされていますね。
以前はBluetoothで通信を行っていましたが、今やテーブルオーダーの定番であるQRにも対応したとのこと。
以前に体験したPutmenuの記事はこちら↓
🗾ガストで他店料理を提供「すかいらーく」コロナ禍で初の複合業態に挑戦
すかいらーくホールディングスが一つの店舗に二つのブランドを展開する複合業態に挑戦する。2020年10月からファミリーレストラン「ガスト」の店内で、から揚げ専門店「から好し」の商品を取り扱い、店内飲食のほか、宅配、テイクアウトなどに対応する。実施店舗は順次増やし2021年3月までに1,140店にまで広げる。
1店舗内での複合業態は、外食ではかなり珍しいですね。
ゴーストレストラン的にデリバリーのみで展開するのかと思いきや、イートインでも展開するとのこと。
そもそもファミレス自体がかなり商品の幅を持たせた構成になっているので、付設する2業態目はこういった専門的な業態が親和性高そうです。
🗾すかいらーくがネット通販に参入。年内に楽天とAmazonに出店、自社ECサイトは2021年に開設
すかいらーくホールディングスがECビジネスに参入することを決めた。2020年内に「楽天市場」「Amazon.co.jp」に出店。2021年にも自社ECサイトを立ち上げる。withコロナ時代への対応として、従来事業の枠を超えて新たな販売チャネルの拡大に取り組む必要があると判断。新型コロナウイルス感染症拡大に伴うイエナカ消費の増加に対応する。
すかいらーくが次々に新たな戦略を出しており次はEC。
ここまでくると外食・ファミリーレストランというカテゴリには括れないですね。
そして改革は社員評価にまで及んでいます。
また、外食×ECの流れは広がり、大戸屋×オイシックスで提携とのこと。
🗾【日本上陸】foodpanda(フードパンダ)とは?
さまざまな理由で、ニーズが加速しているフードデリバリーサービス。世界中で大きなシェアを獲得している「foodpanda」というピンクのロゴが特徴的なこのサービスが、2020年9月に日本に進出することが決定。サービスの紹介や、配達パートナーの登録方法について詳しく紹介。
以前のnoteでもトップニュースで取り上げたデリバリーヒーローの日本進出において、実際に進出するブランドはアジア圏で実施しているfoodpandaです。
そのfoodpanda日本進出における詳細な情報が載っていて、進出都市が気になっていましたが、どうやら一気に6都市から開始するのとこと。
札幌市(北海道)、横浜市(神奈川県)、名古屋市(愛知県)
神戸市(兵庫県)、広島市(広島県)、福岡市(福岡市)
東京と大阪をあえて外してきたあたり、色々な思惑がありそうですね。
また、こちらは海外事例ですが、ドローン宅配の実証実験も積極的に行っているようです。
動画を見ていると最初は分かりませんが、実は海上(船上)に届けています。
🌎海外のニュース
🌎米Uberが処方薬の配達サービスを開始。まずはシアトルとダラスからスタート
Uberは同社の「Uber Health」のサービスを拡大し、処方薬の配達が可能になったと発表。利用可能エリアは現在シアトルとダラスの2都市のみだが、今後数か月でさらに範囲を広げるとしている。
フードデリバリー→グロッサリー宅配の次は薬ですが、その薬の中でも市販薬→処方薬とハードルは高くなります。
すでに処方薬にまで展開してきているということで、この先どこに目をつけているのか気なるところです。
🌎『DoorDash』がNBA、WNBA、NBA 2K Leagueの初のオンデマンド・デリバリー・プラットフォームに
NBAは、NBAとWNBA、NBA 2K Leagueの公式オンデマンド・デリバリー・プラットフォームとして、アメリカ大手ロジスティクス・プラットフォーム『DoorDash』と複数年契約を結んだことを発表した。
デリバリー×スポーツと言えば、日本では出前館×Bリーグのアリーナデリバリーを想起しますが、DoorDashも本場NBAと提携するのとのことで、今後どんなサービスが登場してくるのか楽しみです。
🌎DoorDashが大手スーパーと連携しオンデマンドの食料品宅配サービスを拡大、米6州の7500万人をカバー
DoorDashは、米国でスーパーマーケットチェーンを展開するSmart&FinalやMeijer、Fresh Thymeを含むパートナー企業から、DoorDashアプリを通じて食料品を注文できるようになったことを発表。Hy-VeeやGristedesやD’Agnostinoなどの店舗についても今後数週間で追加される予定。
各スーパーの規模はわかりませんが、もはや食料品・日用雑貨の宅配は定番化しましたね。あとはどれだけのスーパーを取り込むことができるか。
以上。
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