🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/3/15～21］

2021年3月22日 07:17

これはすごく良い取り組みですね。

レジ前には保護シートがあるし、こちらはマスクしてるしで声が店員さんに通りにくいので、見た目で意思表示ができる施策はとても便利です。

📰プレスリリース

📰フードデリバリーWolt「配達バッグへの背番号の導入」を開始

フードデリバリー事業「Wolt（ウォルト）」を展開するWolt Japan株式会社は、配達パートナーの「配達バッグへの背番号の導入」を開始。今後日本向けに製造する全ての配達バッグに背番号を導入し、まずは大阪府エリアにて新規登録を行う全ての配達パートナーへの貸与を開始する。

前回取り上げましたが、東京都議会で議論されていた施策において、早速Woltが自主的に始めてきました。

地域は限定でこれから生産されるバッグからということですが、こういった積極的な姿勢は顧客のみならず各自治体への心象も良くなりますね。

📰実証実験で東京駅の約4.3トンのフードロス削減に成功したため　史上初駅において“施設従業員向け”フードシェアリングサービス「TABETEレスキューデリ」本格運用開始！

JR東日本スタートアップ株式会社は、株式会社鉄道会館と、フードシェアリングサービス「TABETE（タベテ）」を運営する株式会社コークッキングと共に、エキナカでのフードロス削減を目的に“施設従業員向け”フードシェアリングサービス「TABETE レスキューデリ」を2021年3月23日より本格運用を開始。

計３回で約8,000食、4,400kg分のロスを無くすことができたということで、特に従業員向けに実施するあたり、需要が安定し継続性はありそうですね。

そもそもこの量を生産しないことが本質的なロス対策かもしれませんが、まずはこれだけロスがあったことを認識し、どう日々の営業に反映させていくかが次の目標だと思います。

また、TABETEは上流の生産地においても取り組みを行っています。

輸送においても新たに手段を作るのではなく、既存の電車（東上線）を使っているところもポイントですね。

📰VRやASMRで新しい“食体験”を提供する「food porn」（フードポルノ）プロジェクトを始動

ナショナルデパート株式会社は、VRや、ASMRを活用して新しい食の体験を提供する「food porn」（フードポルノ）プロジェクトを始動。対応プロダクトのベータテスト版を2021年4月以降に提供予定。「food porn」プロジェクトとは、喫食時に人が外界から受ける刺激をコントロールし、今まで体験にしたことのない新しい“食体験”を提供するプロジェクト。

「VRゴーグルやヘッドホンを装着して、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚などを遮断し、喫食時の感覚情報をデジタルコンテンツに置換することで人が感じる総合的な"味"を再構成する試み。」

「食物が口内の感覚器官に触れたときの刺激と映像や音声が一致したときの心地よさや、口内にある食物とは異なる香りを感じたときに脳がバグる混乱など、従来の「食事」とは全く異なる食体験を提供。」

ということで、なにやら面白そうなサービスが出てきそうです。
デジタル技術で意図的に脳をバグらせることが食体験をどうアップデートさせるのか、とても興味あります。

📰代替肉のネクストミーツ、鶏肉を再現した「NEXTチキン1.0」をリリース【Next Meats】

ネクストミーツ株式会社は、鶏肉の代替肉*¹商品「NEXTチキン1.0」を自社公式オンラインショップより発売。今回は自社ブランドとしては初となる鶏肉タイプの代替肉。

ついに鶏肉まで開発されたということで、鶏肉特有の繊維感がどう再現されているのか、これは食べてみたいですね。

🗾国内のニュース

🗾Uber Eats、築地の仲卸からマグロやウニをデリバリー

Uber Eatsは、築地の仲卸「築地魚河岸丸集」と提携し、東京都内でデリバリーを開始する。アプリの「お持ち帰り機能」で注文も可能。対象の店舗は、「築地魚河岸丸集」の小田原橋店と海幸橋店の2つ。鮮魚とウニの品揃えが特徴で、冷凍の魚の切り身や冷蔵の刺身盛り合わせ、柵の鮮魚、ウニ、珍味などを販売する。

ついに小売だけでなく、中間の卸業者とまで提携してきました。

もはや小商圏でのオンデマンド配送プラットフォームとして、佐川やヤマトのような本格的な配送企業の様相を呈してきました。

🗾NewDaysが新しい買い物体験の実証実験開始、無人無在庫販売のポップアップショップ設置

タッグとJR東日本リテールネットは、JR東日本管内で展開するコンビニエンスストア「NewDays」の一部店舗において、次世代店舗創りの実証実験としてデジタルを活用した無人無在庫販売のポップアップショップ「MISE-demo」の展開・運用を開始した。

無人だけでなく無在庫ということで、これは商品自体は店舗で受け取るのではなく、あくまでもECに誘導するための機体ということなのか、詳細が気になりますね。

🗾munchies cateringサービス終了のお知らせ

munchies cateringは、令和3年4月29日（木）をもってサービスを終了。1年近くケータリングというフォーマットの中で試行錯誤を続けてきたが、近況を踏まえてみましてもオフラインで対面して会食する機会が増えてくる時期は、予測ができない状況。そのためコロナ後にスタートした新サービス「nonpi foodbox」に、今まで当サービスが担ってきた「食で世界に笑顔を増やす」というミッションを継承していく。

長くケータリング事業を展開してきましたが、やはりコロナ影響におけるニューノーマルな世界では、オフラインの法人需要は取りづらいということですね。

とはいえ、オンライン特化のサービスが順調に台頭してきてきるということで、ここにきて舵を切ったとのこと。

🗾「稼ぐ場所と価値を提供する場所が逆になってきている」ー当たり前が変わる、新レストラン考

飲食店のプロデュースを手掛け数々の繁盛店を作り上げてきた株式会社カゲン代表取締役の子安大輔さんと、コロナで最も注目されている料理人のお一人である代々木上原レストラン「sio」オーナーシェフでsio株式会社代表取締役の鳥羽周作さんにお話をお伺いする。

こちらはオンラインセミナーの文字起こしnoteですね。
レストランとしてニューノーマル時代でも頭角を現してきてきるsioの鳥羽さんのお話はとても勉強になります。

🌎海外のニュース

🌎ウーバー、運転手を個人事業主から従業員に英で世界初

米配車サービス・宅配大手ウーバー（Uber）は、英国で運転手7万人以上を個人事業主ではなく従業員扱いとすると発表した。同社が運転手を従業員扱いとするのは世界で初めて。これにより、運転手らは最低賃金の保証や、有給休暇の付与、年金加入の対象となる。

こちらは配車サービスにおける発表だと思いますが、恐らくEats事業においても同様の処置になりそうな予感がします。

🌎スペインがデリバリープラットフォームの配達員を従業員と区分する労働改革に合意

スペイン政府はデリバリープラットフォームの配達員を従業員とする労働改革をめぐり、労働組合ならびに業界団体と合意に達したと明らかにした。法案が可決されればDeliveroo、Glovo、UberEatsなどスペインマーケットで事業を展開しているプラットフォームに大きな影響が及ぶ可能性がある。

従業員化の流れは各地で起こってます。
ギグワーカーという新しい働き方に制度や仕組み、感情などが追いついておりませんが、デメリットだけにフォーカスせず、よりアップデートした形での働き方を模索すべきだと思います。

🌎現代自、宅配ロボ開発へ

韓国の現代自動車は、出前アプリ国内最大手のウーワ・ブラザーズと提携し宅配ロボットを開発すると発表した。ロボが飲食店で料理を受け取って消費者の自宅玄関前まで運ぶ仕組みを構築する。ウーワは既に自社開発した箱形ロボで実証実験を始めており、現代自と手を結び無人宅配システムの実用化を急ぐ。

「現代自は将来の事業構成を"自動車50%、飛行体30%、ロボット20%"とし、事業多角化を進める計画。」とのこと。

「マンション内のエレベーター制御システムと連結することで、宅配ロボがエレベーターに乗り、各階の玄関前まで料理を運べるようになる。」これはすごいですね。

🌎ウーバー創業者の「共有キッチン」...韓国で通じるか？

ウーバー（Uber）創業のトラビス・カラニック氏が作った共有キッチンサービス「クラウドキッチン（Cloud Kitchen）」が、早ければ来月から韓国でサービスを開始する。共有オフィスのように誰でも入居して食堂を運営できるように支援する共有キッチンは、創業費用の負担を軽減することができ、新たな共有経済モデルとして注目されている。クラウドキッチンのほかに配達の民族など国内外の事業者の進出が続き、メーカー間の競争もさらに激しくなる見通しだ。

地味に他国展開に至っています。
もはやゴーストレストラン自体は珍しいものではないので、どんな強みがあり、どんな戦い方をするのか気になるところです。

🌎"レジなし"にやっぱりドキドキ…… イギリス初の実店舗｢Amazon Fresh｣で買い物してみた

アマゾンはイギリスで初となる"レジなし"の実店舗｢Amazon Fresh｣をオープンした。筆者は早速、この店をチェックしに行ってきた。Amazon Freshではカメラと陳列棚のセンサーがバッグに客が何を入れたかを探知し、料金は店を出た後に請求される。買い物は簡単だったものの、個人的には天井からぶら下がっている大量のカメラが好きでなかった。

王道の"やってみた"記事ですね。
価格の高低はわかりませんが、コンビニ以上スーパー未満な規模・品揃えは都心部でも需要はありそうです。

🌎タダで寿司を食べるため「鮭魚（さけ）」に改名する人が続出。台湾「スシロー」が起爆剤、当局も困惑

回転寿司チェーン「スシロー」が台湾で、名前が「鮭魚（さけ）」の人を対象にタダで寿司が食べられるキャンペーンを始めたところ、本当に改名してしまう人が続出し、当局が改名を控えるよう呼びかける事態になっている。　　「スシロー」が台湾で展開したのはサーモンをテーマにしたもので、名前に「鮭魚」が入っている人は無料で寿司を食べられる。同音の文字が入っている場合は割引価格になる。

この記事での学びは「台湾では原則3回まで名前を変えることができる。」ということ。

以上。

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