🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/5/3～9］

2021年5月10日 07:14

こちらは余計なお世話ニュース。

内容は置いておいて、デリバリー時に広告を入れるという行為は、規約違反のようですが面白いですね。

🗾国内のニュース

🗾ウーバーイーツが新報酬体系を全国に拡大　配達員は反発

飲食宅配代行サービス大手「ウーバーイーツ」が一部の地域で先行導入し、配達員から「水準の引き下げだ」との声があがっていた新たな報酬体系を10日から全国に広げることがわかった。配達員はウーバーの仕事を請け負う個人事業主で、労働法制でも保護されておらず、巨大プラットフォーム企業との力の差は大きい。一方的な変更に反発が強まっている。

料金体系の詳細がこちら。

【これまで】
・飲食店や小売店での受取料金：265円
・注文者に届ける料金：125円
・店から注文者までの配送距離1キロあたり：60円
　※東京都の場合

【5月10日から】
・繁忙に応じて報酬が変わる「ダイナミックプライシング」の要素を導入
・報酬の基準、内訳は示されず
・先行地域では1回の配達が100円台などの事例があり、報酬水準が下がる懸念も

「注文数や稼働中の配達員の状況など、従来の方法では計算できない要素を反映するもの。」ということですが、配達員にとっては結果的にブラックボックスな状態となってしまいました。

こんなツイートもある中で、引き続き配達員との関係性も維持していく必要がありますね。

昼飯代くらい稼いどくかと思ってUberしたら配達代が4円だった。
モヤシも買えねえ！(;´Д⊂) pic.twitter.com/Rwkf6dos1X
— 真機鈴八（マキレイヤ)フォロバ100%@EMH (@makireiya123) May 6, 2021

🗾マクドナルド、調理能力2倍に　宅配需要を狙い店舗刷新

日本マクドナルドホールディングスは新型コロナウイルス下での「巣ごもり需要」に対応するため、店舗を大幅刷新する。各店の調理能力を2倍にするほか、建て替えなどで大型化してドライブスルーの受け入れ能力も拡大する。2021年12月期の設備投資を13年ぶりの高水準となる約240億円に引き上げ、宅配などの需要増を取り込む。

コロナ禍において過去最高益となったマクドナルドが、さらにアクセルを踏んできました。

記事には「調理能力を２倍に」とありますが、個人的な感覚としては注文前の行列も課題には感じます。（エリアによりますが、まだアプリによる事前注文よりも対面注文の方が多いように思います。）

早速建て替えもニュースになっていますね。

最高益と言えば、スシローも上半期は最高益となったそうです。

各業界内でも企業によって明暗が分かれていますね。

🗾まさにドライブスルー。ETCを使ったキャッシュレス決済｢ETCX｣発表

ETC技術を活用した新キャッシュレスサービス、｢ETCX｣が発表された。ETCカードをさらに身近な支払い手段として拡張するソリューションとなり、車に乗っているだけで支払いできる非接触のキャッシュレス決済。

特に車社会ではこれから頭角を現してくると思われる決済手段で、ファストフードのドライブスルーとの相性は抜群ですね。

実際に「ピットストップSUZUKA」というショップで体験できるそうです。

ピットストップSUZUKAがどんなものか分かる動画はこちら↓（1分40秒あたりから）

（このサービスではないと思いますが）実際にケンタッキーでトライアルを実施していました。

トライアルの結果が気になります。

🗾デパ地下グルメをウォルトでデリバリー　仙台三越

コロナ禍で巣ごもり需要が高まる中、仙台市青葉区の仙台三越では先月から世界各地で展開している宅配サービス「ウォルト」を使い、料理の配達を行っている。百貨店としては全国で初めてで、新たな販路拡大に期待を寄せている。

「大体1日平均で5～6件のご注文、夕方よりもお昼でお弁当とか、一品追加でお惣菜などが多い」とのこと。

「百貨店としては初」とありますが、すでにChompyが実施していますよね…？

🗾マクドナルドVSケンタッキー、緊急事態宣言時の需要を2年分析した結果

このnoteでは、2020年、2021年と2年続けて緊急事態宣言となったゴールデンウィークのデリバリーとデリバリー以外（テイクアウト、店内、ドライブスルー）の需要を確率モデルの分析で可視化する。

「最後にいつ、〇〇したか？」というアンケートから購買回数の分布を把握できる「ガンマ・ポアソン・リーセンシー・モデル」という手法で、でマクドナルドとケンタッキーの2020年と2021年のGWの需要を分析したとのこと。

「マーケティング目標を明確化するサイエンス」と書かれているように、まさにマーケティングの上流である市場分析の醍醐味が書かれています。（なかなか難しい…）

🌎海外のニュース

🌎タイ商務省料理デリバリー業者の配送料を監視、配達員の衛生水準向上も指示

タイ商務省国内商取引局（Department of Internal Trade：DIT）局長によると商務省は、新型コロナウイルス感染拡大によるステイホームでデリバリー需要が増加している中で、デリバリー業者が配送料の値上げを行なっていないか監視を行なっている。

「バンコクなどで飲食店での店内飲食が禁止になったことで、料理デリバリーの注文が5～10％増加。」とのこと。

配送料だけでなく、飲食店に課す手数料も監視が必要なのかもしれませんね。

🌎フードロスをAIでなくす！ポーランドで賞味期限に応じて食品を自動値下げする試み

賞味期限による廃棄の無駄を、AIを活用してなくそうと取り組んでいるスタートアップWastelessのソフトウェアがポーランドのスーパーで試験展開される。賞味期限が迫った食品の値段をタイムリーに下げて購入を促し、地球に優しく、そしてスーパーと消費者にとってもメリットを提供する。

「タイミングや値下げ幅などはAIが決め、商品によっては同じプロダクトでも3種の価格が提示されたりも。」ということで、動画を見ると賞味期限の違いによって差があるのかもしれません。
どんな形であれ人手によって一律に値引をするよりも、値引き幅を抑えられるということですね。

最終的には、値引で商品を捌くよりもそもそもの商品点数を抑える、という方向が最終的なフードロス削減かもしれません。

🌎テクノロジー業界の多様性を促進する「Delivery Hero Tech Academy」を開講

世界有数のローカルデリバリープラットフォームであるDelivery Hero SEは、Digital Career Instituteとのパートナーシップにより、Delivery Hero Tech Academyの開設を発表。これは、テクノロジー業界におけるダイバーシティ（多様性）、インクルージョン（包括性）、ボーディング（帰属性）を高める機会となる。

デリバリーヒーローが学生たちにテックアカデミーを開講して青田買いを始めました。

もはやフードデリバリーはアウトプットの１つとして、あくまでも同社はテクノロジー企業としての姿勢で多様な事業を展開していくのでしょうね。

以上。

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