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ド素人が「落語」を作ってみた。

どうも、寝袋男です。
落語を聴くのが好きです。とは言え詳しいわけではなく、なんとなーく流すのが好きなのですが、今回はTwitterのやりとりの為に作った画像(見出し画像参照)が思いの外よかったので、なんとなーく落語を作ってみようかなと思います。
まず、

落語とは?

江戸時代に成立した伝統話芸の一種。
最後に「落ち(サゲ)がつくこと、会話形式が中心であることを特徴としている。
滑稽噺、人情噺、怪談噺などがある。

とりあえず「落ち」さえあれば、落語と言える?
粋な会話と華麗な落ち。
この時点で難易度は高い…。
私は普段から落ちを決めて話を書いていないので、今回も勿論行き当たりばったりで書こうと思います。
目標は「落とす」こと。
では。


八五郎(以下八)「おい熊さん、どうしたんだよ着物に扇子なんか持っちゃって。花火大会はまだ先だろう?」

熊五郎(以下熊)「何言ってんだい、違うんだよ。落語をやるんだ、落語をさ。」

八「落語ぉ?どういう風の吹き回し?」

熊「俺は粋なものには目がないんだよ。華麗に落ちる小噺なんて粋じゃあないか」

八「さては団子屋の娘が落語好きだとか聞いたんだろう?」

熊「へぇ、知らないね、そんなこと、フン」

八「お前さん嘘つく時いつもそうやって鼻を掻くじゃないか。まぁいいさ、しかしああいう伝統ある芸事ってのは難しいんじゃないのかい?」

熊「そりゃあそうだよ、急には出来ない。だからこうして姿形から入ってるんじゃないか」

八「じゃあ次どうするのさ?」

熊「折角だからこの扇子で蕎麦啜る音でもやってみようか」

八「おう、あれの肝はなんたって音だからね。ちょっと目瞑って聴いてやるからやってみな」

フゥ…フゥ…フゥ…ズゾゾッ…モチャッモチャッモチャッ…ズゾゾゾゾ

八「なんだい随分上手いじゃないか」

熊「違うんだよ、隣で与太郎が本当に蕎麦啜ってるんだよ」

八「なんだい紛らわしいなぁ、おい与太郎、ちょっと向こう行きな」

与太郎(以下与)「んぅ…?美味いよ…八っつぁんも食べるぅ?」

八「相変わらずのんびりしてやがる。そんな伸びた蕎麦要らねえよ」

熊「良い良い、蕎麦の真似は後にしよう。お次は声だな。噺家みたいに鼻の奥で響いてる様な転がし方しなきゃならねえ。アー…アー…こんなもんかい?」

八「その様子は文章じゃあ伝わらねえなぁ」

熊「だったら発声練習も必要ねぇじゃねぇか。お客さんはみんな好きな声で脳内再生してくれりゃ良いんだよ。ミキシンとか、ツダケンも良いなぁ。はぁ、ついでに読み手が噺までそっくり考えて勝手に笑ってくれりゃあ良いんだが…。」

八「そしたらお前さんどころか、書き手も要らねえじゃねえかよ」

熊「ほんとだ、読み手が噺家だ」

寝袋男(以下寝)「ほんとだね、私要らない」

八「そしたらお前さんたちこれからどうするのさ?」

熊「このまま帰って寝ちまうよ、それじゃあな、フン」

与「熊さん鼻が痒いのかい?」

寝「熊さんそっちは団子屋だよ、家は向こうだろ?」

八「なんだい、すっかりあの娘に落ちてるじゃないか」


落語の妖精「アナタが落としたのはこの金のオチですか?それともこの銀のオチですか?」

寝袋男「その何の変哲もない普通のオチです。」

落語の妖精「貴方は正直者ですね。ただそれだけです。」

お後よろしいか?

寝袋男

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