薦めれない

　友達と何気ない会話をしていて、好きなもの、近頃ハマっているものの話になる時がある。例えば、音楽だったり、観てるyoutubeだったり、読んでる本だったりの話だ。

　100%今好きなものをなかなか素直に言えない。相手によって答えを変えたり、答えずに流したりしてしまう。

　本当に最近聴いている音楽はRAD、BUMP、スピッツ、銀杏BOYSだったりの少し昔の曲を聴いているけど、RADとしか言えない。少しの昔の曲を聴いてる、流行りなんて関係ないというスタンスをとって、カッコつけてると思われると思ってしまう。多少そう言った部分もあるにはあるけれど、只々流行りに着いていけなくなっただけだ。

　どんな音楽を聴いて、YouTubeを観てて、本を読むか知られるのが凄く恥ずかしい。どんな人間か暴かれる気がする。だから皆も知ってそうな当たり障りのなさそうなものを答える。

　Apple Musicのプレイリストを知られるのは嫌だから、人を乗せて車を運転する時はその人に音楽をかけてもらったほうが有難いし、YouTubeの履歴を見られるのは嫌だし、本は絶対にブックカバーをつける。

　たまに好きな音楽の話の時に「聴いてみてよ」と言ってその場で音楽を流す人がいるけど、本当に信じられない。リアクションに困る。「あー、いいねー」しか言えない。その人はこっちが何も言えなくなってることに気づいてるのだろうか。

　人に何かを薦めれる人は、当たり前に自分の感性が他の人にも当てはまると思ってるのか、只々知ってもらいたいだけか。何なんだろう本当に。

　多分人に何かを薦めれる人は、人に何かを薦められた時に困ったことがない人だ。だから想像ができない。もちろん自分が他人を想像できるなんてことはない。現に今も、この人の思考が想像できてない。

　今書いてて思ったのは、人と好きなものを共有できるのは喜びがある事だから、その相手かどうかを確かめてるのかなと思った。

　僕にもこの友達には100%今好きなものを薦めれる人が、少ないけれどいる。仲の良さも関係してくるけれど、仲が良くても薦めれない人はいるし、感性が近いかどうかの関係もあると思う。この人だったらこれも好きになるかもなと思える人に薦めて、好きになってくれた時はめちゃくちゃ盛り上がるし、喜びを感じれる。同志のように思えてくる。

　それを皆んなは確かめるために、自分の好きなものを、手札を明かしてくれるのかな。でも、手札を明かす前にもっと手前のところでなんとなく分かるだろと思ってしまう。相手に手札を明かしてもらう前に、自分の手札を明かしてくれる人は良い人なのかもしれないけれど、逃げ道を塞がれた気分になる時もある。

　いつもかもしれないけれど凄く今回はまとまりの無い文章になってる気がする。自分で結局何を言いたのかよく分からない。文章を書くのをもう少し習慣にしようと思いました。

　久しぶりの投稿で言いたかったのは、僕は人に「薦めれない」という事です。