センス入門

 僕は通学中の電車で最近よく読書をするようになりました。昔から国語が苦手で漢字にも弱いので、知らない単語をスマホで調べながらゆっくり読んでいます。

 今日読み始めた本は松浦弥太郎さんの「センス入門」という本です。この本は本屋の入り口近くにたくさん積まれていて、何故だか気になり衝動買いをした本です。それまでは買う本は事前に決まっていて本屋まで足を運び買っていました。

 ついでにこれまで買っていたのはお笑い芸人さんのエッセイ本です。オードリーの若林さん、ハライチの岩井さんの著書を買っていました。よく読書をするようになったと言ったのですが、まだ数えれる程度の本しか読めていないんですけどね。

 話を戻しまして、「センス入門」を読み始めたのですが、すぐ読むのをやめてしまいました。読み始めて10ページ程度の時、「あなたは素直な目で物事を見ていますか?」と書き出しが書かれているページの最初の文章に

 「もっとセンスがよければいいな」と思っているあなたが、いちばん注意しなければならないのは、センスを大切に思う人は、しばしば自分以外の人を否定してしまうということです。

と書かれていました。この文章がすごく自分に刺さりました。

 僕は小学四年生の時に担任の先生からよく屁理屈を言う子と言われていました。物事をまっすぐ素直に受け入れず、斜めの角度から先生の言ってる事に質問をよくしてたのです。それで屁理屈男というあだ名を先生から付けられました。今思えば先生は嫌味で言っていたのかもしれないけれど、僕はすごく良い気持ちになっていました。周りは僕の言う斜めの角度からの質問(屁理屈)でよく笑っていたし、面白い、頭が良いと思われてたと思います。

 それで自分はずっと周りとは少し違うセンスを持っていると考え、自分を肯定し続けてたと思います。そして、大衆にすぐ流される周りの人を小馬鹿にして、面白くない、センスのない人だなと思っていました。

 僕は自分自身はマイノリティでマジョリティな人達はセンスがないとよく思っていたのですが、これはすごく間違いだなと最近感じ、そもそも世の中で流行ってる物事は大多数の人たちがセンスが良いと認めているから流行り、自分のセンスと大多数の人のセンスが異なるだけで、

 マイノリティ=センスがある、マジョリティ=センスがない。

 と言う考えは良くないと感じるようになりました。それで先程の文章がすごく自分にピンポイントに刺さり、思わず本を閉じて鞄の中にしまい、イヤホンをつけ、音楽を流して降車駅に着くまでそっと目を閉じ寝てしまいました。

 また後日「センス入門」とは素直に向き合おうと思っています。

自分の為に。。



 

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