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「善く在る」という信念

Googleの公式ではないですが、行動規範として、
「Don't be evil」というものがあります。直訳すると「邪悪になるな」です。

こちらの少し詳しい内容を転載すると、

この規範は、Googleにおいて私たちが行なうすべての仕事は、倫理的に最も高い基準と比較されるべきだという考えの下に考案されています。私たちが基準をそれだけ高く設けたのには実践的、および希望的な理由があります。それは、素晴らしい人材の採用、素晴らしいプロダクトの開発、そして熱心なユーザーの惹きつけに役立つからです。社員同士、ならびにユーザーとの信頼や相互的な尊敬は私たちの成功の基盤であり、日々それに値する行ないをする必要があるのです。

つまり、簡単に言うと「正しい事を行う」という事で、
法律を守り、誇り高い行動をし、礼儀をわきまえ、尊敬を持って接する。
今でも、「Do the right thing.(正しいことをしよう)」と形を変えて残っている
何でもできてしまうGoogleだからこその倫理観がここに現れていると思います。

では、自分はどうかと考えてみると、
完全にGoogle先生にインスパイアされて、
似たような考えを理念の一つに置いています。

それは「善く在る」という考え方で、
Googleの考え方は「Do」に注目しているのに対し、
自分の中にある「Be」という在り方を表しています。
それは「Be」の方が深層的な考え方であり、
自らの理念として表すのに適切だと考えている為です。

では、この2つに共通する考え方として何があるのかと言うと、
私はポイントは高い「倫理観」だと考えています。

持続可能(Sustainable)なビジネスを展開する為には、
常に倫理観を持って、善く接する必要があると考えております。
それは、倫理観に欠ける行動を取った場合、
個人で言うと信頼を落とし、企業で言うと不祥事となり、大事になりがちです。
その為、信頼を獲得し続ける事がビジネスに繋がると考えていて、
善くあると言う事は、それ自体がビジネスの基本であり礎となると考えています。

この在り方と言うのは、日常の行動に現れ、日々の生活に出てきます。
つまり、人格にあらわれるもので、常に磨いておく必要があると思います。

だからこそ、倫理観に欠ける人については、
どれだけ能力があろうとも、どれだけ魅力的でも、
ビジネスなら組織に加えてはならないと考えています。
(私はこれを「同じバスに乗せない」と表現しています。)

一見、世の中は善き人に優しい社会ではないと考えていて、
利用しようとする人、騙そうとする人、近視眼的な発想を
与えてくる人で溢れています。それはそれでその人の生き方なので、
責めるつもりはないのですが、大事なのは自分をいかに持ち、
いかに自分の考えを保ち、自分自身の倫理観に立ち返る事だと思います。

倫理観が求められる社会において大切なのは、
自分の確固たる考えを保持し続ける「強さ」を持つ事であり、
簡単に流されないという事が本当に大事です。

今回は倫理観を主体とした在り方の話をしまして、
「そんなん当たり前やん」と考えられる方もいると思いますが、
私はこの当たり前と考える事を保持していく難しさを実感しており、
社会人生活を重ねるごとに、できる事の幅が広がり、
裁量や権限が増えるからこそ、
「善くあるとは何か?」「正しいとは何か?」を考えるようになりました。

その答えは人によって全然違うのかも知れませんが、
改めて、自分の行動を振り返ってみる機会を持ってみるのも、
良いのではないでしょうか。
皆が「当たり前」であると考えている事を掘ってみると、
もしかすると「当たり前」ではない事が見えるかも知れませんよ。

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