なずな

小さい時、絵本を見てお話を膨らませ創るのが大好きでした。自分が大好きだったことを思い出…

なずな

小さい時、絵本を見てお話を膨らませ創るのが大好きでした。自分が大好きだったことを思い出した今、長い間ため込んでいた頭の中に浮かんでくる物語をこれからどんどん書いていこうと思っています。お話を創造すること。それが大好きな私です。

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世界でさいしょの木

宇宙が生まれ 地球が生まれ 長い長い年月がたったころ。 地球の一番高い丘に、地球で初めてのかわいいかわいい木のめが生まれました。 木のめは、どんどん成長して大きいりっぱな木になりました。 そして、次々と仲間の木々が生まれ、地球に緑あふれる木の国ができました。 木の国ができあがったころ、そのかわいかった木のめは地球で一番の年よりのおじいさんの木になりました。 おじいさんは大きな大きな太いみきに、どこまでもどこまでも広がる傘のような枝を持っていました。 おじいさんの木がある丘は

    • 世界でさいしょの木と赤い鳥(下)

      これは世界でさいしょの木と赤い鳥(上)の続きのお話です。 世界でさいしょの木 世界でさいしょの木と木の国 も合わせて読んでいただけるとさらに楽しめると思います。 世界でさいしょの木と赤い鳥おじいさんは、今の地球の様子をフォーにたずねました。 「ぼくは……。今のように地球が動くのが当たり前の世界で生まれ育ったので、今と昔がどう変わったのかわからないんです。」 フォーはとても申し訳なさそうに答えました。 「赤い鳥が話す宇宙の実がふる前の地球や伝説の森がどんなに美しく

      • 世界でさいしょの木と赤い鳥 上

        「ドッシン!!」 「ドドッシン!!」 「ドッシン!!」 今日も大きな音が幸せの丘にひびきわたります。 おじいさんが動き始めてから、いつのまにか長い長い年月が過ぎていました。 木の国の木々たちは、今では、おじいさんがいくら大きな音をひびかせて地球を大きくゆらしてもすっかり平気になっていてました。むしろ、そのゆれに合わせ、気持ちよくゆれている木たちばかりです。 弱っていた木々や年老いた木々は、おじいさんが動き始めてから、必要な水分や栄養を根から取ることができるようになったので、今

        • 世界でさいしょの木と木の国

          宇宙が生まれ 地球が生まれ 長い長い年月がたち、 地球に木の国ができあがったずっ~とあとのお話です。 地球の一番高い丘に、世界でさいしょの木が立っていました。 そのおじいさんの木は、大きな大きな太いみきに、どこまでもどこまでも広がる傘のような枝を持っていました。 おじいさんの木がある丘は「幸せの丘」と呼ばれ、美しい森の中央にありました。 これはその世界でさいしょの木のつづきのお話です。 世界でさいしょの木と木の国 「ありがとう。杉の木さん。私が知らずに守ってきた木の国の仲間

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        世界でさいしょの木

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#5

          エゴの誕生 私にとってはほんの数日だったが、人間は長い長い年月をかけて進化をしていった。  二足歩行ができるようになった人間は手を器用に使えるようになった。そして火を使うようになった。火を使うことは人間の進化を速め、人間は様々な道具を作り工夫して狩猟をするようになっていったんじゃ。個人から集団で大きな獲物をしとめる知恵もうまれ、コミュニケーションも発展していく。そして、人間社会ができあがっていった。 安定しない狩猟の生活から食物を生産する生活に変えていった人間は、安心とい

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#5

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#4

          王族の秘密 ひいおじい様が見えなくなった時、王様に話さなければいけない時がきた、そう私は覚悟を決めました。そして、王様にずっと秘密にしていたことを話しはじめたのです。 あれは、ピットが生まれた日のことです。私はピットを無事産み終え、ピットの顔を見ながらとても幸せな気持ちでいました。自分の光から黄金の愛のエネルギーの光が生まれた不思議な気持ちに包まれながら。 それは突然でした。私はいつのまにかとてつもない眩しい大きな光に包まれたのです。その光は今まで経験したことがない強烈な

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#4

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#3

          王様の秘密ピットは王様のいる天空の間に続く階段を一段一段自分の思考を整理するようにゆっくり上りました。 9年前、ピッチと2人でこの階段を上り天空の間で一緒に話をしたことがつい昨日のようです。 ピッチは宇宙へ旅立つことをあんなに喜んでいたけど、やっぱり自分が行くべきだったのではないか……。 ピットは表面上は王様や王妃様を励ましながら、心の奥ではいつもその思いを隠してきました。しかし、今回のゴールデンフォールの発見でピッチを探すことができるかもしれない。ピットがずっと抑えてきた思

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#3

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#2

          ピッチの仕事「今日もエメラルド銀河は美しいな。」 ピッチはエメラルド銀河を見ながらつぶやきました。ピッチの一番好きなことは、宇宙を穏やかに眺めることです。宇宙の星々を見ていると、自分は宇宙に輝く星のどれかだったのではないか?と思うことがよくあります。星だった時の自分はきっと大きな光そのものだった。その大きな光にいつか戻りたい。そう考えながら、自分の星を探すのが大好きでした。 COSMOSの双子の王子のピッチはとても穏やかな性格です。ピッチは白銀の光を内面から輝かせています

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#2

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#1

          ひまわり銀河にある星 地球から2670万光年離れた宇宙の果てにひまわり銀河があります。大きく渦を巻く腕の模様や黄色み掛かった非常に明るい中心がひまわりの花に似ているのでそう呼ばれています。そのひまわり銀河には太陽の何万倍も明るく光り輝くグレートセントラルサンがありました。そのグレートセントラルサンを地球のように1年かけて公転している惑星がありました。その惑星の名前は「COSMOS」見た目は地球にそっくりです。違いと言えば少し地球よりも紫に光り輝いて見えるところでしょうか。この

          お空の上の物語 第2部「COSMOS」#1

          お空の上の物語「SORA」#6

          夢の星に住むハーラ聖人 お空の上のキラリーやソウルグループのみんなに見送られ、小さなピピはソウルのたまごに乗って夢の星に来ました。 虹の架け橋があれば、どんな広い宇宙でもあっという間に目的地へ着くことができます。 目的地の夢の星に着くと、ピピは宇宙船のソウルのたまごから降りました。 すると、ソウルのたまごはシュルルルルっと小さくなり、ピピが持ち運びができるようにました。 夢の星にはハーラ聖人が住んでいます。 ですので、ハーラ星とも言われています。 ハーラ聖人は、宇宙でも一

          お空の上の物語「SORA」#6

          お空の上の物語「SORA」#5

          ピピとソウルのたまごの小さいピピ 「おかえりなさい。ピピ」 キラリーは虹の架け橋をすべり落ちてきたピピが乗ったソウルのたまごを受け止めてくれました。ソウルのたまごの中には、人間スーツと困犬・叶犬に作ってもらったデータたまごが入っています。 「お帰りピピ。どんな人間スーツにしたの?データたまごを見せて。」 ユーズが早速データたまごを分析し始めました。地球の卒業テストをクリアするためには、ソウルグループ全体で理解することが大切だからです。 実は、キラーの住むお空の森に行った

          お空の上の物語「SORA」#5

          お空の上の物語「SORA」#4

          太陽と月の神さまの役わり キラーは、太陽と月の神さまがどのように子どもたちをサポートしてくれるのかを話してくれました。 「太陽の神さまは、人間に光り輝くエネルギーをくれるんじゃよ。エネルギーをもらった人間は、明るく、元気で、いつも周りの人を笑顔にし、人々を勇気づけ導くことができるじゃろう。しかし、太陽の神さまのサポートをもらいすぎると、エネルギーッシュになりすぎて無駄な行動をして人を巻き込んだり、自分の思い通りにいかなくてイライラしたり怒りがわき起こり爆発したりしてしまうこ

          お空の上の物語「SORA」#4

          お空の上の物語「SORA」#3

          キラーのお家 「愛でいっぱいの光り輝くソウルのたまごになってもどってくるよ。」 地球の卒業テストの旅の代表になったピピは、そうキラリーとソウルグループのみんなに誓いましたが、まだ地球へ出発することはできません。地球に生まれる日まで、ソウルメイトと一緒にお空のシステムを学んだり準備をしたり役割を話しあったり……。ソウルググループ会議でみんなで決めた地球の旅の計画に合わせて、これからはピピが自分自身で地球の旅をもっと詳しく決めていくのです。キラーがピピに言いました。 「まずは森

          お空の上の物語「SORA」#3

          お空の上の物語「SORA」#2

          地球の卒業テスト ソウルグループの代表は、40個のソウルのたまごを持っているピピに決まりました。お空の上の子どもたちの先生のキラリーは、ソウルグループのレベルアップのため、地球の卒業テストを決めた子どもたちに話し始めました。 「では、まずは41個目のソウルのたまごについて説明するわね。」 そう言うと、キラリーは目を閉じ子どもたちの目の前に木箱のソウルボックスを出しました。 「これはわたしのソウルボックスよ。私も地球の旅をしたことがあるの。これが地球の最後の旅で私が集めた41

          お空の上の物語「SORA」#2

          お空の上の物語「SORA」#1

          生まれる順番を待つ子どもたち 「さぁ、次は誰がこのソウルのたまごを使うのかしら?」 キラリーは、ソウル工場で作ってもらったソウルのたまごを落とさないように、大事に胸にかかえながら思いました。 キラキラと光り輝くキラリーは、お空の上で地球に生まれる順番を待つ子どもたちの先生です。キラリーを待つお空の上の子どもたちのいるお空の広場まではもうすぐです。キラリーは帰り道を急ぎました。 「キラリーお帰りなさい。これがソウルのたまごなんだね。」 キラリーの帰りを誰よりも待っていたピ

          お空の上の物語「SORA」#1