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「シュレーディンガーの猫」って結局どういう話なの? モヤモヤする部分を解説!

「シュレーディンガーの猫」というワードは、「量子力学」よりも検索数が多いようです。 ここからは、ほとんどの人が「シュレーディンガーの猫」をきっかけに量子力学に興味を抱いていることが伺えます。 しかし、多くの人はこの話を調べてみてもわかったような、わかんないような感じでモヤッとしているのではないでしょうか? その原因の1つは、この実験が実際にやってみたとしても、まったく無意味な実験だということを理解出来ていないからかもしれません。 では、シュレーディンガーはなぜこんな奇

    • オーガニックの一言で健康に感じる『スーパーサイズ・ミー2』から学ぶ健康ハロー効果

      今年5月、アメリカの映画監督、モーガン・スパーロック氏が亡くなりました。 スパーロック氏の代表作として知られるのが、自らが監督、脚本、制作、主演を努め、2004年に公開されたドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』です。 映画では、ファストフードの食事が健康に与える影響を調べるため、彼自身が30日間、マクドナルドのメニューを食べ続けた結果、体重や体脂肪の増加、体調不良など、様々な健康問題が現れたことが描かれています。 この映画は世界興行収入2200万ドルを達成し、放

      • 現存する「世界最古のペニスの化石」

        交尾で繁殖する生物にとって生殖器官は絶対に欠かせません。 生命史の中で生殖器官がいつ誕生したのかは定かでありませんが、現存する世界最古のペニスなら知られています。 それは約4億2500万年も前の「貝虫(かいむし)」という生物のペニスです。 一体どのようなものだったのでしょうか。 参考文献 元論文 An Ostracode Crustacean with Soft Parts from the Lower Silurian https://www.science.or

        • 「甘味×カフェインの組み合わせがヤバい」昼夜逆転させるほど体内時計を乱してしまう

          缶コーヒーやエナジードリンクなどの甘いカフェイン飲料を飲み過ぎると、生活リズムが昼夜逆転してしまうかもしれません。 広島大学大学院 医系科学研究科の田原優 准教授らの最新研究で、甘味カフェイン水がマウスの体内時計を大きく乱れさせ、個体によっては普段の夜行性から昼行性に変化したマウスが現れたと報告しました。 カフェインを取ったなら当たり前と感じるかもしれませんが、意外なことにただのカフェイン水では昼夜が逆転するほどの影響は見られなかったという。 つまりカフェイン飲料では、

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          「ホタルの求愛シグナルをハッキング」釣られたオスを捕食するクモを発見!

          ゾッとするような罠をしかけるクモが見つかったようです。 中国・華中農業大学(HAU)はこのほど、東アジアに生息する「オニグモ」が巣にかかったオス蛍をハッキングして、メスの発光シグナルを強制させ、さらなるオス蛍の獲物を誘き寄せている証拠を発見しました。 オス蛍からしてみれば、「おっ、あそこにメスがいる!」と思って近づいてみると、その正体は捕食者のクモだったという、これ以上ない悪夢でしょう。 研究の詳細は2024年8月19日付で科学雑誌『Current Biology』に掲

          「ホタルの求愛シグナルをハッキング」釣られたオスを捕食するクモを発見!

          「意識不明の重体」4人に1人は体が動かないだけで意識はあると判明!

          病床での呼びかけはしっかり届いているかもしれません。 このほど、米コロンビア大学アービング医療センター(CUIMC)らの研究チームは、重度の脳損傷で意識不明に陥った患者に「手を開いたり閉じたりして」と呼びかけ、その脳活動を測定。 その結果、4人に1人が呼びかけに反応した脳信号を示し、意識が持続していることが確認されたのです。 この発見は昏睡状態や植物状態に陥った患者の医療ケアに大きな変化をもたらすと期待されています。 研究の詳細は2024年8月14日付で医学雑誌『Th

          「意識不明の重体」4人に1人は体が動かないだけで意識はあると判明!

          「判断が遅い!」優柔不断な人は偏見のない人だった

          「優柔不断」はなかなか物事の決断ができないという、大抵はネガティブな意味で使われます。 しかし優柔不断になってしまう原因は、決断力や判断力がないという否定的な要因ではない可能性が見つかりました。 アメリカのコロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)に所属するザカリー・P・キルパトリック氏ら研究チームは、偏見を持つ人々の検討プロセスをシミュレートする数学モデルを開発し、偏見がある人は意思決定が早く、偏見がない人は判断が遅くな

          「判断が遅い!」優柔不断な人は偏見のない人だった

          厄年の生物学的根拠になりそうな研究結果が発表、人間は44歳と60歳で急速に老化が進むと判明!

          アメリカのスタンフォード大学(SU)で行われた研究により、人間の老化は厄年に近い44歳と60歳の2つの段階で急速に進むことが示されました。 研究によって追跡された13万5000種類の生体因子の実に81%が両方あるいはどちらかの年齢で大きく変化しており、年齢に応じて徐々に変化するのは全体の6.6%に過ぎませんでした。 この結果は、人間の老化は徐々に進むとするこれまでの常識が正しくなく、そもそも老化というものは一気に進む性質を持っていることを示しています。 研究内容の詳細は

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          ストーンヘンジの巨石(6トン)、750kmも離れたスコットランドから運ばれていた

          イギリス南部にあり、世界遺産としても名高い「ストーンヘンジ」。 この巨石群を構成する石が一体どこから運ばれてきたのかは、歴史上の大きな謎となっています。 そんな中、英カーティン大学(Curtin University)の最新研究により、ストーンヘンジの一つである重さ6トンの「祭壇石(Altar Stone)」が北に約750キロも離れたスコットランド産であることが判明したのです。 この結果には当の研究者たちも唖然とし、驚きを隠せませんでした。 研究の詳細は2024年8月

          ストーンヘンジの巨石(6トン)、750kmも離れたスコットランドから運ばれていた

          超簡単なうつ病対策!「酢」を毎日摂取するだけで気分が軽くなる

          気分の落ち込みは誰もが経験しますが、これがうつ病などへ深刻化すると社会生活を送ることも困難になってきます。 そのため抑うつ状態(気分の落ち込み)を回避するため、1人で抱え込まないとか、定期的に気分転換しましょう、などの対策も見かけますが、そういった方法はうつ症状を持つ人には実行することが難しい場合も多いでしょう。 一方でうつ症状は、食事や栄養状態から改善できるという報告もあります。ただ、これも複雑な献立などを提案されては実行が困難です。 誰もが日常生活に自然に取り入れて

          超簡単なうつ病対策!「酢」を毎日摂取するだけで気分が軽くなる

        記事

          「寒さや雨は関節痛の直接の原因ではない」という研究結果

          「雨の日は右膝の古傷が痛むぜ」なんてセリフを一度は見たことがないでしょうか? 多くの人が、寒い日や雨の日、梅雨の時期などに関節が痛むと申告します。 これに関連した解説も、調べるとたくさん出てきます。 しかし、このような「寒さや雨で関節が痛くなる」という考えは、もしかしたら間違っているかもしれません。 オーストラリアのシドニー大学(The University of Sydney)に所属するマヌエラ・L・フェレイラ氏ら研究チームは、世界中の1万5000人以上のデータ(1

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          格下の相手に負け続ける恐ろしい「勝者敗者効果」を人間で確認

          人気漫画のワンピースで剣士のゾロが世界一の剣豪ミホークにはじめて敗北するシーンは非常に印象的で、2人が口にしたセリフは名言と言われています。 敗北したゾロはミホークにナイフを胸に致命傷になるギリギリまで刺され、負けを認めなければこのままナイフを刺し込み殺すと言われます。 しかしそれに対してゾロは「ここを一歩でも退いちまったら、もう二度とこの場所へ帰ってこれねェような気がする」と言い、ミホークは「そう。それが敗北だ」と返しました。 このことから、勝負における敗北はメモ帳に

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          単一種と考えられていたホオジロザメ、世界で「3つの派閥」に分かれ交流を絶っていた!

          ホオジロザメの知られざる秘密が明かされました。 ホオジロザメ(学名:Carcharodon carcharias)はネズミザメ科のホホジロザメ属に分類される単一の種です。 これまではそう考えられてきましたが、英アバディーン大学(University of Aberdeen)らの研究により、世界中のホオジロザメは約20万年前から「3つの派閥」に分かれていたことが判明しました。 一体なぜ3つのグループに分岐してしまったのでしょうか? 研究の詳細は2024年8月5日付で科学

          単一種と考えられていたホオジロザメ、世界で「3つの派閥」に分かれ交流を絶っていた!

          『便秘』は心臓発作のリスクを2倍以上高める重大危険因子だった!

          便を十分に出し切れない状態が続く「便秘」。 これは悩んでいる人が多い一方で、よほど重症でない限りはありふれた症状だと軽く考えてしまう人も多いかもしれません。 しかし、オーストラリアのモナシュ大学(Monash University)生物科学部に所属するフランシーヌ・マルケス氏ら研究チームによる新たな研究で、便秘の人は、心臓発作などの心臓病を引き起こすリスクが2倍以上高いと判明したのです。 研究の詳細は、2024年8月16日付の学術誌『American Journal o

          『便秘』は心臓発作のリスクを2倍以上高める重大危険因子だった!

          「ホタルの求愛シグナルをハッキング」釣られたオスを捕食するクモを発見!

          ゾッとするような罠をしかけるクモが見つかったようです。 中国・華中農業大学(HAU)はこのほど、東アジアに生息する「オニグモ」が巣にかかったオス蛍をハッキングして、メスの発光シグナルを強制させ、さらなるオス蛍の獲物を誘き寄せている証拠を発見しました。 オス蛍からしてみれば、「おっ、あそこにメスがいる!」と思って近づいてみると、その正体は捕食者のクモだったという、これ以上ない悪夢でしょう。 研究の詳細は2024年8月19日付で科学雑誌『Current Biology』に掲

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          ストーンヘンジの巨石(6トン)、750kmも離れたスコットランドから運ばれていた

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          【新説登場】水はタイヤを滑らせるのに、なぜ指を滑りにくくするのか?

          水はタイヤを滑らせる一方で、指と紙の摩擦力を増加させてくれます。 アメリカのアクロン大学(UA)で行われた研究により、水による物体の接着が既存の理論では説明できない現象が確認されました。 新たに発見された現象では、水の存在は物体の接近中において接着力の低下を引き起こすものの、剥がす段階では予測値の4倍の接着力の増加が見られることが示されました。 研究者たちは、このような劇的な数値変動は、既存の理論では十分に説明することができないと述べています。 物体の接着面で水に何が

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          「面倒だから馬鹿っぽく振る舞ってた」馬の知能の驚くべき報告

          馬は私たち人と厚い絆で結ばれた動物ですが、知能面ではあまり注目されません。 競馬好きの人なら、馬がかなり人間の考えを理解していて賢い生き物という印象を持っているかもしれませんが、チンパンジーやイルカ、カラス、ゾウなどに比べて彼らの知能を調査した研究はあまり報告されていないのです。 しかし英ノッティンガム・トレント大学(NTU)の研究で、馬は非常に賢いにも関わらず、面倒なので馬鹿っぽく振る舞っている可能性が示されたのです。 一体どのような知能の高さを見せたのでしょうか?

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