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140字小説【魂が震えた瞬間】

 ある朝目が覚めると、俺は魂の姿で自由に肉体を出入りできるようになっていた。
 なぜこうなったのかは分からない。だがそんなことは、この際どうでもいい。
 今の俺なら、大好きなアイドルの体に入って、あんなことやこんなことも……ウヒヒ――
 
 ――彼氏がいたので、俺はそっと抜け出してきた。

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