ドイツで感じた歴史を知らない恥ずかしさ
「ベルリンの壁」という言葉をほとんどの人が聞いたことがあると思います。もちろん私も"知って”いました。
先週、オイティンを離れ1週間ほど、ロードトリップに出ておりました。
最初の目的地はベルリン。
ドイツといえば、ベルリンというくらい有名な大都会で、
ヨーロッパ各国からベルリンに移り住んでいる人も多くいる
インターナショナルシティ。
実際にドイツ語と同じくらい英語が飛び交っていました:)
驚くのは、ドイツ語が話せなくてもベルリンでは生きていけるということ。
ベルリンでは、逆に英語が話せないと働けない場所もあるのだとか。
ベルリンの第一印象は、
とてもウェルカムな雰囲気で溢れているといった感じ。
特に私にとっては、オイティンでは絶対にドイツ語が話せないと
会話もできないし働くこともできない状況なので、
ほとんどの人が英語を話せる、英語を話せればとりあえず生きていける、
という環境に安心感を覚えました。
日本の東京か大阪と同じくらいに活気付いていて、若い人も多く
個性豊かなファッションに身を包み、自分の好きな生活を楽しんでいる様子がなんだか懐かしくも思えました。
今の自分には少し欠けている”キラキラ感”がありました。
2日ほどの滞在で、そう感じさせるベルリンにはやはりたくさんの人が
惹きつけられる不思議な魅力があるんだと思います:)
そんなベルリン滞在中に、ドイツ人の友人みんなが一度は訪れた方が
いいよとおすすめする場所が「ベルリンの壁」(East Side Gallery)です。
ベルリンの壁の歴史
学校の世界史の授業で習う「ベルリンの壁」。
といっても、実際になぜこの壁が建てられたのか、
なぜ・いつ壁が壊されたのか、など
細かいことは曖昧な記憶となりつつあったのが
正直なところでした。
私はその”名前を知っている”だけでした。
ところが驚くことに、ドイツ人の彼も含め、彼の友人(20代)もみんな
ベルリンの壁の歴史を感慨深く、語っていました。
別の記事でも投稿したように、ドイツの20代の彼らは
日本の20代よりもドイツという自分たちの住んでいる国に対しての
情報がとても長けていると同時に、国に対する自分たちの考えを
しっかりと持っています。(私主観ですが)
そんな彼らを見ていて、自分はどこまで日本の歴史や
日本にある歴史の場所などについて語れるかな、と考えましたが
縄文時代や奈良時代の話は所々、覚えてはいるものの
実際に現代(いま)の時代に繋がる近現代らへんからこちらも記憶が曖昧だな、ということに気づく自分がいました。
むしろ現代の政治や世間のこと、国のこと、あんまり知らないかもと
恥ずかしい気持ちにさえなりました。
また驚いたのが、「ベルリンの壁」にまつわる”歴史”に対する思いが
彼らにはあるということです。
歴史から学ぶこと、その事象に対する思いや考えを一人一人が
それぞれ持っているということに私は個人的に驚きました。
日本では、試験に合格するために歴史を勉強して、暗記することはあったとしてもその歴史に対する考えや思いなどを誰かと共有することってない気がします。
ましてや歴史の授業でディスカッションするなんてこと、日本ではあり得ませんよね。
ただ暗記するだけ。
だから時間が経てば、忘れていく。
でも、歴史から学ぶことってたくさんあると思うんです。
人間は失敗する生き物だけど、失敗から学ぶことのできる生き物でもあると思うんです。
だから過去に誰かが間違えたことを「歴史」として学べるって
すごくラッキーなことだと思うんです。
だって、自分が失敗する前に過去の誰かが上手くいかないこと、
傷つく人がいるかもしれないことを
証明してくれてるんですもん。
偉大な人の自伝本を読むのと一緒で、本来は歴史から学ぶはずなんですよね。
知らないことは恥ずかしいことかもしれません。
それでも、まずは自分が「知らない」ということに気づいて、
自分で調べて、知ることができれば、恥ずかしいと思う必要はないのかなと。
今回、ベルリンの写真をインスタグラムに投稿するにあたって
再度しっかりとベルリンの壁についての歴史を調べました。
いつも海外旅行をしていた時に思っていたように
歴史のある場所に訪れる時には事前にその場所のこと、人のことを
調べていく方が旅にも何倍もの価値が加わるなと改めて反省しました。
ベルリンにはもう一度、ゆっくりと訪れたいです:)
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