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嫌な予感がする

譜めくりの女  
監督: ドゥニ・デルクール(2008/フランス)
出演:カトリーヌ・フロ デボラ・フランソワ

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何もそこまで…と呆れてしまうほどの根深い恨み。

ピアニストを目指していた少女が、音楽学校の入学試験で失敗。それは、審査員だった人気ピアニストが彼女の演奏中に無神経な態度をとり、それが原因で激しく動揺してしまって演奏ができなくなったから。結局彼女は、その出来事をきっかけにピアノの道を諦めてしまう。

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やがて彼女は大人になり、そのピアニストと再会。そしてなんと、舞台で譜めくりを担当する役を任されるようになるのである。

彼女がある計画を胸にピアニストの家庭に入り込み、昔のことを何も覚えていないピアニストに取り入って、信頼を得ようとしているのは明らかで、譜めくりというものが演奏を左右する大変重要な存在であるだけに、そのXデーがいつなのかとハラハラする。

憎悪と愛情は同じもの。彼女はそれだけピアニストのことを憧れていたのだろう。その想いを裏切られた無念さ。うん。わかるよ。

しかし彼女の用意周到な復讐は、こちらの想定を別次元で越えていた。まさかそういう方向へストーリーが展開していくとは…恐れ入りました。これぞフランス流愛憎劇。

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