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ASDの息子#01 過去は変えられない(妊娠期の出来事)

長男妊娠中は平穏な妊娠期を過ごしていた私。しかし、次男の時は精神的に辛い時間を過ごしました。「妊娠中に起こった出来事や感じたストレスは胎児に何らかの影響を与える」という報告がある中で、次男の自閉スペクトラム症の原因は、妊娠期の出来事に関係しているのではと考える時があります。明確な原因は分かっていませが、後に自閉スペクトラム症と診断される次男妊娠中の様子を知りたいという方のために、今回は妊娠中に起こった主な出来事をお話ししたいと思います。

インフルエンザ感染

妊娠10週目。

幼稚園に通っている長男のお迎えまでの待ち時間、車で数時間過ごしていた時です。寒気を感じたので後部席で横になっていました。体調は悪化する一方で、翌日には頭痛と発熱でダウン。風邪だと思い横になっていましたが、熱が短時間で急激に上がり、インフルエンザの症状と同じだということに気づきました。

ということで、救急病院に予約を入れて検診へ。検診の結果、やはりインフルエンザに感染していました。心拍数が高く、赤ちゃんに影響する可能性があるという理由から解熱剤を服用させられ、心拍数と熱が下がるまで病院で約1時間待機となりました。その後、抗インフルエンザ薬として知られるタミフルを処方されて帰宅しました。

妊娠中の薬の服用には抵抗があったのですが、「他の病気に感染したら赤ちゃんに影響する可能性がある」と医師に言われ、素直に服用することにしました。

実はインフルエンザの予防接種をしてた私。過去にインフルエンザに感染した記憶がないくらいの健康体でずっと過ごしてきました。しかし、今回予防接種をしていたのにも関わらず感染。そして、妊娠中のタイミングということで、「自分ってツイてないな」と感じたのでした。

とにかく、当時は「赤ちゃんに問題がありませんようにと祈っていました。

結局、約1週間ほど寝込みました。

義母との同居

妊娠15週目。

義母との同居がスタートしました。元気いっぱいでサッパリした性格の義母。当時は彼女と上手くやって行けるだろうと思い込んでいました。最初の数週間は当時2歳の長男のお世話や家事を手伝ってくれ、本当に助かっていました。ところが、日が経つにつれ、義母との意見や価値観の違いから我慢することや衝突することが増え、ストレスを極限まで感じるようになっていました。

そうなると、もちろんこの状況から「逃げ出したい」「改善したい」と思うもの。話し合いを何度も重ね、私なりに状況の改善を試みました。しかし、ある事情から同居は継続することになり、結局私が我慢をしていくという道しか残っていませんでした。

結果、ストレスがまたどんどん溜まって行ったわけで。。。。。。。
抜け出せないループにハマっていました。

切迫流産

妊娠27週目。

やはり、ストレスのせいでしょうか。。。
お腹に痛みを感じ、看護師に直ぐ電話入れ相談。すると「切迫早産の徴候」だと言って、直ぐに病院での検査の予約を入れてくれました。

担当産科医がノンストレステスト/NST(胎動と赤ちゃんの心拍数の変動を見る検査)をし陣痛を確認。しかし、子宮検査ではまだ子宮口は開いておらず、子宮頸管がまだ長いことから、すぐ出産という事態にはならないと言われました。一先ず安心です。

念のため胎児性フィブロネクチン検査(胎児の入っている「胎嚢」を子宮内膜に接着させる「のり」の役目を果たしているタンパク質が子宮頸管に流出しているかをチェックする検査)もされました。

この検査で陰性の場合は2週間以内の出産はない。逆に、陽性の場合は出産の可能性はあるが、それ以上は予測不可能という検査です。

その日の午後、医師から連絡があり、なんと結果は陽性。現時点で妊娠27週の最終日で、今生まれてしまうと赤ちゃんの生存も危うい時期です。医師が早産になった場合に備えるため、赤ちゃんの肺の発達を早めるベタメタゾンというステロイド注射を看護師に指示し、その晩、総合病院にてノンストレステストとベタメタゾン注射をされました。そして、翌日も同じ注射をされ、とにかく赤ちゃんが生まれないようにと祈るばかりでした。

そして、不安いっぱいの日々がスタートしました。

妊娠糖尿病と診断されるが、誤診

妊娠28週目。

妊娠糖尿病のスクリーニング検査をしました。結果は陽性。ということで、2日後に追加検査をしました。そして、何と妊娠糖尿病と診断され、専門医に会う事に。。。。。

まずは、栄養士さんからのアドバイスに沿って特別な食事法に取り組むことになりました。食事は1日3食+2〜3度のおやつ。炭水化物・野菜・タンパク質などを決められた摂取量に沿って接種し、食事内容を全て記録します。そして、血糖値を1日4回測定します。

突然、前週に切迫早産と診断され、今度は妊娠糖尿病。正直、2度もパンチを食らった感じで新たなストレスを感じていました。しかし、この食事法、少々面倒だったのですが、これに集中することによって気が紛れてよかったです。

この食事法を取り入れてから約2週間強。血糖値が日が経つにつれて安定しているので、医師から血糖値検査は1日2回でいいと言われました。そして、各データをチェックした医師が「もしかしたらステロイド注射が原因で妊娠糖尿病の検査が陽性になったのかも?」と疑問を持ち、再度検査をすることを勧めてきました。そして、再検査。何と結果は陰性でした。

一先ず安心ですが、「こんなこともあるんだな〜」と少し一杯食わされた感じです。しかし、今回の一件で毎日の食事を見直す事ができ、自分がいかにタンパク質や野菜を十分に摂っていなかったかに気付かされました。そして、家族の食事にも気を使うようになり、結果的にはとても有益な経験だったと感じています。

まとめ

この時期に感じたストレス・服用した薬・接種させられた注射など、もしかしたら息子の自閉スペクトラム症の原因の一つなのかもしれません。そうだとしたら、後悔はたくさんあります。しかし、過去は変えられません。今できることを全力ですることが、私が今息子にしてあげられることです。

最後に、カナダの精神科医のエリック・バーンの言葉をシェアさせてください。

"You cannot change others or the past.
You can change yourself and the future."

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。

Eric Berne
カナダの精神科医エリック・バーン

過去からの学びを大切に、未来を創造する事に注力して行きたいと今は強く感じています。


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