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vol.8 一緒に走って応援しよう!ちいさな達成感は自信の源~いくつになっても育て合い「おとなの子育て理論」~

こんにちは。あゆみです。

大人の子ども心を癒しあうことで、影響を受ける子どもたちや生き物たちにもやさしくなれる!というコンセプトのもとつくられた「おとなの子育て理論」も、残すところあと数話・・・😊


▼はじめましてのかたは概要をどうぞ♪

ひとりでも多くの人の安全基地をつくることで、大人の子ども心が癒される。すると各々に心の余裕が生まれ、いろんなかたちの「困ったぞ・・・」に気づきやすくなる。この理解のまなざしが、サポートの手を伸ばしやすくさせ、それがさらなる「安全基地」を生み出すことになり、生きとし生けるものが笑って過ごせる「やさしい世界」がつくられる。

おとなの子育て理論編 まとめ


▼過去のお話はこちらです。

第一回:いくつになっても育て合い
第二回:ハグハグよしよしの安心感
第三回:癒されたい人を見つける眼差し
第四回:
私はあなたを想っているよ
第五回:
プレイルームへようこそ!
第六回:
気づきの種を芽吹かせよう
第七回:
変化をうながす2割の介入


▼執筆の意図や免責事項について。はじめにご覧くださいね。





前回までの振り返り



「やさしい世界ってなんだろう?」

きっと、人それぞれにイメージすることが異なると思うのですが、なるべく普遍的なテーマにそって、私なりの思想や考えをお伝えしてきました。


「ひとりでも多くの人が安心して暮らせる『安全基地』をたくさんつくること」

ヒトもいち哺乳類に過ぎないのだから、きっと、いくつになっても「ハグハグよしよし」されたい生き物だと思うことにしました。いつでも帰ってこられる場所があるというのは、それだけで心の支えになるはずです。ところが・・・


「大人になり切れない大人たちが子どものように争っている現実がある」

現実はそう甘くなく、安心して過ごせる環境を確保することが難しく感じている人がたくさんいます。心の余裕が失われるとなおさら、頭ごなしのべきべき論で自分や他者を窮屈に縛ってしまい、本心は望んでいないのに、しんどいループに突入してしまうこともありますよね。だから、地に足つけた解決策を見出す必要があると思いました。


「なるべくたくさんの見守り隊を募集しよう」

いっそのこと、意地をはらずに「みんなまとめてチャイルドだ」と白旗をあげてしまうほうが、ずいぶん楽になるような気がしたのです。あなたも私もあの人も、みんなみんな子どもなんだと。それぞれが見守り隊であり、見守られる側でもあるという考えのもと、お互い様の精神で「育てあいっこしませんか?」と、提案しました。


「子ども心を見守り支える『ルール』と『4つのちから』」

ピュアで伸びやかな子ども心を守るための、安心安全なプレイルームを確保するために、私なりに考えた「見守り隊の心得」を共有しました。そのなかでも、特に大切なのは「忍耐力・想像力」を育むことだと思っています。(洞察力・包容力は結果的に身に着くものだと捉えています=計4つ)


「ぐっとこらえて、たくさん想像して、ただ、同じ気持ちを味わう姿勢」

なんでも代わりにやってあげたくなったり、しんどい想いをさせないようにがんばる親(見守り隊)心。やさしいキモチがあるだけに、あなたや私を見守り難くさせていることもありそうです。一緒につらい気持ちに浸り続けることがしんどいから、「見ないふり」したり「どうにか」したくなるという真実が見え隠れしているのですが、しかし、大人になる過程では、まるで成長痛のような「心の痛み」を味わうこともありますよね。だから・・・


「見守り8割:介入2割 それぞれの『ちょうどよい塩梅』を探し出そう」

いざという時に、本当に必要なタイミングで手助けするためにも、やっぱり「見守り支えるちから」を備えておきたいのですね。なにも、いきなり上手くやろうとすることはないのです。私たちはまだまだ発展途上なのですから、わからないことは「わからない」と認めて、わかりあおうとすればいいだけなのです。とってもシンプルなことですよね。


「変化をうながす『ちょっとばかしのおせっかい』とは?」

さて、ここからが今回の内容です!

お話の流れからもわかるように、前回までは、どちらかというと「転んで擦りむいてしまい、泣いている人に寄り添う」という、ケアの視点がメインのお話でした。

実際に、目に見えるものならば「痛そうだな・・・」に気づきやすいのですが、こころの傷はパッと見てわかりにくいこともあります。だからこそたくさん想像して、本当のところを知ろうとすることが大事だとお伝えしました。つまり、これが「こころの目=洞察力」に該当します。


ぐっとこらえて 「忍耐力
視点をふやして 「想像力
本当のところは 「洞察力
受けとめられる 「包容力

やさしさを育むために必要な4つのちから(あゆみの造語)



「傷口を労わって、回復するから、また新しく歩き出せる」


あなたも私もあの人も・・・なにごとも、ムリは禁物です。まずは、ハグハグよしよしでパワーチャージしましょう。

こころの安全基地から、ひょっこり顔を出して、お外に出られるタイミングが訪れた時。お散歩して、ウォーミングアップをした後に。


やっと “一緒に走って応援しよう” の段階に突入します。まるで、昭和から平成の熱血ドラマのようですね😊

「いつの時代だよ☆」と言いつつも、どうか食わず嫌いせずに、ちょこっと覗いてみてくださいね。



ちいさな達成感を積み上げよう



私たちは、なにかと完成形を求められたり「こんなのできて当たり前でしょ」と言われることが多い世の中で生きていますよね。また、常に誰かや何かと競わされているような環境下に置かれている気がしてなりません。

だから「ちゃんとできない私やあなたはダメなんだ・・・」とか、「負けたくない!」とか「あの人より勝ってる☆」って、言いたくなってしまうのでしょうね。それが「ふつう」になっているのですから、無理はありません。


でも、この「ふつう」って、本当にふつうなの?誰が決めたの?って、思うのです。うれしい楽しい幸せ!な常識なら別に構わないのだろうけれど、そうじゃないなら見直したくなります。少なくとも、私にとっては窮屈で仕方がないし、勝ったや負けたのチャンバラごっこに巻き込まれるのはごめんです。(と言いながら、やっぱり巻き込まれるのですがね😊笑)

様々な見解はありますが、ひとまずこの「プレイルーム」では、子ども心をフル開放させて「ふつう」の概念をとっぱらいましょう!キャンバスのないお絵描きのように、自由な発想であれこれ想像力をふくらませながら、あらゆる可能性を探っていきます。


◇◇◇◇◇


さっそく、この前置き部分と、今回のテーマである「変化をうながすちょっとばかしのおせっかい」とを絡めていきたいのですが・・・要点を先にお伝えすると、「いきなり大きなことを目指そうとするのではなく、ちいさな達成感をつみあげよう!」ということなのですね。


「できて当たり前でしょ?」ではなくて「どんなにちいさく思えることだって、できるのは当たり前じゃない」という前提にしたいのです。そのほうが、こまめに達成感が得られてラッキーだし、べきべき攻撃の応酬で苦しむ機会も減るはずです。

べきべき論よりニコニコ論を選択しよう「論」:その1


実際に、生きづらさを抱えてきた私が常々思うことなのですが・・・「ふつうでしょ?」って言われることが、ふつうにできないから困ってるんだよ?って思います。どうにもならないものを、べきべき言われても辛いだけなんです。言うほうも、べきべき言っても解決しないからイライラするだけなので、結局、いいことなんてひとつもありません。傷口を広げるだけですから、やめる「べき」です!(べきべき返し✨)

こちらの記事で、「誰もが、思わぬところで転んでしまうことがある」というお話をしたのですが、今はピンピンしていても、いつどうなるかわからない時を生きているのは皆同じではないでしょうか。だから、なにがなんでも「ちいさな変化に目を向ける “にこにこ論” 」を採用したいのですね。そのほうが安心じゃないですか。


では、この「にこにこ論」がたくさん広がって、ちいさくてもたくさんの達成感を得られると、どうなるのでしょうか。

きっと、「やったー♪」を味わう機会がグーンと増えて、自信の種をたくさん集めることができますよね。子ども騙しに思えるかもしれませんが、これって実は侮りがたしで、思わぬ「おおきな成果」をつれてきてくれるのです。


つまり、ここで言うところの「(2割程度の)ちょっとばかしのおせっかい」とは、一緒に “自信の種” をたくさん見つけて贈りあいましょう!ということなのですね。

いきなり「うまくやらネバ!(結果)」を目指してお尻をペシペシしあうよりも、うまくいきそうな種(過程)に目を向けると、自然なかたちで「私たちは大丈夫なんだ」と思えて、心強さが増します。言うまでもなく、これは「たくさんの安全基地」を生み出すことにもつながるでしょう。


「ふつう」という、不確かな枠組みに私たちを当てはめて苦しむのではなく、各々が抱えている「事情」に寄り添い、私たちのほうから「しあわせ」に当てはまりにいきましょう。

その第一歩として「ちいさくてもリアルな達成感」をつくることが、多くの人に “確かな実り” をもたらしてくれるはずです。

べきべき論よりニコニコ論を選択しよう「論」:その2


「小さなゴールと小さなスタートをつくると、大きなゴールは自然と訪れる」


ぜひ、このような視点で続きもお読みくださいね。



平面で見るより「てんてん」を増やそう



「ちいさな達成感」のところで、大切なポイントは一気にお伝えできたかと思いますが、もう少しだけ、視点を変えてお話を広げてみたいと思います。


【以下、一部抜粋】

気づきの種が発芽して 根が出て しっかりと定着するまで。

その間も 悩んだり もやもやしたり するかもしれないけれど。

根気強く 辛抱強く 見守りあって育てあおう。

いずれ しっかりと根を張って つながりあって 盤石な絆がうまれるはずだから。

おとなの子育て理論:実践編の標語


私たちはなにかにつまづいた時、思い悩んだり、これまでのやり方が通用しないことを実感するのですが、このイヤァなモヤモヤ感こそが、やさしい世界を彩る「大輪の花」を咲かせるための「気づきの種」になるのですね。

【抜粋おわり】


こちらの記事では「悩むのは大きくなろうとしている証拠だよ」と言いたかったのですが、まさにこの考えも「小さなゴールと小さなスタートをつくる」ことに該当します。

また、終盤には「今はそう思えなくても、助け合える人がいると思えるように、先にやさしさの花の絨毯を敷きましょう」とお伝えしたのですが、この絨毯も、一人ひとりの「たくさんの人」がつくりあげるものですよね。


つまりは、「こうなりたいイメージを描きながらも、ひたすら点々をつくって着実に欲しい結果を目指すほうが現実的だよね」というお話なのです。

ゴールまでの道のりを「直線」で捉えた時には、なかなか遠い道のりに感じられるかもしれません。また、やさしさの絨毯を「平面」で見たときには、えらくたいそうな綺麗ごとのように感じるかもしれません。これでは、考えただけで「お腹いっぱい」になってしまいますよね。

だから、ひとつひとつの「経験」や「やさしい気持ち」に焦点を当てるほうが、気が楽じゃないかな?と思うし、簡単にできそうですよね。きっと、できそうだと思うからやってみる気持ちになるのだろうし、ちいさくても行動に移すから、現実に変化が訪れるのです。



脈々と受け継がれる「やさしさの恩恵」



「一緒に走って応援しよう」というのは、寄り添い続けながらも「あなたなら、きっとできるよ」という自信の種を、真心こめてたくさんプレゼントしよう♪ということでしたね。


「いつでもあたたかく受けとめてくれる人がいる安心感」によって、悩みや迷いは成長の種になり、芽が出て「自信」になります。確かな経験を味わううちに気づけば心の器が大きくなり、やさしい気持ちで生きられる人が増えるはずです。

そのためにも、自らが踏みしめてきた「一つひとつの足あと」を慈しみましょう。支えて、支えられる。受けとめて、受けとめられる。やさしい「にこにこ論」を選択して、励ましあえる関係性を築いていきましょう♪

見守り隊に必要なちから(上級編)


慈しみの心がたくさん広がると、「大人の子育て」にもステキな恩恵がもたらされます。無垢で自由な「子ども心」を大切に守りながら、安全基地を飛び出して成長した私たちは、少しずつオトナになっていたことに気づきます。

いずれ、「心配で仕方なくてヤキモキさせてくれたあの人(そして私)」が、同じように誰かをあたたかく見守り、支える人になっていたことを知るでしょう。

あなたの「子育て」は、あの人への影響に留まりません。もっともっと、大きな恩恵があるのです。だからこそ、今目の前にいる人に、あたたかな眼差しを向けていきましょう。

やさしい世界は、つくるものなのです。


◇◇◇◇◇


いよいよ、次が最終回です。

another storyも含めるともう少し続きますが、どうか最後までお付き合いくださるとうれしく思います。

お読みいただきありがとうございました😊




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