任せる・委ねる授業
昨日は市内の先生が中心になって行っている国語の会に参加しました。
オンラインと対面のハイブリッド研修をしているので、私はZOOMの担当でお手伝いをさせてもらいながら、学んでいます。
会の運営をしてくださってるのが、小野桂先生という方です。現在は教頭先生をされていて、岡山県の国語を牽引しておられる方です。
15年近く前、岡大附属小の授業公開に行って「こんなに面白い国語があるんだ!」と感動したのを覚えています。「つい考えたくなる」「つい話したくなる」そんな授業でした。
毎回、とてもたくさんの学びがありますが、今回は参加された先生方に「委ねる・任せる授業」を体験してもらうというものでした。
「モチモチの木」で委ねる授業体験!
2つの課題のどちらかを選んでについて考える。
ワークシートを3種類用意。自由に使ってよい。
1人で考えてもよいし、誰かと話してもよい。
最後、グループで考えを発表する。
ということで自由学びがスタート。
私はZOOMで参加している先生のために、タブレットをもって先生たちの話し合いの様子を映していたのですが、話し合いの進め方はグループによってさまざま。もちろん一人で考えている方もいます。
用意したワークシートを使ったり使わなかったり、実に多様ですが、みんなが生き生きと楽しそうでした。
最後、それぞれのグループで発表しましたが、色々な考えが聞けてそれもまた面白かったです。
委ねる・任せる=選べる
「委ねる・任せる」授業は「選べる」授業だと思います。
課題を選べる
ワークシートを選べる。
話す友達を選べる。
結局のところ何を子どもに委ねるか、どう収束するかに教師の力量が出ると改めて感じました。「任せる」と「放任」は違うということ。
中でも課題の吟味は大切です。今回の2つの課題はどのように話し合っても主題について考えることができるものでした。
また、それぞれの学びやすさを保障するために複数ワークシートを用意されていましたが、それまでの積みかさねがないとワークシートを使いこなせないでしょう。
自分の学びをアウトプットする場面で友達の話を聞く土台ができていないと、みんなの学びにはつながらないと思います。今まで先生の言われたとおりにしている子どもにとっては、「何をしていいか分からない」時間になるかもしれません。
「教えたい症候群」の先生にとっては、子どもに任せられず、口を出したり、イライラすると思います。(私もその一人)
すべて「任せる・委ねる」授業でなくていいと思います。適切なところで、一番ベターな方法が選択できるということもこれからの教師に求めれると思います。
子どもも教師も授業観を変える必要があると感じました。
なかなか国語の授業をする機会がありませんが、どこかの学年を借りてやってみたいと思いました。
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