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誰もいない海べで

 忙しいと磯へと行きたくなるよねと彼が言った。はっきり言って私は彼のこういう親父みたいなダジャレは大嫌いだ。だから私はそもそも忙しかったら磯なんかに行けないんじゃないの?とイヤミを言ってやった。だけど彼はそれでも忙しさの合間をぬって磯にいくんじゃないか。とまたダジャレを言ってきた。だから私はライターを手に持って彼の顔に近づけてこう言ってやった。

「私、磯に行ったら磯辺焼きが食べたいわ」

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