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なっと@妄ツイ
2022年11月3日 12:00
10話 『甘々上等ッ!』一つの死闘に決着がついた時、また、一つの死闘に結末は訪れようとしていた。天凱:ぬぅぅうん!!五十代後半とは思えないほど、天凱と呼ばれる初老の男は、豪快に、かつ正確に、史緒里を切り刻まんと、太刀を大きく振るう。しかし手応えはない。史緒里は、大きな構えを見せる天凱の必死の一撃を難なく躱す。史緒里:おぉ〜っ!今のは惜しかったかもね〜本人は何の気無しに行
2022年11月6日 12:54
11話 『鉄の剣、石と鎌』仲間達は自身と同種の人間を討ち、残された美月は、交戦しながらも焦りを感じ始めた。美月:あちゃー、美波と史緒里…私より先に決着ついてんじゃん…剣と鎌が鍔迫り合う中、集中力が途切れ始めたのか、美月は目前の敵よりも仲間達の死闘の幕引きに意識が向いた。ファジル:私との戦闘中に…余所見…ですか! よそ見をする美月にファジルは大きく鎌を振り下ろす。しかし美月もそれ
2022年11月13日 13:30
12話 『美人に対するマナー』自身が雇った傭兵達の敗北報告に、腹を立たせながら、三兄弟の長男であるブロックは、〇〇と対峙していた。長男:ちっ!使えないクソどもがぁ!!〇〇:お前の雇った傭兵達…どうやらやられちゃったみたいだな…安堵の笑みだろうか。敵陣営の情報部隊が持ってきた、雇った傭兵二人の敗北報告、あるいは史緒里と美波の勝利報告を聞き、〇〇はそう口にした。〇〇:なぁ、やばいん
2022年11月20日 12:39
13話 『戦争のその後…』国王:なぁ、岩本家の王子様よ、貴様は一体この事態をどう責任とるつもりなのだ?グラドビース国、中心部。現国王が住まう王宮の一室。真っ暗で奇妙な部屋。そこに、一人の老人の声が響く。国王:バーナー家は、貴様ら廃れた王族とは違い、下級王族と言えども、グラドビース諸国内の南区域を任せた王族代表じゃ国王:そんな国を代表とする王族とたった一人の"奴隷"を巡って戦争を
2022年11月23日 11:18
14話 『破滅と忘却の実行』美波:〇〇様…エヘヘ…〇〇…様…?ハッ!!感触がない。まだ頭の片隅に残る〇〇との甘い、存在しない記憶、すなわち妄想に浸りながらも、深い眠りから目を覚ます。深い眠りの中に意識を落としていたはずの美波は、隣で眠っていたはずの〇〇が、いなくなっている事に気がつき、目を覚ます。美波:〇〇様…?窓から漏れた朝日の光に照らされたベッドの上には、美波一人だけだった
2022年11月27日 12:43
15話 『時の流れの変化』快晴と呼べるほどの晴れた日の空模様は、まるで岩本家の家主全員の心を映しているようだった。祐希:ほら!!起きてくださいっ!朝ですよ!!そんな、晴れやかで心地の良いある日の朝一番の事、岩本家屋敷には、新入りメイドの大声と、甲高いフライパンを叩くような音が響く。祐希:〇〇様!!朝ですよ!起〜き〜てっ!!普段、目覚めの良いはずの〇〇は、珍しく目を開く事なく、深