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悩みから立ち直る方法は自分への質問力が鍵!

人は悩みはじめると、その悩みに囚われて、そこからの脱出は難しく永遠に感じてしまうことは誰しも経験することがあります。
私は一度悩みはじめると、一日中そのことを考えて落ち込んでしまう性格で、悩みのループの中で時間を過ごし、悩みから抜け出すのに苦労した経験は山ほどあります。

そんな数々の悩みの抱えていた私が悩みを解放し、克服できるようになった自分自身に問いかける質問方法5選についてお話しします!


今悩んでいることがあったとすれば、あなたにとって現時点ではとても深刻な問題になっているかもしれません。

しかし、ちょっと先の未来を想像してみてください。
5、10年後、それはどれだけ重要なことですか?
そして「10年前に起こった出来事を今あなたはどのように感じていますか?」


1、そこから何を学んだの?
過去の経験から得た教訓は何でしょうか?

過去に私が心理療法の講座を受けていた頃、講座の中では様々なワークを行うのですが、すべてのワークの最後の質問には
・そこにはどのような学びがありますか?
・その学びと共に、あなたの人生はどのようになっていきますか?

という質問がありました。
心理療法の授業のワークでは無意識から昔の記憶を掘り起こすことによって、時にはネガティブな記憶から残酷な記憶などが蘇ってくることもあるのですが、その最後の質問には

「その出来事から学べることはなんですか?」という問いが必ずあったのです。

「そこから何を学んだの?」という質問が今では私のポジティブな考え方となり、すべての出来事を学びと捉える習慣が身についていきました。

つまり失敗や悩みをただの悪い出来事として判断するのではなく、むしろ学びのチャンスと捉えてしまうと、それがもはや「失敗」「悩み」というラベルを貼ることができなくなります。

しかし正直なところ悩みや失敗に直面すると、すぐにこの考え方を持つことは難しいです。
まずは「この出来事には必ず学びがあるんだ」ということを信じること。
そうすることによって悩みや失敗から距離を置くことができます。



2、この経験から何を得られたのだろうか?
「失敗や悩みはただの苦しみだ」と考える人もいるかもしれません。
しかし実際にはその苦しみから多くの教訓を得ることができるのです。
あなたはその苦しみから何を得ているのでしょうか?

例えば、その苦しみから二度と同じ事を繰り返さない。
その代わりに次はこういう風にしてみよう!など。
実はその経験が教えてくれたのは新しいあなたの考え方(アイデア)だったのかもしれませんし、これが将来の自分をより良く形作る手助けとなるのかもしれません。

もしこの経験から得られる事があったのなら何だと思いますか?

アメリカ合衆国の発明家であり、起業家のトーマスエジソンの名言を紹介します。

トーマス・エジソンは、研究の過程で何度も失敗を繰り返しました。彼は一万回もの試行と誤りを経験しましたが、その際に彼に問われた「失敗についてどう思うか」という質問に対して、エジソンは興味深い答えを示しました。

「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ」と述べました。

この言葉は、失敗とは成功と同じくらい貴重であり、たとえ失敗したとしても「うまくいかない方法を見つけただけだ」という肯定的な視点で捉える考え方であり、出来事や経験から学ぶことができれば、それは必要な経験だったと気づくことができます。成功だけでなく失敗もまた人生の貴重な教材であり、その中から得たものが人を豊かにし、成長させてくれるのです。


3、この出来事は自分に何を教えようとしてくれているのか?
「この出来事」という視点から見ると、その出来事自体は中立的で良い悪いの価値判断は存在しません。
「一つ一つの出来事」とは「ただ起こっただけ」なのです。
ですので、その意味づけはいくらでも『あなた自身』で変える事ができます。

では「この出来事」があなた自身になったと仮定してみましょう。
その出来事を通じて自分を見つめ直すと、この出来事は自分に何を教えようとしてくれているのか?

出来事からの視点で見ると
「何か新しい方向性を示しているのではないか」と考えることができます。
例えば、仕事に関するトラブルがあった場合
「この仕事にこだわりすぎていたのかもしれない」とか「他にも挑戦できる分野があるのではないか」といった気づきが得られるかもしれません。
出来事は単なる出来事であり、その教訓や意味は個人の受け取り方によって異なります。

もしもあなたが仕事を始めてもなかなか続かない。
次々に仕事を辞めてしまうという場合「仕事を辞める」という出来事は、あなたに何を教えようとしているでしょうか?

出来事の視点に立ってみると
「その職場環境は今の自分には合わなかったのかもしれない」と考えることができます。この出来事はあなたにとって、より適した職場や環境を見つけることかもしれません。
「挑戦をし続けることの大切さ」を教えてくれているのかもしれません。
また「いろいろな経験を通して自分の価値観やキャリアの方向性を再確認するチャンスかもしれない」といった気づきも得られるのかもしれません。
仕事を辞めるという出来事が、あなたにとって新しいスタートや成長の機会を示しているのかもしれません。

出来事の視点から見ると「仕事を辞める」という状況は、あなたにとって新しい道やポテンシャルを発見するきっかけとなるかもしれません。

「あなたの視点」ではなく「出来事の視点」に立った時、その出来事はあなたに沢山の事を教えてくれています。


4、この出来事のポジティブな目的(意味)は何だろう?
この出来事が、ある側面ではとってもネガティブな出来事かもしれません。
しかし光と影があるように、あるいはコインに表と裏があるように、世の中にあるこの二つは表裏一体です。
一見ネガティブに見える出来事の裏側には、とてもポジティブな可能性があると考えることができます。

例えば大事な時期に風邪を引いてしまったとき、その風邪の目的(意味)は何でしょう?
もし病気にかかってしまったとしたら、その目的(意味)はなんでしょう。

確かにネガティブな側面は風邪や病気によって辛い思いをすることもあります。
会社を休まなければならないということもあるかもしれません。
しかし、そのポジティブな目的(意味)は、身体を労わることや十分な休養をとること、英気を養う必要があったということかもしれません。

「出来事の全く反対側の側面を見てみましょう」
するとすべてにポジティブな目的(意味)があったことに気付くことができるでしょう。

5、10年後、それはどれだけ重要なことですか?
「10年前に経験した出来事を振り返ると、今のあなたはどのように感じていますか?」 

それは今でも心に重みを感じるものですか?
10年前、あなたにとって辛かった出来事も時間が経つにつれて笑い話になることもあります。
では今起こっている出来事も感情も10年後にはどう感じられるでしょうか?

もしもあなたが10年後の自分になったと想像すると、その出来事はどれほど重要ですか?
10年後のあなたが笑っているなら、その笑顔が今のあなたに送るメッセージは何でしょう?
もしかしたら「10年後も笑顔でいるから今は笑って乗り越えよう」という励ましのメッセージかもしれません。

出来事がどんなに辛かったとしても時が経つことで新しい視点が生まれ、笑い話に変わることがあります。だからこそ今の苦しい状況も未来のあなたがどのように乗り越え、笑顔になるかを想像することは重要です。

10年後の自分を想像してみると、明るい未来への期待と共に今の自分に勇気を与えるメッセージが見つかるでしょう。


これらはすべて「失敗」「苦しい」「悲しい」「うまくいかない」と思われた出来事や体験をいろいろな角度でみることができる質問です。

このように、ある出来事や経験についてさまざまな角度からみて、意味づけを変えていくことができます。

人生は自分自身の捉え方次第。
人生のすべてが学びであることが前提であるのなら、悩みはたしかに成功のもととなります。
そして人生は学びと捉えることで、さらに豊かで楽しいものになっていきます。

悩みから解き放たれ、心の状態が豊かになりますように。






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