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私は旅に出た。君は好きにしろ。14

◆激動のヨーロッパ

トルクメニスタンから出国した私は、コーカサス地方を経てハンガリーから東ヨーロッパへと入りました。かなりここから飛ばした旅になったので、一気に振り返ります!!

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成金国家と呼ばれているアゼルバイジャンでは、外観がすごく豪華で綺麗なのにも関わらず、中身にテナントや住人が全然入っていない空っぽの建物をたくさん目にしました。急激に国家が発展しすぎて、国民に富が行き渡っていないと現地の人は嘆いていました。

その隣のアルメニアには、未承認国家と呼ばれる独自の文化と法律を持った地域が存在し、今でもたびたび紛争になっていることを知りました。このあたりの地域はヨーロッパ系の古着天国だったので、ファッションに興味のあるあなたはぜひ行ってみてください。オシャレなおばさまがたくさんいます。それから、男性にもアルメニアは特におすすめです!街で出会うのが美女ばかりです!ヨーロッパ系にアジアの血が混じって、すごく日本人が好きな顔の美女が多いです。美女見るためだけにアルメニア行っても損はしないと思う。笑

ハンガリーでは、私の知らなかった戦争の歴史があり、ポーランドでアウシュビッツ収容所を見学し、悲しい過去に触れました。現実味のなかった、ユダヤ人大虐殺の歴史を、改めて空気として感じることができたおかげで、より明日から自分が恵まれた環境で生きていけることに対して、強い感謝がうまれました。

花の都パリは、イメージよりもかなり治安が悪く、実際に自分の目で現実を確かめることの重要性を感じました。ドイツのベルリンの壁はわたしの片手くらいの幅しかありませんでした。こんな薄さの壁によって、たくさんの絆が分断されてきた歴史が信じられませんでした。残った壁に描かれた、平和への祈りは今もはっきりと記憶に残っています。

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やっと英語が通じる地域へ出たので、出会った現地の人ともコミュニケーションをある程度取ることができるようになりました。そこで改めて、日本の凄さに直面することになりました。

陸続きが故に、戦争と侵略の歴史を繰り返してきたヨーロッパは、文化も宗教も人種も、日本より複雑に入り混じっていました。だからこそ、国家としての歴史は浅かったのです。

私は、自分含めて日本人が英語を不得意とするのを、先進国なのに恥ずかしいなあと思っていましたが、海外から見たらそれはある意味とても幸せだと言われました。戦争に負けたにも関わらず、どこの国にも植民地化されることなく、日本の伝統文化は古くから2000年以上紡がれ、言葉も日本語がずっと受け継がれていることが、侵略された過去を持つ国の人からすると、カッコよくて仕方がないと。日本人はもっと、自分の国に誇りを持つべきだ、とも言われました。

海外に出たことによって、日本のことをすごく誇りに思えるようになったし、日本人で良かったと思います。それに、今まであまり興味のなかった日本という国の歴史に興味も出てきました。

住んでいたら気がつかない、当たり前の贅沢な環境を、当たり前と思わずに感謝しつつ、その中で与えられた可能性を最大限に活かしていくために、今日もわたしは挑戦し続けます。


私は旅に出た。君は好きにしろ。

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著者:山口夏未
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