【僕たちロケット作ってます】構造エンジニア対談 ー ISTの圧倒的アジャイル開発!
こんにちは、インターステラテクノロジズ(以下IST)広報です!
ISTでロケットの設計を担当している構造エンジニアのお二人にお話ししていただきました!
他業種から来た二人にとって、ISTで働く魅力とは。
構造エンジニアについて詳しく書かれたnoteはこちら▼
ー どのような経緯でISTに転職されたのですか?
中川:
以前はジャパンマリンユナイテッドという造船会社で、インフラを支える仕事をしていました。船って自分が作ったものを実際に目にする機会があまりなくて。社会貢献をもっと感じられる仕事は何かを考え、辿り着いた答えが「医療」。医療機器の開発をしていたオリンパス株式会社に転職しました。
オリンパスでは人の健康を守る機器を開発できてよかったのですが、実際に医療機器が使われる現場はオペ室や病室で、笑顔が溢れる場所という感じではありません。次第に、「もっと世界を楽しいものにする。社会に貢献できる。子供たちにとっておもしろい未来を作る」ということをやりたいと思うようになったんです。そんなとき、ISTの観測ロケット「MOMO」(以下MOMO)打上げのニュースを見て、興味を持ちました。ロケットは宇宙の輸送業なので、社会のインフラの役割もあり、ワクワクもする。社会を下支えする面を持っているのはロケット開発だ!と思い、ISTに転職しました。
清松:
航空宇宙が好きで、大学時代は機械宇宙学科で勉強していました。卒業後、川崎重工の航空宇宙システムカンパニーに入社したのですが、2020年にコロナ禍で航空業界が傾き始め、開発費もかなり縮小されるという噂もありました。
何か面白いことができる場所はないかと転職先を探し始め、ISTがタイミング的にも技術レベル的にも、自分が入ってすぐ活躍できるのではと興味を持つようになったんです。ISTで魅力的だと思ったのは、自分で担当できる範囲が広く、入社してすぐに重要なポジションを任されるところ。私は全体を見て開発する方が楽しいです。今は、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の構造部材で言うと、タンクは中川さん、フェアリングはメカトロチーム、私はそれ以外の胴体構造やエンジン支持構造などを担当しています。
ー 大きい仕事を任されることに不安はなかったのですか?
清松:
そうですね。でも、自分が担当してダメだったら、他の人がやってもダメだろうくらいの責任感を持って仕事しています。
中川:
僕は正直、不安です(笑)。入社後も勉強しながらタンクの開発をしています。ただ、ベンチャーの良いところは失敗しながら開発できるところですね。
清松:
実際に作ってみないと分からないことが多いですよね。
中川:
そうなんです。失敗は勉強になるし、経験にもなるのでチャンスだと思っています。
ー 前職が今の仕事に活きていることはありますか?
「今が人生の集大成のよう」
清松:
大学で学んだこと、社会人で経験したことすべてをISTで活かせています。私は開発対象がロケットに変わっただけで、試験や解析などやっていることはあまり変わりません。
大学では複合材の研究室にいましたし、前職でも複合材の生産技術開発を少し担当していました。前職で航空機のフラッター解析をしていた経験を、MOMOの尾翼フラッター解析に活かすことが出来たりと、ずっとキャリアの延長線上にいる感じです。今が人生の集大成のように感じますね(笑)
中川:
船などの輸送業のものづくりと、ロケット開発の設計フローは似ています。重工業の設計をしていたので、大きいものを作るイメージは染み付いています。
ー ISTに入社する前から宇宙やロケットに憧れはありましたか?
清松:
はい。子どもの頃はスペースシャトルを作りたかったですね。当時、宇宙へ行くための主な輸送手段はスペースシャトルで、現役の機体を見ていたので憧れていました。
中川:
僕は小学生の時、宇宙やロケットにハマっていた時期がありました。宇宙の仕事は限られたエリートの人だけができるイメージで、遠い憧れの存在でしたね。オリンパスに転職を考えていたときも宇宙に興味は持ち続けていたので、転職エージェントに宇宙業界について相談したんです。でもその頃は宇宙関係のバックグラウンドがないと応募すらさせてもらえませんでした。
その3年後、「えんとつ町のプペル MOMO5号機」の打上げでISTを知って応募しました。
転職の決め手は、社内でどんなことをしているのかオープンにしていて、自分が働くイメージができたこと、実際にロケットを打ち上げていること。子どもがいるので「あのロケット、お父さんが作ったんだよ」と言えると楽しいなとも思いましたね。
ー ロケットを設計するやりがいはなんですか?
中川:
推進剤のタンクはロケットの主要構造も兼ねています。タンクが機体の中で占める面積は大きいので、タンクが軽くないとロケットは飛びません。重量と強度のギリギリをどう攻めるか、難しいですが作りがいがあります。
清松:
重量要求が厳しいですよね。とにかく軽くしないといけない。エンジンを取り付ける構造は、どんな形式が最適なのか数パターン考え、どれが一番軽くなるか、組み立てやすいかを比較しながら設計するのはやりがいがあります。
ー 構造班に来て欲しいのはどんな人?
中川:
構造力学の知識があって、輸送機器開発の経験があるといいですね。荷重に耐えて、できるだけ軽く作るみたいな基本思想は共通しています。
清松:
車や船、航空機などの強度と軽量化を重視した設計思想があると即戦力になってもらえるはずです。
中川:
あと、構造設計の仕事って色んな人と関わらないといけないんですよ。自社内で製造・組立してくれるメンバーとも話すし、ZEROくらいの大型構造物になってくると外部の方とも調整しなきゃいけない。なので、相手の意見を聞いて、落としどころを見つけていくみたいなコミュニケーション能力を持っている方はとてもマッチします。
清松:
艤装品と呼ばれる電子機器だったり配管だったりも全て構造体に付けることになるので、ほぼ全ての人と関わっていますね。
ー お互いのすごいなと思うところは?
中川:
清松さんはスーパーマンなんです(笑)ZERO機体の推進剤タンク、フェアリング以外の全てを見てくれている。すごい勉強してますよね。清松さんのデスク、本がたくさん置いてあるから。
清松:
スーパーマンではないですけど、勉強はしてますね。中川さんは、私ができないことができる。タスク管理や資料の作り方など、社会人スキルも高いです。構造設計者として優秀ですし、今までやったことがなかった解析なども勉強してできているのがすごい。
ー 社内でお二人がすごいと思うエンジニアは誰ですか?
中川・清松:(声をそろえて)
構造班長の安晋一さんです。
中川:
25歳という若さであんなにいろいろものを知っていて、設計スキルも高い。
清松:
安さんって設備から機体まで全体を見れる人なんですよね。各分野のスペシャリストになりつつ、全体が見える人はすごいです。
中川:
安さんはMOMO開発初期からロケットを開発してきたメリットとして、きっと自分でめちゃくちゃ失敗してるんですよ。トライアンドエラーのサイクルを短期間で高速でこなせたのだと思う。何度もチャレンジして、失敗して、それを乗り越えて成功できるというのはベンチャーのいいところだし、その恩恵を受けてさらにレベルアップしたんだろうなと思います。
清松:
僕らが入社するまでずっと一人で設計してましたからね(笑)
エンジニア大募集中!会社説明会も開催!
ISTでは開発を進めるため、エンジニアを募集しています!
また、採用強化にあたり会社説明会&交流会を開催いたします!
今回インタビューに登場した安も、東京会場に登壇予定です!
会社説明会はこちらからお申し込みください。
【東京会場】
■日時
2021年12月18日(土)13:30-17:00(13:00受付開始)
■場所
宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI(東京都中央区日本橋室町1-5-3福島ビル7階)
【大阪会場】
■日時
2022年1月29日(土)13:30-17:00(13:00受付開始)
■場所
IMV株式会社大阪本社会議室(大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-10)
【名古屋会場】
■日時
2022年2月6日(日)13:30-17:00(13:00受付開始)
■場所
名古屋国際センター第一会議室(愛知県名古屋市中村区那古野一丁目47番1号 名古屋国際センター)
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