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長崎で戦争映画後、原爆資料館へ
長らく見損ねていた「ラーゲリから愛を込めて」を観に映画館へ行き、大泣き。目元の化粧をサボって行って本当によかった。
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そのまま原爆資料館へ向かう。2時間半あれば十分だと思いきや時間が足りず、最後は駆け足になってしまった。
一番印象に残ったのは、日本の捕虜だったオーストラリア人の映像。彼もまた長崎で被爆したが、「原爆がきっかけで収容所から逃れられた」と言っていた。
さっき観た映画は、戦後ロシアの収容所で過酷な労働を強いられた日本人の話。どれだけ絶望的な日々だったのだろうと想像してぼろぼろ泣いたけれど、日本も同じように外国人への過酷な労働を強いていたのであり、オーストラリア人の淡々としているようで静かな怒りがにじむ語り口からは、原爆より捕虜生活の方が苦痛だったのであろうことが伝わってくる。
決して原爆を肯定しているわけでも、原爆による犠牲者を軽んじているわけでもなく、事実として彼にとっての原爆は、ひどい日々から脱する好機だった。
日本は唯一の被爆国で、信じがたい死傷者が出て、今なお原爆の被害で苦しむ人がいるけれど、視点を入れ替えれば日本もまた別の国に対する加害国だったのだと突きつけられる。
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日本という大きな主語からこぼれ落ちる人たちの存在に気づけてよかった。わたしはそういう人たちに目を向けられる人でありたい。
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気持ちは沈んだが、生きているので腹は減る。気を取り直して近くの回転寿司へ。見慣れない名前の魚が多々。
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ヒラスを具にした白い鉄火巻きがメニューにあったので食べる。身がゴリゴリで食べごたえがすごい。美味。
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路面電車でおうちに戻り、近所の銭湯へ行き、暖かかったので髪の毛びちゃびちゃのまま帰宅し、早々部屋にこもる。風呂上がりで暑くて窓を開け、髪は湿ったまま、今は少し寒い。
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