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長崎の飲み屋で気になっていたあれこれを質問

今日は仕事デー。お昼は近所の坂をくだったところにあるお店で皿うどん。こんなにもりもりでお値段なんと600円。野菜たくさんなのはありがたいけど、タンパク質は足りない。

帰りにザバス買って飲んだ

食べてる途中、学ランの男の子が「卒業したよー!」と入ってくる。お店のおじちゃん2人はうれしそうに「おめでとう!」と言いながらお祝いを渡していた。

お会計の際に聞いたら近所に住んでいる親戚の子で、高校を無事卒業したとのこと。就職も決まったそうで、思いがけず良い場面に遭遇してしまった。

遠回りの帰り道、歩道かと思って歩いていた道が路面電車の線路だった。長崎初心者っぽいミス。

夜はこじんまりした飲み屋。長崎出身のおじちゃんと長野出身のおばちゃんが夫婦で営むカウンターだけのお店。お客さんはわたしだけだったので、気になっていたあれこれを聞いてみる。

まずは坂の上に住んでいる学生の通学について。やはり自転車は使わないらしい。そもそも長崎は自転車に乗る人が少なく、道も狭かったり階段だったりで車の通行も困難。ゆえにふもとにできたマンションの売れ行きが好調で、坂の上の方は空き家が増えているとのこと。

徒歩しか無理な道

長崎の街は路面電車とバスが充実しているし、路面電車は一律140円と安くて気軽に乗れるのがいいなと思っていたけど、運賃は長らく100円だったそう。ここ数年で急激に値上がりしての140円だから、地域の人からすると高く感じる様子。

あちこちで見かける桃をかたどり、アイシングのようなもので桃の絵を描いたカステラは、やはり桃の節句シーズンのお菓子だった。「上の砂糖がすんごい甘いからはがして食べる」とおばちゃん。それはたぶん、ただのカステラ。

長崎はかつて砂糖の街で、砂糖をたくさん使うのがおもてなしの証だった時代があり、その影響で味付けは全体的に甘いらしい。たしかに皿うどんも甘めの味付け。醤油も甘い。

最近でこそ養殖が進んでまぐろを食べるようになったが、長崎では長らく白身魚が主流であり、鮮度が良い魚を食べ慣れているからコリコリ食感を好むそう。

注文したえびと白身魚のすり身揚げもちょこちょこコリコリの塊を残しているとおじちゃん。そういえばこの間の昭和なお店で食べたおでんの練り物も食感がしっかりしていたと話すと、「だからこっちではんぺんは人気がない」とのこと。長崎は歯応えを重視する街。

これまで行ったお店のほとんどにアジフライがあり、今日のお店にもあった。いわく長崎の松浦という地域がアジフライで町おこしをしようと試みていて、その影響でアジフライに焦点が当たった時期があったそう。

ただ、アジフライは思ったほど受けず、その熱は冷めつつあるらしい。揚げてしまえば鮮度の差は出にくいし、そもそもアジフライはどこで食べても大抵おいしい。そりゃ当たらない。

日帰りで遊びに行くならどこに行くのか尋ねたら「福岡か熊本、ちょっと先まで行くなら別府」とのこと。お隣の佐賀県は素通り。そこから新幹線の話になる。

長崎から博多までの新幹線はなく、佐賀県の途中で乗り換えが必要。なかなかつながらない理由は佐賀県知事が長崎県に出向していた頃にいじめられていて長崎に恨みがあるから、という噂があるそう。これぞ地域のゴシップ。真偽のほどは知らないが、地元感のある話を聞けて満足。

左から北海道、関西、東日本

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