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サッと作れるのにハッとするほどおいしい。「鶏肉のトマト煮込み」にチーズをかけて

イタリア・フィレンツェの料理学校に1ヶ月だけ通いました。もう5年前のことです。

そこで教わったフレッシュトマト・オリーブオイル・にんにく・塩をサッと煮込んで作ったトマトソースが、息を呑むほどおいしかったんです。

|旬のトマトは煮込まなきゃ損!

それまでは、トマトって、生のまま食べるのが一番おいしいと思っていたんです。と言うか、トマトに限らず旬のものは、なるべく手を加えないのが1番でしょって思ってて。

家庭料理のクラスだったので、特別なトマトを使ったわけでもないし、分量も加熱時間もザッとしてるのにハッとするほどおいしかった。

なんなら「こんなに切れない包丁、使ったことないよ!」って勢いのペティナイフでテキトーに野菜を切って、トマトがぐちゃりとなっても全く問題なし。ブラボーなイタリアンスタイル。笑

旬のトマトは煮込まなきゃ損!と教えてもらった経験で、何年経っても、ふとした瞬間あの味が恋しくなるのです。

|乳製品アレルギーなら「豆乳チーズ」

トマトには、やっぱり最強タッグのチーズです。うれしいことに、最近は「豆乳(ビーガン)チーズ」がスーパーでもAmazonでも気軽に買えるようになりました。

トマトとチーズの組み合わせは、最高にして最強だと分かっていても、30過ぎてアレルギーになり、食べられないもどかしさったら…言いようがないほどでした。けど…

|食べられないのは、わたしだけじゃない

食べられないものがあると「かわいそうだね、大変だね」って言われることが多いです。

でも、何事も表裏一体ですから、あまりにも食が溢れかえる世の中で無駄な迷い・悩み・消費が減るし、太らないし肌もキレイになる。外食の頻度も減るから、お財布に優しい。

デメリットとメリットを天秤にかけた時に、考え方次第ではメリットの方が多くなることもあるんです。強がりではなく、諦めの先に「ま、しょうがないか」と思えるようになりました。良くも悪くも世界の見え方が変わっちゃうんです。

ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、アレルギーでもおいしく食べられる商品を見つけると「そんな自分のままでいい」って肯定してもらえたように感じるんです。

「他にもたくさんの人が同じ悩み(乳製品が食べられない)や食べない理由(宗教・環境意識・動物愛護など)を持っているんだ」とわかって、ポジティブな気持ちになれるんですよ。

だから、食べられる人と食べられない人(食べたい人と食べない理由のある人)が同じ食卓を囲んでも、みんなで「おいしいね」と言えるレシピを提案したいと思っています。だって、元々は乳製品が大好きだから…!

さて、ずいぶん長くなってしまいました。「鶏肉のトマト煮込み」のレシピにまいりましょう!

|材料(2人前)

鶏もも肉orむね肉 300g
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
トマト 1個(150g)
玉ねぎ 1/2個(100g)
エリンギ 2本(80g)
にんにく 1/2片
オリーブオイル 大さじ1
鷹の爪 2〜3輪
塩麹 大さじ1/2
溶けるチーズ(豆乳チーズ)適量

|作り方

トマト1個(150g)→角切り
玉ねぎ1/2個(100g)→1cm幅に切る
エリンギ2本(80g)→食べやすい大きさに切る
にんにく1/2片→スライス

…と言ってもどうせ煮崩れるので切り方・大きさはテキトーでOKです。

鶏ももorむね肉300gは、皮付きのまま「唐揚げサイズ」に切って、塩小さじ1/2とこしょう少々を揉み込んでおきます。

*もも肉orむね肉、どっちを使う?
もも肉…コク重視
むね肉…ボリューム重視

フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて中火で熱し、鶏肉の両面にほんのり焼き色がつくまで焼きます。このあと10分煮込むので、ここでは焼き色をつけてうま味を閉じ込めるだけ。多少赤みが残っていても大丈夫です。

トマト、玉ねぎ、エリンギ、にんにくを入れて、ザッと全体を混ぜます。鷹の爪2〜3輪、塩麹大さじ1/2を上にのせて蓋をして、弱めの中火で8分煮ます。

野菜の水分だけで煮込むので、火加減は強すぎず弱すぎずがポイント

8分経つと、トマトが煮崩れて、玉ねぎも透き通り、全体的にほんのりオレンジ色の汁気がお目見えします。こんな状態にまだなってないよ〜と言う場合は、プラス1〜2分煮込み時間を追加してください。

最後に溶けるチーズ(豆乳チーズを使用)をお好きなだけのせましょう。もう一度蓋をして、チーズが溶けるまでさらに1〜2分加熱したら完成です。

もも肉で作った場合の完成イメージ

わたしはいつも、フライパンのまま食卓にGOしちゃいます。
洗い物が減るのもうれしいポイントですが、フライパンのままなら、冷めにくい。お酒にも合うおかずなので、我が家ではナチュールワインと共にゆっくりごはんを楽しみながらいただきます。

むね肉で作った場合の完成イメージ

▼鶏むね肉をつかった主役おかずの「イチオシ」はこれ。年中無休の定番レシピ。

▼鶏もも肉をつかった主役おかず「油淋鶏」もリピート率高いです。

|イタリアンな乳製品パラダイス

ここまで読んでいただきありがとうございました。

イタリアに行った5年前は、まだアレルギーだと気付かずに、ピザもパスタでスイーツも、毎日が乳製品パラダイスでした…。

ヨーグルトが大好きだったので、ヘーゼルナッツ・チェリー・ピスタチオなど日本ではなかなかお目にかかれないヨーグルトも毎朝食べてました。
日本では信じられないほど高い「ブッラータ」も200円程度で買えましたし。あぁ、懐かしの思い出です。

作ってくださる方がいらしゃれば、コメントやインスタグラムで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。


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