見出し画像

心、ふっくら満ちる「ぽってりコーンスープ」は、野菜・塩・オイルだけで作れる。

リトルマーメイド、ヴィドフランス、ジューサーバー。さて、3つの共通点はなんでしょう?

|自分で作る以外の選択肢は「ない」

答えは「駅ナカでコーンスープが飲めるお店」

ちょっと小腹がすいた時
かといってごはんや軽食を食べるほどではない
そんな時間もない…
帰ったらすぐにごはんだし...

といったシーンに、ぽってりとろみのあるコーンスープは、ほどよくお腹を落ち着かせ、ホッとする時間をくれる、とても心強い存在でした。

でも、乳製品アレルギーになってからは、買うこともできなくなり…。カフェで「豆乳/オーツ/アーモンドミルク変更」ができるように、コーンスープも変更できたらいいのになぁ…と何度心の中で嘆いたことでしょう。

スーパーで売られているカップスープ(お湯を注ぐタイプ)だって、基本的に「乳成分」が入っていますしね。

となれば、もう自分で作る以外の選択肢はないのです。
寂しいような、けれど「わたしと同じように困っている人の役に立てるなら…!」と使命感で奮い立つ気持ちも湧き上がってくるのです。

|豆乳やオーツミルクがなくても作れる

昨年の秋に、ハンガリー・ブラペストで「ぽってりコーンスープ」の作り方をご紹介しました。

冷蔵庫を開けたら「おいしいコーンスープが作れそう…」となぜか思ってしまい、無性に作りたくなったんです。計り・計量カップ・計量スプーンがなかったのでざっくりとした分量しか書けなかったのですが…。

豆乳やオーツミルクがなくても、野菜・塩・オイル、そして水だけで「ぽってりコーンスープ」が作れるんだ…!と嬉しくなったんです。

想像以上のおいしさがだったので、これはパンにつけて食べなきゃ…!と、席立てられるように、パジャマのまま、向かいのパン屋さんへ駆け出しました。

そんなわけで改めて、ぽってりコーンスープの詳しい分量と作り方をご紹介したいと思います。

|材料(3〜4人前)

コーン缶 1個(120g)
 * 生とうもろこしの場合は芯を削いで、粒だけで120g
玉ねぎ 小さめ1個(約120g)
にんじん 1/3本(約40g)
白ねぎ 1/3本(約40g)
オリーブオイル大さじ 1/2
塩 小さじ1(または 塩麹 大さじ1)
白こしょう 適量 
水 200ml+200ml
(お好みで甘酒大さじ4)

|作り方

コーン缶をザルにあげ、さっと水洗いしておきます。

コーン缶は塩漬けにしてあるので、余分な塩分を抜くための水洗いです。生のとうもろこしを使う場合は、水洗いする必要はありません。

鍋に、オリーブオイル大さじ1/2・スライスした玉ねぎ小1個(120g)、にんじん1/3本(40g)、白ねぎ1/3本(40g)、塩ひとつまみを入れて、焦げないように弱火で10分炒めます。

10分炒めると、こんな感じに、しっとりふにゃっとなります。

10分炒めるのが長いし面倒だなぁと感じるかもしれませんが、玉ねぎとにんじんの甘さを引き出すのに、7分ではまだ足りず…まして5分では全然足りず…。おいしくなるために、10分必要なのです。

コーン120g、水200ml、塩小さじ1(または塩麹大さじ1)を入れ、さらに10分煮込みます。(生のとうもろこしの場合には、芯も入れます。)
具材を柔らかくして、このあとハンドブレンダーで撹拌した時に滑らかに潰せるようにするためです。
だいたい、水かさが半分くらいになるまでが煮込み加減の目安。

さらに水200mlを加えて、ハンドブレンダーで撹拌します。(芯が入ってる場合には取り除いてから攪拌してください)

▼シンプルだから壊れにくい。10年愛用中のハンドブレンダー」

味見をして、甘さが足りないなぁと思ったら、甘酒大さじ4を加えてさらに撹拌してください。

甘酒を加えることで、とうもろこしだけでは足りない甘みとうま味を補うことができるんです。甘酒がない場合は、砂糖やメープルシロップ小さじ1程度で代用してもOKですよ。

▼仕込みわずか5分!あとは8時間待つだけ。【麹と水だけ】水筒で甘酒の作り方はこちら

お好みの温度まで温めた後、最後にもう一度味見をして、塩(分量外)、白こしょう適量で味を整えてから、うつわに盛り付けていただきます。

このぽってり感は、外食や市販品ではなかなか味わえない…!「極上のぽってり感」をぜひ体験してみてくださいね。

▼豆乳やオーツミルクを入れるタイプのポタージュスープもあります。

▼鶏手羽の端っこを使った「ごはんに合う」中華風のコーンスープも◎

|「ぽってりスープ」で、心ふっくら満ちる

ここまで読んでいただきありがとうございました。

「ぽってり」とは…
ふっくらと肥えていて愛らしいさま。
厚くふくらんでいるさま。

コトバンク

サラサラ飲むスープよりも、ぽってりしたスープが昔から好きでした。

スープを飲みたくなる時はいつも、ホッとしたくなる時や、元気がない時。
ぽってりしたスープをじっと見つめながら少しずつ口に運ぶたびに、体はポカポカ、心もふっくら満ちてきて、元気を取り戻せるのです。

作ってくださる方がいらしゃれば、コメントやインスタグラムで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?