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もうブレない、悩まない、迷わない!これがわたしの「鶏の唐揚げ」

|「わたしだけの正解」が無性に欲しくなった

唐揚げみたいな定番料理って、もう無限にレシピがあって正直なにが正解なのか、もう訳わからなくなりませんか?
何を隠そう、わたしがそうだったんです。

ある日、岡山県のパン屋さんで買った唐揚げが、目を見張るほどおいしかったんですよ。パン屋さんで唐揚げが売ってること自体が珍しいし、パン屋さんでパンは買わずに唐揚げだけ買って帰るお客さんも珍しいと思うんですが…。

とにかく見た目もコロンとふわんとして可愛くて、もう家に帰るまで我慢できなくて、平日の昼間だったので電車はほとんど人も乗ってなくて、瀬戸内海を一望できるタイミングでひとつ摘んでパクッと食べたら、もう幸せが口っぱいに広がったんですよ。

瀬戸内海を見ながらだったら何食べたっておいしいじゃん!ってツッコミが入りそうですが、それ抜きにしたって「なんてやさしくて味わい深い唐揚げなんだろう…!」ってしみじみ思ったんです。

それで、わたしもこんな味が作りたいなって。

これまで何度も家で作っていたけれど「正解」が無限にあって味付けが毎回少しずつ違ってブレてしまうのが嫌で「わたしだけの正解」が無性に欲しくなったんです。

|「順番」と「いちいち」が大事

今回ご紹介するのは、シンプル イズ ベストな王道レシピです。
大事なのは、調味料の順番。

1.塩こしょう
2.しょうが(にんにく)
3.お酒
4.味噌やしょうゆ
(塩にプラスして味や風味をつける)

この順番を守って、1つの調味料毎に「いちいち」揉み込んでいってください。

「1〜4」まで全部入れてから揉み込むと、味がぼんやりしちゃうんですよ。同じ調味料を使っていても、この手順の差であきらかに味が違うんです…!

みなさんがどんなイメージをお持ちかわかりませんが、実は、わたしは典型的なO型でけっこう順番とか守らずに手元にある調味料からポンポン入れちゃうタイプなんです…(恥)

かなり衝撃的でした。そんなことまで書いてあるレシピってないし、誰も教えてくれないじゃないですか…。

「4」のところを甘酒、ピーナッツバター、ハーブ、ごま油とかいれるver.もあるんですが、どれにしたって「順番」と「いちいち揉み込む」のが大事です。

あとは、調味料の順番ほど大事ではないけど、大事な「粉の2度付け」と「160/180℃で2度揚げ」です。こちらは、作り方のほうで詳しくお話します。

▼『元気がなくても作りたくなる』レシピの魅力を音声でもお伝えしています。

では、作り方をご紹介しますね!

|材料

鶏もも肉 400g
塩 小さじ1弱(4g)
こしょう 少々
しょうが 15g
(にんにく 5g)
酒 大さじ1
しょうゆ or 赤味噌 大さじ1/2 or 白味噌 大さじ1
米粉または小麦粉 適量
片栗粉 適量
揚げ油 鍋の高さ2cm程度分

|作り方

食べやすい大きさに切った鶏もも肉400g塩4g(だいたい小さじ1弱)と、こしょう適量をふって揉み込みます。

(だいたい小さじ1弱)という表現について補足させてください。塩小さじ1 入れてしまうと5〜6gになってしまうので、2/3よりちょっと多いかな?くらいを目安にしてくださいね。

次に、すりおろししょうが15gを加えて揉み込んでください。よりパンチを効かせたい場合は、すりおろしにんにく5gも足してください。

わたしは、味噌味の時にはにんにくは入れません。しょうゆ味の時には入れますね。ご参考までに。

次に、酒 大さじ1を加えて揉み込みます
続いて、
赤味噌 大さじ1/2
or
しょうゆ 大さじ1/2
or
白味噌 大さじ1
(ふんわり糀家の
Basic講座で作るお味噌はこれ)
上記のいずれかを加えます。

味のベースは「塩」なので、味噌やしょうゆは風味とコクをプラスする役割です。

塩分が気になる方は、無しでもOK。
ただ、揚げ上がった時のこんがりとした色が出にくく白っぽい仕上がりになります。

ここまでできたら、揚げ油の準備をしておきます。
鍋の高さ2cm程度の油を注いで、まずは160度にセットします。

油は、こちらのこめ油を愛用しています。

油の温度が上がるのを待っている間に、ころもをつけておきましょう。

まず、適量の米粉(または小麦粉)をまぶします。我が家は夫が小麦アレルギーなので米粉を使っていますが小麦粉でももちろんOKです。

目安は、8割くらいまぶす感覚で。残り2割は、片栗粉で仕上げます。

鶏肉の赤みが見えなくなっちゃうくらい隙間なく、ぎゅうーっと片栗粉を押しつけます。顔におしろいをはたくように、きれいに真っ白に。

こうすることで、表面がカリッと仕上がります。

いよいよ揚げていきましょう。

ちょっと面倒かもしれませんが、温度を変えて2度揚げすると表面カリッと中ジューシーに仕上がるんです。

まずは、160度で3分揚げます。1分30秒たったら表と裏をひっくり返します。それ以外は、触らないようにしてください。

全ての鶏肉の一度揚げを終えたら、今後は油を180度まで上げます。

こうして2度揚げを待っている間に余熱でじわじわおいしくなっているのです。

温度が上がるまでの時間があれば、お皿に添えるレモンや葉物の準備をするのもいいですね。

庭からレモンをとってきました。
完全無農薬(完全放置!)のおいしい瀬戸内レモンです。

さて、いよいよ最終工程。

180度で1分揚げていきましょう。30秒たったら表裏をひっくり返します。高温で一気に揚げることで表面がカリッと仕上がります。

見た目の色も一度目を終えた後より、一層香ばしく美味しそうに色付いています。

出来上がったらレモンをギュッと絞って、揚げたてのうちに召し上がれ。

|唐揚げのお供に。白菜とりんご

揚げ物やガッツリお肉料理のときにはいつも「りんご」を使ったサラダ(和えもの)を添えています。

胃腸の働きが元々弱い人や、年齢とともに揚げ物がちょっとしんどくなってきた人におすすめの食べ合わせなのです。

作り方はとってもかんたん。

白菜かキャベツを塩麹で揉んで水気を絞ったものと、スライスしたりんごを和えるだけです。あれば、ゆずやレモン汁を絞るとりんごの酸化を防いでくれて味もさらに爽やかになります。

サラダに使う時は「赤りんご」より「青りんご」がおすすめです。写真では「王林」を使いました。

|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引

ここまで読んでいただきありがとうございました。今日は、ずっと書きたかったレシピだったのでつい熱くなって、気づけば随分長くなってしまいました…。

もし作ってくださる方がいらしゃれば、コメントやインスタグラムで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。

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