見出し画像

気分の落ちこみを回復させる「心の葛根湯リスト」の作り方【復活も早い】


「一度気持ちが落ちこむと、頭がまっ白になって、何をしていいか分からなくなる」


「とにかく寝る以外できなくなって、自分が情けなくなる」


こんなシーンの助けになる「心の葛根湯リスト」をご紹介します。


リストを作れば、

・落ち込んだ時に「どうすればいいか」が、はっきり分かる
・心が波立っているときでも冷静に「回復への行動」ができるようになる

こんないいことがあります。


■心の葛根湯リスト=その人だけの行動リスト

「心の葛根湯リスト」とは、心の風邪をひきそうになったときに活躍する、その人オリジナルの行動リストのこと。

「体がゾクゾク」「節々が痛い」「わたしは喉から」
体の風邪症状が出たら、すぐ葛根湯を飲む!という人もいるでしょう。


「風邪症状→葛根湯」と決まっているように「こんな心の状態になったら、このリストを見て行動する」と決まっていたら、楽になると思いませんか?

そんな思いで「心の葛根湯リスト」と名付けてみました。


■リストのつくりかたとメリット

作り方は簡単。

「あなたが元気になる行動をリスト化すること」

これだけです。

・あなた自身が、自分のためにつくること
・リスト化=文字にすること

この2つがカギになります。


元気になる行動は、人それぞれ。

答えはありません。

体調、天候、その後の予定など、状況によってできることも様々です。


例えば、私の場合は「できるだけ長距離、乗り物に乗る」が回復のカギ。

電車、バス、水上バス、モノレール。
種類多く、それもできるだけ長距離路線で乗ると元気出まくりなんですが、ついてきてくれる人はいます…か?(涙)

大丈夫です。いないと分かって告白してみました。(いてくれたら嬉しい)


でもこんなふうに「自分しかついてこれない」ニッチすぎる行動ほど効果バツグンなので、必ずリストに加えます。


■自分をもふもふ。心地よい「リスト」を作ろう!

ではさっそく、リストを作ってみましょう。

「屋内・屋外」「じっくり系・ハッスル系」の2つの軸で考えると、アイディアもわきやすいです。


以下、例を挙げてみます。

★屋内系(すぐできる、天候に左右されない)

◎屋内モクモク系
・パズル
・刺繍
・漫画や読書
◎屋内ハッスル系
・カラオケ
・ゲーム
・筋トレ

★屋外系(場所変わる=気分も変わる)

◎屋外ぼーっと系
・水辺で水を見つめる
・森や公園のベンチで風を感じる
・神社仏閣に訪れて五感を解放する
◎屋外やっちゃう系
・なわとびをする
・夕日に向かって叫ぶ
・とにかく近所を歩きまわる

まずは、「一人でもできること」を考えましょう。

他人の力を借りるとなると、すぐできないこともあるし、落ち込んでるときは「誘ったら失礼かな」とマイナスに考えがち。

なので、まず「一人でもできること」で考えて、次に「スポーツ」「おしゃべり」など、誰かを誘ってすることも書いてみましょう。


さて、元気になる行動をなんとなく考えたら、必ず文字にして保存しておきましょう。

そして、スマホメモでも手帳でもいいので、パッと見られる場所に持っておくこと。


リスト化のいいところは2つ。


①いざ気持ちが落ち込むと、思考がイヤな出来事に支配されて「回復行動」をパッと思い出せない、というパターンを防げる。

気分の落ち込みって、突然やってきます。
そして、起こったことに思考を引っ張られます。

そんな時「葛根湯リストを見ればいい」とだけ考えて、パッと見る!

この気軽さが重要。


②他人に共有できる。大切な人にも「自分の回復方法」を知ってもらえるから。

大切な人に「落ちこんでるから、これやってくる」「こうすると自分は回復するんだよね」とシェアするのもおすすめです。

私が突然「都内の乗り物に乗り散らかしてきた」というと心配されますが、相手が知っていれば「回復した?よかったら話聞くよ」と言ってもらえます。


■しんどい時はリストを見るだけ!

リストをつくると分かりますが、心の葛根湯は「行動」です。

体の風邪は、体がしんどいので動きずらく、家で休むのが一番。

対して、心の風邪の引きはじめは、行動することで回復していきます。

ちょっと心がしんどいな、と感じたら、回復行動一つひとつを思い出す必要はなくて、「リストを見る」だけ。

しんどい→葛根湯リストを開く

何も考えずにやりましょう。これだけです。

普段、自分にきびしくしてしまう人は、自分甘やかしリストをぜひ。

・お気に入りの洋菓子店へ行き、食べたことないケーキを2つ食べる
・本を3冊まで、Kindleで買ってよし
・憧れのフレグランスをついに買ってみる

「落ち込んだら、アレができる…」と、謎のワクワクが出てきます。


■リストはときどき、メンテナンスする

心が落ち込まなくても、ときどき、意図的に「葛根湯リスト」の行動をやってみましょう。
心はずむ体験をしたら「リスト入り決定」と書きなおすのもいいですよね。

この行動自体が、「落ち込みづらくなる心の体力づくり」にもつながるかなと。

自分の好きにアンテナを向けることは、自分を大切にすることの一歩にもなります。


心の葛根湯リスト、ぜひ作ってみてくださいね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?