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移民大国における言語聴覚士という仕事の重要性

夫には年の離れた弟妹が4人いて、その内2人が言語聴覚士に通っている。
言葉を発したり書いたりすることに問題を抱えている人に寄り添うのが言語聴覚士。
夫も幼い頃に通ったことがあるらしい。PとBの発音の区別ができなかったとかなんとか。

私は恥ずかしながら今までこの職業を知らなかったんだけど、実際日本ではそんなに馴染みのある存在じゃないような気がする。
調べてみたら、

2022年における言語聴覚士数
フランス 約2万4千人(女:男=9:1)
日本   約2万1千人(女:男=8:2)

ここで調べた ↓
https://www.staffsante.fr/contenu/orthophoniste-chiffres-cles/
https://www.japanslht.or.jp/about/trend.html

両国の全人口を分母にして比較すると、やはり日本の方が少なく、実際に現場の人手は不足しているようだ。
(地味な男女比の差が興味深い)


義兄のパートナーはインターナショナルスクールで教師をしているんだが、彼女いわく
「子どもを言語聴覚士に通わせるなら6歳までに行かなきゃダメ」
だそう。
これはあくまでも彼女個人の見解だから、6歳を超えてたらもう手遅れって言い切ることはできないと思うけど、一応、今言語聴覚士に通ってる夫の弟たちは9歳と8歳なわけで。。


色んな国の血を引いて、色んなバックグラウンドを持つ人たちで溢れるフランス。
外国語を母語とする両親から生まれる子どもたちは、どうしてもフランス語の発達に遅れが出やすいみたい。
日仏間の言語聴覚士数の差にはそういう背景の違いもあるのかなと思った。


ちなみに教師の彼女は、
「国際カップルなら、それぞれが自分の母語で子どもを教育するのがベスト」
とも言っていた。私たちなら、夫がフランス語、私が日本語という具合に。
中途半端な言語で育てることが一番成長の妨げになるらしい。

こっちに来てから、周りの影響で、将来の自分たちの子どもについて考えることが増えた。
まだまだ先のことだし、できるかどうかも分からないことだけど、お互いに楽しみを共有できるのは嬉しいことだし、それだけで恵まれてるなって思う。

メルシー、夫。
ジュテーム、夫。


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