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【漫画家用】漫画のストーリーで勉強になったおススメの本6冊

作者のみなさん、おは今晩日和 晴十ナツメグです!

前回のクラウドファンディングの打ち合わせの記事ですが
反応もらえてびっくりしました
いやはや有難うございます!

そんなこんなで今回も何か書こうかなと思います!


・私は、これから紹介する本を読んで
めちゃストーリー下手くそ漫画家から普通くらいは描けるようになった!


お勧めの本を紹介する前にひとつ小話を…

結構漫画家の業界にいると人気商売ということで
病む人が多く、たまにその人たちの相談にのったりするのですが
そんな人たちに私は

「病んでる時は分析力と共感能力上がるので
病んでる時ほど漫画を勉強するといいですよ!」


と、もっともらしいアドバイスをしたりします(笑)
ちなみに上の話は実際 科学的にも証明されてるらしいです。

正直今まで明るくて楽しい人生送ってきた人に
人の心を打つ作品を作るのは、無理だと思っています。

やっぱりすごく病んでからヒット作を作る人が多いのを聞くと
この病んでる時はインプットするチャンスなんだと思っています故

病んでる時は
分析力と共感能力上がるので、病んでる時ほど勉強をするチャンス!

そんなネガポジシンキングのお話をしたところで、早速私が読んでよかったなという本を紹介しようと思います!

これは実際アシスタントさんや知り合いの人にもおすすめしてる本です!

「ストーリー脚本の勉強したいけど、何読んだらいいかわからん!」
「おすすめの本多すぎて、何が良いかわからん!」

「絵はうまいけどストーリーが…」と言われてる漫画家さん

という迷える子羊がいたら是非参考にしてみて下さい!

私はぶっちゃげ売れてる漫画家ではないのですが
投稿時代は「めちゃストーリーへたくそ!」の評価をもらってたので(笑)
めちゃ下手糞から普通くらい?は底上げ出来るんじゃないかと思います。




ちなみに、今回の記事 めちゃ長い!(笑)
なので、スキマ時間を塗って、少しずつ読んでもらえたら幸いです!

では始めましょう


・創作者の思考を学ぶ

「思考は現実化する」という私のモットーがあるのですが
まず売れたいなら、その人の思考をまねて自分の脳にその人の思考を
インプットするのが一番近道かなと思いました!

技術が足りないとかの問題もありますが、技術はあとから付いてきます!
その技術をつけるために、まず思考(脳のデータ)をその方に近づけていく作業をすると良いかもしれません!

(※ちなみ写真は私の私物である)

1冊目「脚本を書くための101の習慣」

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本の紹介
「書き方」を教える従来の脚本術とは違い、プロの脚本家の執筆における「態度」「心構え」など
「成功のやり方」に光を当てました。ハリウッドで成功を収めた脚本家たちが、最高のストーリー
を書くための<習慣>を伝授します。
(https://amzn.to/2vwokmJ Amazon紹介より)

ひとつめは「脚本を書くための101の習慣」
なんの本?って言われると、売れてるハリウッドの脚本家たちの
習慣を記した本である!

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めくると1P目に
「成功したければ成功者の実体験から行動と考え方を真似しろ!」
という感じのことが書いてあります!


私がさっき言ってた 
「まず売れたいなら、その人の思考をまねて自分の脳にその人の思考を
インプットするのが一番近道」という話ですが
そのインプットをするのに良い本かと思います!


なにより字が読みやすい!

こういう脚本術の本って、字がぎっちりしてて「読ませる気ないだろ」とたまに投げつけたくなる本が多いのですが(笑)
その中でもこれはインタビュー形式で1人称の分が多いので、
ラノベやなろうを読むのに慣れてる人なら、この本は
軽く読めると思います!

あと、海外の脚本家の方々が答えてるだけあって、
茶目っ気の多い文章が多く脚本術を勉強してるというのを忘れるくらい
エッセイ感覚で読めるので、面白い本かと思います!


それでは次!

2冊目「藤子不二雄のまんが技法」

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本の紹介
マンガを描くこつ。マンガを描くときに何が必要か?そして、何が大切か?読んでいる途中で、「ん?これは何のことを言っているのかな?」と、頭を悩ませることは、ほとんどなかったと思います。それは大切なことが、とてもわかりやすく書かれていたからです。頭で「わかる」と、つぎに「考える」ようになります。わからなければ、考えるところまでたどりつけないのです。藤子先生は、読み人がきちんと「考える」ところまでたどりつけるように、わからせてくれたのです。 Amazonより https://amzn.to/2wbpqEx



意外と思われるかもしれないけど、この本はすごくよかった!

一応こういう漫画技法の本は「マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)」とか「石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)」も読んで
悪くはなかったけど、この藤子不二雄のが一番飛びぬけてて良かった!

下の2冊は それぞれの著者の本を読まないとわからない表現があったり
私は、手塚治虫のファンだけど、手塚さんのはちょっと現代では役に立たないかなという印象でした(絵の描き方とか記号化の話をかをしていた)
石ノ森さんのは 文章がたるくて投げた記憶がある(笑)


ただ、藤子不二雄さんの「藤子不二雄のまんが技法」は、
子供向けに書いてあるというのもあり

しかも、プロになった自分が見ても
「こんな難しい技法を、子供向けに分かりやすく説明しててすごい!」
と驚くことが多かった!


「藤子不二雄のまんが技法」は
漫画をある程度描いた人であればあるほど勉強になる本だと思います!

「ドラえもんの作者でしょ?」と舐めてないで、
是非読んでみてほしいです!

これも巨匠の思考やロジックを脳に入れるのに良い本です!

次!


3冊目「うまくいってる人の考え方」

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本の紹介
本書で著者は自尊心を高める方法を100項目紹介している。
これを読めば、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築き、毎日が楽しく過ごせるはずだ。
どこから読んでもいい。そして、できることから実践しよう。
あなたはもう、うまくいっている!
(https://amzn.to/2vxYBdk Amazonページより )

もう脚本術の本ですらない(笑)でも私の大好きな本です。

簡単に説明すると、今流行りの「自尊心を高める本」ですね!

ぶっちゃげ色んな自尊心を高める本が出てるけど
「これ1冊でいいんじゃないかな?」と思ったりしてます(笑)

中身はこんな感じで、字がでかくて、読みやすい!
寝る前に1日2Pでも読めるので、

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文体の感じも軽いので、2時間あれば読み終わると思います。

私自身、落ち込んだときは、この本に何度も励まされました(笑)

技術とか
藤子F不二雄の本で
「漫画を描くので一番苦労するのはモチベーションを維持すること」
とかそんなことを答えてた気がします!

モチベーションを保つためには自尊心をというのは
自信と技術と同じくらい大事なことだと思います!

そんな感じで、思考の本はこれくらいにしておきますかね。

次はちょっと技術論少し


ストーリーは「起承転結」のほかに「感情線」というものがあるお話


最期に入る前にまた、小話

私は、プロといわれる立場になって、
「この表現は、お客さんはこう感じる」というのを
何度も苦しめられていた。

なんでかというと、私はサイコパスらしく(反社会的人格の一種を意味する心理学用語)

サイコパスというのは殺人鬼のどうのこうので映画の題材になるけど
あれは乱暴な表現で実際そういうことではなくて、
人に対する共感能力が低いもしくは感情の感じ方が人とずれている

というのがサイコパスというものです!

なので私は、普通の人と感情の感じ方が違うので、王道のものを楽しめられないのだ!(笑)

まぁ、ようはただのひねくれ者です(笑)

今では「こう描くと、お客さんはこんな気持ちになる」という
情報を蓄積して、ある程度分かるようになったので
昔よりはサイコパス感はないかと思っています!

そんなサイコパスの私ですが見てて「なんか、つまらないなと思う作品」の共通点があるなと思いました。

つまらない作品とは、技術が足りない作品ではなく
「このシーンで泣いた!」「笑った」「キレイ」「グロい…」「この姉ちゃんがエロい!」「このキャラ嫌な奴!」「このキャラ好き!」etc

などの感情が まったく起きないの作品!

と思いました。

逆に技術無くても感情さへ起こせれば、どんなに技術なくても
その作品は面白くなるということですね(笑)


萌え漫画とかも(萌え漫画好きな人すみません)とかも脚本の技術が全然ないけど、このキャラ可愛い!萌える!好き!尊い!という感情が起こせれば
その漫画はもう面白いのだ(笑)


それと、もうひとつ
ストーリーや起承転結と言われてるものは
主人公の感情の起伏だったりします。

ストーリーというのは、まやかしで、私たちは主人公の感情を楽しんでいるんですね。

その辺を知らない編集の人多いので、編集さんがこれ読んだら
メモですよ!メモ!(笑)

ストーリーの型というのは、「リアルアカウント」原作を描いてるオクショウさんの動画が分かりやすいので、そっちを見てください(笑)↓

こちらも主人公の幸福度というのでラインを作っていますね!

そして、ストーリーと言われるもの
「起承転結・テンプレ・ストーリーライン」の
他に「感情線」というものが存在しています!

え?感情線?なにそれ?と思われる方いると思いますが

これは、ある程度作品を作ると分かるようになるのですが
「感情線」というのは
「お客さんがこのシーンを見て、どう感じるか」というものです!


オクショウさんの動画の言葉を借りるなら お客さんの幸福度ですかね?


・つまらない作品とは、技術がない作品ではなく、見てる人の感情が一切起きない作品のこと

・起承転結の線に隠れてる感情線の存在を知る


それを踏まえたうえで
「この表現をすると、お客さんはこう感じる!」というのを記してる本がこれ!

4冊目「感情から書く脚本術」


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プロットじゃない、構成じゃない、キャラクター造型でもない。一番大事なのは「感情」なんだ!心の動きを誘導し、最後までのめりこませる物語を書く。UCLAの人気課外授業待望の邦訳!!
 (Amazonより https://amzn.to/31QofGz )

これなんの本かといわれると
「お客の感情をどう誘導するか?」っていうのが書かれてる本です。

これも読みやすかった!映画を見てる人だったら、知ってる映画が多いと思うので映画好き程、この本でお勉強ができると思います!

私は「羊たちの沈黙」が好きなので、何度も引用に出てきてニヤニヤして
しまった。

この本は、
脚本術の本の言ってることが分かりにくい!
という人や
・王道の作品を共感して楽しめないというひにくれ者
には良い本です!

物事を論理的に考えるのが苦手な人には、この本は感情本位で描かれてるので、ほとんどの漫画描きは、
こっちの本の方が読みやすいんじゃないかな?と思いました!

だって普通のお客さんの感情勉強できるって、すごいと思いますよ!
お客さんを楽しませる表現をしてる人は、是非1度読んでほしいかな?と思います!


・技術を学ぶ

ここからは ちょっとした技術の本の紹介
「成功してる人の思考分かった!」
「感情線が存在している!分かった!」

そこでやっと技術を学ぶと より分かりやすくお勉強と思います。

それでは5冊目!

5冊目 「新版 シナリオの基礎技術」


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作者の新井一さんが
「映画やテレビに携わっている数多くの専門家の中にも
基礎のない人がなんと多いことかと、思い知らされた」
「基礎の訓練の場が日本には少ない」「基礎さえみにつけば、今書いているライターぐらいには到達できる」とか
色んな思いがあって、この本を書いたそうです!


「シナリオは人に教えられることが出来ないものだという概念」が
あった時代に(今でも思ってる人いそうだけど(笑)

作者がこの本を書いたことは、本当に素晴らしいことだとおもいました!

こちらは、上の4冊に比べて
文章がやや硬く 字が昔の書体なので
本を読みなれてないと、読むのは大変かもしれません。

中身はこんな感じ!

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でも、書いてあることは、正統派の作り方!

いわゆる連載漫画と呼ばれている物は
映画よりはドラマの作り方が近いので こちらのドラマの作り方は
大いに参考になると思います!

・シナリオとはどういうものか?
・セリフについて
・テーマ、モチーフ、構成
・人物描写
・効果を高める7つの技術
・場面描写
・省略という事
・見せ場
・パンチの付け方
etc

などなど、これ1冊でおおむね勉強が出来てしまうのだ!
こんなすばらしい本がなんで、おススメに出てこないんだろう?と
不思議でたまらない!

こちらは基礎とありますが、やっぱりこれも
ある程度漫画を作ってから読むと、より勉強になる本かな?と思いました。

これで読んで、物足りないと思ったら
「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」とか
「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」

とか読めばいいんじゃないかなー?と思いました!

次!

6冊目 「アイディアのつくり方」

こちらの本は、図書館で読んでたので、私物は持っていないのですが
すごくお勧めの本!

60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への解答がここにある
(Amazonより https://amzn.to/2wkhBg2 )

とにかく薄い!絵本?というくらい、ページは薄いけど
内容は百科事典並み それくらい素晴らしい内容がぎゅっと詰まってる!

こちらは 
漫画のアイディアだけでなく、さまざまなビジネスで使える本です。


レビューには

アイデアは、「材料収集」→「材料の消化」→
「孵(ふ)化」→「誕生」→「検証と発展」という過程で作られる

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
「新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」
当たり前のようにも感じるが、原則なのだから当たり前で良いのだろう。
著者はこう論じる。(レビューより)


まぁ要約をすると、
「アイディアを出したいなら、材料や資料をたくさん見て読んで
あとは脳みそにまかせて 寝たり 遊んだり 放置!
あっというまに アイディアの完成!」


本当それだけ!それだけしか書いてない本!(笑)
でも本当にそうだと思う!

私自身「よくそんなに 漫画のアイディアでるよね…」と呆れられることが
あるのですが、人より多く読んで観て、「次どんな漫画を描こうかな~」ってボケーと考えてるので

この「アイディアのつくり方」の方法をそのまましてるだけ!
本当それだけ!それだけで漫画のアイディアってめっちゃ出てくる!


ネタ切れに悩む漫画家さん多いと思います!
もしそうであれば
この「アイディアのつくり方」是非 読んでみて下さい!


大体のアイディアの出し方の本はこれの派生かな?
と思っております。これを読んで、もっと詳しく内容を見たいという人は
他のアイディアの本の作り方を読めばいいんじゃないかなー?と思いました!

以上 おススメ終わり!


総評


こういう脚本術にありがちなのですが
「読んだが、なにがなんだか、さっぱりだオラ」という感じのが多い…

私も「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」とか「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」

おすすめと言われてる本は読んだけど、
漫画家だからから、わからないだけかもしれないけど、
まぁ身になったかといえば、ならない本が多いこと…多いこと…

しかもこういう技術本高い!大金はたいて買った本が

読めない!

字が小さい!

意味わからん!

訳がへたくそ!
というのが本当に多い(笑)


そんな苦い思いをこれから創作する人にはさせたくない

と思い今回おすすめの本を記事にしました!

あくまでも、私がためになった本なので、試しに読んでみて
「ナツメグさんは良いって言ってたけど、私はダメだった」というのがあると思います。

それでいいのです!

あくまで今回の記事は、私の勉強法であり、
あなたには、あなたに合った本や勉強法がある!と思うので、
あくまでも、その勉強法の一つを提示したまでです!


ストーリーがまったくダメだった私が、今ではそこそこお客さんを楽しませる漫画を描けるようになったのは
この6冊の力は結構大きいかな?と思っています!


おそらく未来でも、私は漫画家の人たちに
この本はおススメすると思います
それくらい私の好きな本で、すごく助けられた本たちなので!



もう一度言います

「ストーリー脚本の勉強したいけど、何読んだらいいかわからん!」
「おすすめの本多すぎて、何が良いかわからん!」

「絵はうまいけどストーリーが…」と言われてる漫画家さん

是非是非!一度読んでみてほしいと思います!!


まとめ

なんだかんだで、技術うんぬんというよりは、感情を呼び起こすものを書ければ、面白い作品は描けるな!と思いました!

シンプルー!



余談 ストーリーの勉強しても意味無いよ(笑)

あと私が勉強してる時に
売れてる漫画家さんから聞いた話ですが
「ぼくもね。昔技術とか色々勉強したけよね、
でもね色々ストーリーの勉強してわかった事は…
結局はそういう本は読まなくてもよかったよ(笑)」

ある程度長く続けてる漫画家は口揃えて こう言います(笑)


最近私も「結局 こういう本は読まなくてもよかったな…」
思う事があります

本当にそうなんです!

昔、美術の先生が「デッサンは、デッサンなんて必要ないんだなって思うまで描くことが大事」って言ってました。
なので こういう技術書も

「色々読んだけど、結局 どれも読まなくてもよかったな…」と
思うまで読むことをお勧めします!


そして読んで読んで勉強して実行して自分の技を研ぎ終わったときに
きっと、こう思うはずです!


「結局、読む必要はなかった(笑)」



ここまで長い文章を読んでいただき有難うございます!





このnoteは漫画家の私が
創作活動を通じて思ったこと体験したことを記して
プロからアマチュアまでの活動の新たな表現の道を作るというのを
目的に書いていたりします!

あと自分の漫画の宣伝も兼ねてます(笑)

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それではまた!

晴十ナツメグ


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