〈読書記録〉祖母姫、ロンドンへ行く 軽快で楽しいエッセイ
「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ。」
この一言から、実際に旅行に行くことになる祖母と孫。
祖母は、人生最後の海外旅行。「できるだけの贅沢を」という叔父たちの支援を受けて、5泊7日のプランは贅沢三昧のプラン。
昼間は、足元がおぼつかない英語のできない祖母をつれて秘書のごとく甲斐甲斐しく世話をする。
夜は、祖母の就寝後、バッドガールとなり夜遊びをする。在英時代の友だちと会うなど満喫。
そんな筆者の軽妙な語り口。テンポの良さ。時々出てくる杉下右京の楽しく心地よい文章。
とても楽しく読める。
オリエント急行に、ロンドン塔。五つ星ホテル。おいしい料理。素晴らしいサービス。ちょっとだけ一緒に旅した気分になれる。
私も祖母姫ならぬおば姫になって旅行がしたい。
祖母姫の自己肯定感の高さ、素敵だったな。コートと杖をお召になったグレイヘアの祖母姫。美しかったでしょうね。
祖母姫との旅行記。楽しく読ませていただきました。
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