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面白い本の紹介

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無類の本好きが、実際に読んで面白かった本を紹介しています。 読書や本に興味のある方におすすめ!
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#読書記録

道尾秀介 Nを読んで思うこと

話題作が文庫化されましたね。全六章。読む順番で世界が変わる。道尾先生の『N』 720通りの…

なつめ
3か月前
15

直木賞候補作 われは熊楠 岩井圭也著を読んで

上品かつ生々しさもある小説。 「奇人にして天才」生物学者の南方熊楠の物語である。   熊楠…

なつめ
3か月前
13

〈読書記録〉東京ハイダウェイを読んで

第1話から、この文章に胸がちくりと痛む。私自身、融通が利かないタイプだから。そして、この…

なつめ
3か月前
7

あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか〈読書記録〉

読んでよかったと思う。 オオクニフーズで働く3人の男女の視点で物語は進む。 はじめから感…

なつめ
4か月前
10

忍鳥摩季の紳士的な推理〈読書記録〉

こちらは、特殊設定に特化したミステリー短編集でした。 どうもミステリ好きなので、タイトル…

なつめ
4か月前
16

〈読書記録〉正義の申し子 染井為人著

染井先生の作品、好きです。 一番好きなのは『正体』なのですが、この作品も面白かった! 主…

なつめ
4か月前
13

〈読書記録〉クスノキの番人 東野圭吾著

職場を解雇された腹いせに罪を犯して逮捕されるなど荒んだ生活を送っていた玲斗。 そんな玲斗のもとに、叔母だという女性(千舟)がやってきて、いきなり告げる。 「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」 釈放を条件に、クスノキの番をすることになった玲斗。しかし、その仕事の意味は教えてもらえない。千舟に、自分自身でクスノキの祈念の意味を理解できるようになりなさい、と言われている。 このクスノキへの祈念の意味が物語の一つの謎となっている。 ミステリーというよりフ

風に立つ 柚月裕子著

406p 少々分厚い本だが手に取るのに躊躇はなかった。 同じ作者の『盤上の向日葵』の感動…

なつめ
7か月前
3

芥川賞候補 アイスネルワイゼン

おかしさに彩られた悲しみのノクターン ちょっとした悪意のある言葉が琴音を追い詰めていく。…

なつめ
7か月前
4

〈読書記録〉祖母姫、ロンドンへ行く 軽快で楽しいエッセイ

「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ。」 この一言か…

なつめ
7か月前
11

〈読書記録〉宙わたる教室 藤竹先生が魅力的 最高の1冊

最初の章で、定時制高校で今にも学びをやめてしまいそうな生徒・岳人の内なる想いと才能を見出…

なつめ
7か月前
4

〈読書記録〉2月新刊『推しの殺人』このミス大賞・文庫グランプリ受賞作を読んだ

大阪発のアイドルグループ『ベイビー★スターライト』は、 初期メンバーのルイと元センターの…

なつめ
7か月前
2

〈読書記録〉となりのナースエイド 知念実希人著 ドラマもいいよ

ドラマ『となりのナースエイド』が面白いので原作も読んでみた。 原作はどちらかというと「竜…

なつめ
7か月前
3

〈読書記録〉じい散歩 

夫婦合わせて180歳。散歩が趣味の新平と妻の英子。 息子は、3人。借金まみれの3男。次男は、自称「長女」、長男は、引きこもり。 そんな明石家の日常が綴られる本書。毒づく新平が甲斐甲斐しく妻の世話をし、息子たちを甘やかす姿がなんとも言えず胸にぐっときてしまう。 妻の英子は、少しぼけてきていて散歩にいく夫の浮気を疑っている。その姿がかわいく描かれているのがいい。新平を慕っているのが伝わってくる。 90を超えて妻の面倒をみる新平にとって散歩は重要な息抜きである。好きなコーヒー