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「みんな仲良く」は無理ゲー。

園児や児童に向けて、
学校など教育・保育の現場でよく聞きますよね。

「みんな仲良く。」


まぁ、使うシーンにも寄るかなと思うけれど、
この言葉はもう、


「それは無理だよね、
 皆と仲良くしないと!て思ってたら、
 歪みが出るよね。」


という視点というかケースがあることを認めて、
方向転換した方が良いのではないかと思う。

どんなにみんなと仲良くなろうと頑張っても、
合う人・合わない人はいるし、
自分の心を誤魔化していたら、
どこかに歪みが出でちゃうから、
むしろ、

「みんな人それぞれの価値観を持っていて、大切にしたいモノや好きなモノもそれぞれ違ったりするから、全員と仲良くするのは難しいかも知れないね」

という現実的な話を正直に伝えて、
それらを前提にした上で、

「自分にとって合う人・合わない人の傾向」

を知ったり、

「自分が苦手な人との上手な付き合い方」


とか、


「相手に応じた適切な距離の取り方」

などを教えたり、
覚えていく、学んでいく方が、
理に適ってる気がするんですよね。

そうでないと、
「みんな仲良く」という名の脅迫になって、
同質性の押し付け(同調圧力)に対して、
言いたい事も言えない、
自分の気持ちを殺して生きる、
そんなツラい生活を送る子どもが、
まだまだ増え続けると思うんですよね。


誰もが大切に想いあうことと、
仲良くすることは別モノだと思います。

お互いが苦しい想いをせずに済むように、
互いにとって適切な距離感を保つ事も、
お互いの違いや価値観を尊重すること、
だと思います。

多様性を尊重することと、
同調圧力で同質性を押し付けることは、
真逆の行為になりうると思います。

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過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。