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遺書No.792 調和を乱すもの。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.9.10
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スポルディング。

中学生の頃、校則がばり厳しかった。
きっとあの何年かしたなら、
「アレはブラック校則だった」とか呼んだり、
振り返って非難できる時代がきっとくると思う。
例えば通学に使っていいと許された靴は、
『真っ白で飾りのないシンプルなもの』
だけだったし、色付きの紐さえダメだった。




こんばんわ、みーくんです。




爽やかな朝(てゆか昼間)。
俺は街頭配布の為に電車で移動していた。

すると、
老女5人が電車に乗り込んできた。
友達同士のようである。

何かしらスポーツを楽しんだ帰り道のようで、
鮮やかな紺色のジャージに身を包んでいた。

そして、その足元にはとても見慣れた、
あの白の運動靴。

シグマだ。



誰がなんと言おうと、
それは俺が中学生の頃に学校で指定されていた、
そして散々という程に愛用していた、
あの懐かしき『シグマ』の運動靴だ。

そして5人の老女は、
5人とも全員がお揃いのシグマを履いている。


何とも微笑まし・・・ん?



1、シグマ、

2、シグマ、

3、シグマ、

4、シグマ、


5、ス、スポルディング!!


一人だけ、スポルディングの運動靴っ!!


シグマの調和を乱すスポルディング老女。



・・・爽やかな朝は、
シグマの調和とそれを乱す、
スポルディングから始まったのです。


今日も疲れたな。



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2022.10.4
毎日遺書を書き始めた当時792日目の投稿内容。
何を言ってるのか分からねーだろ?いや、何の意味があってこんなことを毎日書き連ねてたのかが分からねーだろ?遺書とかいって。
当人であった筈のボクにも分からねーよ!!


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過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。