見出し画像

ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザイン、公平性を重視したデザイン|Universal design, inclusive design, and equity-focused design

この記事では、デザインでユーザーを第1に考えるための 3 つの方法、ユニバーサルデザインインクルーシブデザイン公平性を重視したデザインについて説明します。

私が、現在勉強しているGoogle UX Design Certificate の最初のコースFoundations of User ExperienceのWeek 2より『Universal design, inclusive design, and equity-focused design』から学んだことを簡単にまとめています。

01. ユニバーサルデザイン|Universal Design

デザイナーが、さらに多くの人をデザインの対象としてに含めることを、ユニバーサルデザインと呼びます。 ユニバーサルデザインとは、さまざまな能力のユーザーや状況に対して1 つのプロダクトを作ることを言います。全ての問題に対して一つの答えを提案することを意味します。しかし、全てに対応する 1 つの答えを作成することに集中すると、デザインの有効性が失われます。 対象となるユーザーが多すぎると、プロダクトで目標を達成することが困難になることがよくあります。

それは、ワンサイズの帽子を販売する店に行って、ラベルには「フリーサイズ」と書かれていても、その帽子が多くの人にはフィットしないようなものです。 ユニバーサルデザインも同じ問題を抱えています。 包括的であるという意図があったにもかかわらず、多くの人を排除してしまいました。 画一的なものは優れた解決策ではないことがわかります。

02. インクルーシブデザイン|Inclusive Design

そしてデザイナーは、さまざまなニーズを満たす答えを見つけることに重点を置く、インクルーシブ デザインの概念について考え始めました。

インクルーシブデザインとは、能力、人種、経済的地位、言語、年齢、性別などを考慮してデザインを選択することを意味します。 インクルーシブデザインには、従来排除されてきた集団からのリサーチャーやデザイナーがプロセスに参加するため、デザインプロセスのすべての段階で独自の視点を持つこどができます。 ユニバーサルデザインが"One-Size-Fits-All"であるとすれば、インクルーシブ デザインは 1 つの問題を解決し、それを拡張すると言えます。 インクルーシブデザインを使用すると、あるタイプのユーザー向けに解決策を講じることができ、そのソリューションのメリットは他の多くのタイプのユーザーにも適用できます。 デザイナーの目標は、幅広い能力を持つユーザーがアクセスできる体験を構築することです。 インクルーシブデザインでは、普通というものは存在しません。 私たちがデザインすべき平均的な人や対象者は存在しません。

03. 公平性を重視したデザイン|Equity-focused Design

平等(Equality)と公平性(Equity)について


公平性を重視したデザインは、インクルーシブデザインの考え方をさらに一歩進めたものです。 これはプロダクトをデザインする際に歴史的に過小評価されてきた、または無視されてきたグループに向けたデザインに重点を置くことです。 公平性を目標としてデザインするには、まず平等(Equality)公平性(Equity)の違いを知る必要があります。 この 2 つの単語は似ていますが、実際には 2 つの異なる概念です。 平等とは、社会のすべての層に同じ量の機会と支援を提供することを意味します。 言い換えれば、誰もが同じものを得ることを言います。 公平性とは、公平な結果を達成するために、そろぞれの人にさまざまなレベルの機会とサポートを提供することを意味します。

例えば、身長の異なる3人が、壁の向こう側を見ようとする時、3人に踏み台になる箱を1つずつ与えることは、平等(Equality)を意味します。しかし、各人の身長は異なるため、最も背の高い人がよりよく見ることができます。 3人に同じ高さを与えるためには、それぞれの身長に合わせた個数の箱を与える必要があります。これを公平性(Equity)と言います。

公平性を重視したデザインについて


公平性を重視したデザインは UX の新しいコンセプトです。 インクルーシブデザインの目標である、現在排除されている人々のグループ向けにプロダクトをデザインするのではなく、公平性を重視したデザインでは、過去に排除されてきたグループ内の特定の個人のニーズを満たすプロダクトをデザインすることを目指します。

インクルーシブデザインやユニバーサルデザインと同様に、公平性を重視したデザインもすべての問題を解決わけではありません。 重要な点は、過小評価の問題を解決し、より公平な未来をデザインするための異なるアプローチであるということです。

この問題は大きいですが、非常に重要です。 多くの場合、学校や企業は、アクセシビリティ、インクルーシブデザイン、公平性を重視したデザインを、デザインプロセス中に考慮する方法として検討しますが、必須であるとは考えていません。 しかし、すべてのデザイナーがアクセシビリティの基本を理解し、過小評価され排除されている人々のためのデザインを作成することがなぜ必須なのかを知っておくべきだと信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?