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最適なリサーチ方法を選ぶ|Choose the right research method

ユーザーから必要な答えを得るには色々な方法があります。どんな答えを求めているかによってどのリサーチ方法を使用するかを決めます。各方法にはいい点と悪い点があります。

リサーチ方法を分類する方法は2つあります。1つ目の方法は、誰がリサーチをするかに基づきます。2つ目の方法は、収集されるデータタイプに基づきます。

プライマリーリサーチ

まず、誰がリサーチするかについて考えます。プライマリーリサーチとは、自分自身で行う調査のことです。例えば、ユーザーにインタビューしたり、アンケートを行ったり、ユーザービリティテストをしてユーザーの声を直接聞いたりすることなどです。

セカンダリーリサーチ

セカンダリーリサーチとは、他人がまとめた情報を利用したリサーチのことです。例えば、書籍や、論文、雑誌などの情報があります。

大抵の場合、セカンダリーリサーチは、製品開発ライフサイクルの最初の段階、アイデアが生まれる前に行われます。セカンダリーリサーチは、UXデザイナーではなくプロダクトリーダーによって行われることがよくあります。このリサーチは、デザインの選択をより強固なものにし、ユーザーの共感を得るのに役立ちます。

リサーチ方法を分類するもう一つの方法は、収集されるデータの種類について考えることです。データは定性的(qualitative)または定量的(quantitative)リサーチを通じて収集できます。

定量的リサーチ / Quantitative Research

定量的リサーチ(quantitative research)は、数えたり測定したりすることで収集できるデータに焦点を当てます。定量的リサーチは多くの場合、数値的な回答をした大規模なグループのリサーチに基づいています。

このリサーチでは多くの場合、どのくらい?(How many? How much?)ということがわかります。

ユーザーがプロダクトをどのように体験しているかを知りたい場合は、定量的リサーチ(quantitative research) を使用する必要があります。

定性的リサーチ / Qualitative Research

一方、定性的リサーチ(qualitative research)は、観察に焦点を当てます。定性的リサーチは、多くの場合インタビューに基づいていて、少数のユーザーに焦点を当て、ユーザーのニーズをより詳細に理解します。

このリサーチでは、なぜ?(Why?)やどうしてこうなった?(How did this happen?)をがわかります。ユーザーがプロダクトに関して悪い体験をしている理由とその改善方法を知りたい場合は、定性的リサーチを使用する必要があります。

違いを簡単に説明します。定量的リサーチ(quantitative research)では、"What"がわかり、定性的リサーチ(qualitative research)では"Why"がわかります。

インタビュー

次に一般的なリサーチ方法をいくつか見ていくます。
インタビューは、人々の意見、考え、体験、感情に関する詳細な情報を収集するために使用される調査方法です。インタビューは通常、直接的に行われ、リサーチャーがユーザーにて意見について尋ねる一連の自由形式(open-ended)の質問が含まれます。質問に対して詳細な回答が必要な場合は、インタビューと使用します。

  1. アプリの使用体験を1-10の範囲で評価してください。

  2. アプリの体験はどうでしたか?

2番目の質問は、自由形式(open-ended)で、ユーザーは自分の経験について詳しく共有できます。

アンケート

アンケートは、プロダクトについて多くの人がどう思っているかを理解するために、大勢に同じ質問をすることです。アンケートでは、インタビューよりも多くのユーザーの意見を聞くことができます。アンケートには、定量的(quantitative)な質問と定性的(qualitative)な質問が混在しています。

アンケートは、ユーザーの問題点を最初にある程度理解し、より多くの人にアンケートを行ってそれを確固たるものにしたい場合に最も役立ちます。

ユーザービリティ・テスト / Usability Studies

ユーザービリティテストの目的は、さまざまなプロトタイプでユーザーが体験する問題点を特定し、最終プロダクトの発売前に問題を修正できるようにすることです。ユーザービリティテストのデータは、デザインのUXを改善するために使用されます。

プロダクトがすでに発売されている場合、発売後のユーザービリティテストには、成功指標や一般にKPIとして知られる主要業績評価指標(key performance indicators)などのデータが含まれることがあります。KPIは、最終目標に向けた進捗状況を示す重要な尺度です。アプリや新製品の発売のKPIには、ユーザーがタスクに費やした時間や購入に使用したクリック数などが含まれる場合があります。

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