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食×農×地域コミュニティ🌱🍎👩‍🌾


こんにちは。

パリ第10大学(Université Paris Nanterre)🇫🇷の地理学部修士2年生の池田夏香です。(プロフィールは投稿の最後にまとめています。)

このnoteは、「『みんな』で作る、地域に根付いた食料システムを実現したい!」という気持ちをぶつけるための場として始めました。

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近頃、地域おこしまちづくり地域活性化などの言葉たちを頻繁に耳にしますよね。コロナ禍で、田舎暮らしをしたいと考える方が増えているとも聞きます。

更に、有機農業地産地消食育、など、食や農に関わるキーワードも見聞きする機会が増えたように感じます。

私は、このような言葉たちは全て「地域の食料システム」に関わっていると考えます。

食料システムとは、生産から消費まで、食に関わる一連の流れのことを指します。ここに、「地域コミュニティの」とつけることで、より狭い範囲の『ローカル』な特色を生かした食料システムを意味しています。(英語では、local food system、フランス語では、System alimentaire local と言います。)

食料システムとは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指し、(...)「農業、林業または漁業、及び食品産業に由来する食品の生産、集約、加工、流通、消費および廃棄に関するすべての範囲の関係者及びそれらの相互に関連する付加価値活動、ならびにそれらが埋め込まれているより広い経済、社会及び自然環境を含むもの。」とされています。(農林水産省 国連食料システムサミット より引用)


また、「みんなで作る」という言葉には、その地域に住む子どもから大人、住民、企業、行政と、全アクターを巻き込む、という意味合いがあります。

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上にあげたような、地域の食料システムに関わる言葉たちが強調されるようになった背景には、持続可能性やSDGs(Sustainable development goals)といった考え方を取り入れる行政機関や企業の増加、または社会のトレンドがあります。

持続可能性とは「人類が他の生命をも含めた多様性を尊重しながら、地球環境の容量の中で、いのち、自然、くらし、文化を次の世代に受け渡し、よりよい社会の建設に意志を持ってつながり、地域間・世代間をまたがる最大多数の最大幸福を希求すること。」(JFS ジャパン・フォー・サステイナビリティ 持続可能性とは より引用)

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(GiFT 公式サイトより引用)


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私が抱えているのは、「日本において、官民が一体となった包括的でかつ地域に根付いた食料システムに関する取り組みを本格化させるにはまだまだ時間がかかりそうだ」という問題意識です。

そんなの夢のまた夢、とか、無理でしょ、とか、国のコロナ対策を見ているとそんな気持ちも生まれます。

でもきっといつか、地球に優しい、人に優しい、動物に優しい、そんな理想のローカルフードシステムが実現してほしい。

ついに気持ちが爆発し、このnoteで、私の学んできた事例や情報を発信することにしました🌎

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私にとって持続可能性とは、「全てに対する優しさ」です。そして、地域の食料システムが優しい平和な世界を作るためのひとつの手段だと信じています🕊🌱

フランスで、地理学部の修士課程で学んだからこそ発信できるような、皆さんにとって有益な情報をお届けします。

私自身も、同じような想いを持った方々と繋がることで学び、考えを深めていきたいです。

今後ともよろしくお願いします。

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池田夏香:パリ第10大学(Université Paris Nanterre) / 地理・都市政策・環境学部(Géographie, aménagement et environment) / 農的な場や地域の振興に関わる分野を専攻しています。(Nouvelles ruralités, agricultures et développement local)

プロジェクト/インターンシップ:イルドフランス国立自然公園における農法の転換と水質汚染改善へ向けたコンサルタント(Consultancy for the sustainable transition of agricultural production systems to improve water pollution in the Vexin-Française Natural Park in Ile-de-France) / インド ポンディシェリにおける地域食料システム構築プロジェクトでのインターンシップ(Research internship for local food system in Pondicherry, India)/ 長野県 岩野地区堤外農地における浸水と農家のレジリエンス調査(Community practices of the Japanese agricultural village: Evolution of factors of resilience and vulnerabilities in Iwano, Nagano prefecture)

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