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最近読んだ本の中から3冊ほど。

まず余談ですが…
今日ついに!以前から行きたいと思っていた門司港にある街の本屋さん(ブックカフェ)に行ってきました!

⇧最後にチラッとだけ控え目に行きたいと書いた本屋さん
とっても素敵なお店だったので、その話は、また後日紹介させて下さい。


今日は、最近読んだ本の記録と感想にお付き合いください。

『図書館のお夜食』  著:原田 ひ香

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。(紹介文より引用)

本×ごはん×仕事がテーマの長編小説。
装丁の感じとテーマが好きだったので以前から読んでみたかった本です。
今年の正月に個人的に開催した、欲しい本を1万円分購入する『1万円チャレンジ』の時に購入(気付けば1万5千円分購入…w)したものの積読になっていました…

「その人の読んでいる本について話せば、どういう人かなんてわかる」
「あとはその人の本棚を見ることね。本棚にはその人の願望が詰まっている。どんな人間になりたいか、ということがそこでわかる」

P.308

上記の言葉を読んで自分の本棚を見ると、分かる気がしました。
後半から少しミステリー小説を読んでいる感覚でした。
続編が出そうな終わり方でしたが、どうなんでしょうか??


『汝、星のごとく』 著:凪良 ゆう

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。(紹介文より引用)

誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。
ーーー誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない

P.75

「自分がかわいそうと思わなければ、誰にそう思われてもいいじゃないですか」
ーーー自分がどうありたいかの選択権は、いつでも自分の手の中に在る

P.147

「誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう」

P.306

言わずと知れた、昨年度の本屋大賞受賞作。
前作で受賞作の「流浪の月」がとても良かったので、この作品も絶対面白い!と思いながらも、毎回の如くなぜか後回しにしていました。そしてそのことを読後ひどく後悔しました。
読み進めるごとに物語にのめり込んでいき、読了後「終わってしまった…」と、何とも言えないぽっかりした気持ちに。

…しかし!続編の『星を編む』が、今年の本屋大賞ノミネート作になっていましたね! 受賞は逃してしまいましたが…
この1作目を読んでいなかったので手に取っていませんでしたが、今年中に読みたいと思っています!


『カラフル』  著:森 絵都

生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる…。
老若男女に読み継がれる不朽の名作。(紹介文より引用)

本屋さんに行くたびに見かけていた、文春文庫のベストセレクション常連作。こちらもやっと読みました。
学生にもオススメというのを見て、子どもの”次なに読む?”リストに追加できるかチェックのつもりでw

「先入観なんてないほうがいいんだよ。おれがあれこれガイドするより、まずは自分で感じなきゃ」

P.20

人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。
この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

P.187

「ーーー今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日の続きじゃないんだ」

P.217

ひとから聞いた話と、実際に本人から聞く話は異なることがある。
だから先入観で勝手にその人のことを判断して決めつけて接してはいけないんだって感じた。
物語もわかりやすく、理解しやすく、学生にも読みやすい本だと思います。
途中の描写が自分の子どもに薦めるには少し何とも言い難い部分はありますが…w
真の体で過ごしながら気持ちが変化していく様子が良かったです。


どの作品も以前から読みたいと思っていた作品。
やっと読めた~という満足感でいっぱいです。





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