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禅が教えてくれた生き方「放っておく力」

真面目な性格で、とにかく一生懸命、全力で生きてきました。
そのせいでキャパを超え、「もう人生どうにでもなれ」と考えたことは数知れず…

結婚してからは夫婦間の考え方の違いや、相手方の家族のやり方に振り回されたり(今は全然平気w)、知り合いゼロの土地での子育て奮闘など、キャパ超えまくりでボロ雑巾のようになっていたことも…

もともと学生の頃から本を読む事が好きで定期的に本を読んでいましたが、結婚してからは遠のいていました。何かがきっかけで再び読書をはじめて、ちょうどメンタルがやられていたタイミングで、私的 "神本📕" に出会えました!!

(書いている今は、メンタルが強化された後なので、当時の事は色々と忘れてしまっていますが笑)

住職であり、園庭デザイナー、教授でもある、枡野 俊明(ますの しゅんみょう)さんの著書『放っておく力』です。

書店で中をパラっと見た時に、「今の私に必要なものだ」と直感し購入した記憶があります。
99の禅的な生き方が5章に分かれて書かれてあります。

そもそも「禅」とは何か…

禅とは、禅宗の略称。中国から日本に伝わった宗派の総称。禅が目指すものは、精神の統一、そして人間本来の生き方をするというもの。

インターネットより抜粋

紹介したい言葉がたくさんあるんですが、紹介しきれないので(ネタバレになりすぎるので)、1章と2章で私が救われて心が軽くなった言葉を紹介します。


1章 むやみに「関わらない」〜人間関係はもっとドライでいい〜

「ご縁」に従う ーーーそうすれば、人生はうまく回る
私たちは「ご縁に導かれて行動する」ことで、人生はうまくいくようにできている。逆をいうと、誰かと、何かとうまくいかない場合は「縁がなかった」ということ。
たとえば入学できなかった学校や、就職できなかった会社、打ち切りになった仕事、スケジュールが調整できずに断らざるをえなかったオファー、親しく付き合うところまではいかたかった人・・・
これらは、単に「縁がなかった」だけのこと。
ご縁に逆らって、無理やり何かを進めたところで、うまくいきません。
ご縁に従えば間違えることはなく、人生がうまく回る。

P.40

SNSに使われない ーーーネットは不毛な争いで溢れている
しょせんツールであることを忘れるべからず
危険なのは、顔が見えない分、発言に配慮がなくなるので、いわれてはいい返し、いい返してはまたいわれ、と争いがどんどん熾烈化する恐れがあること。それは不毛な争い、ある程度距離をおいて、むやみに関わらないことが重要。
SNSはあくまでもコミュニケーションのための単なる「道具」と割りきり、上手に使いこなすことが求められる。

P.44

”マイナス人間”に注意する ーーー「あいづち」を打つだけでも危険
誰かれかまわずグチをぶちまけて困らせる。
否定的な意見を並べて、みんなのやる気を削ぐ。
そんな状況に遭遇したときは、マイナス感情の発信源に近づかないのが一番。
適当にあいづちを打ったが最後、”敵”はあなたを味方とみなし、より強い渦の中に引っ張り込む。
マイナスの感情を発している人がいたら、いち早く気配を察し、物理的に距離を取りましょう。「ちょっとトイレ」などといってサッと逃げるのも一つの方法です。

P.56


2章 いちいち「気にしない」~不安・焦り・怒りの手放し方~

「わからない」ならもう考えない ーーー心配事を”先取り”するべからず
何が起きるかわからないのなら、いたずらに未来のことを心配しても意味はない。そんなヒマがあったら、いま目の前にあることに持てるエネルギーのすべてを注いだほうがいい。いまできることに集中して取り組めば、心配していたその未来が変わる可能性だってある。
何が起こるかわからない未来のことを、いま不安に思ってもしょうがない。
現実に問題が起こったときに必死にやるしかない。

P.60

「世間」を気にしたら負け ーーー「統計データ」にだまされないこと
「平均値」は、あくまでも「平均値」。
「私はこういう生き方をしています。それが平均値かどうかは知りません。平均的に生きたいわけではないので」と、世間を気にせず、自分の価値観に従ったほうが、よほど自由で楽しい人生を生きていける。
統計には、人々の考え方や消費行動を都合のいい方向にあおる、という一面がある。”統計マジック”にだまされないように。

P.70

自分を盛らない ーーー小細工すると、よけい人に笑われる
いくら盛ったところで、中身はまったく変わらない。
そんなことにエネルギーを注ぐのはやめましょう。自分ではまわりに笑われまいとやっていることが、逆に「あの人、盛るのに必死だよね」と笑われる結果にならないとも限らない。
それよりも自分の内側に目を向けて努力を続けましょう。それが本当の意味での「盛る」ということです。

P.78

「してあげたこと」はその場で忘れるーーー「恩に着せる」と厚意も台無し
「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」
自分がしてあげたくて、親切やお世話をしたのなら、もう何も望むことはないはず。それなのに「見返り」を期待すると、自ら「見返りを得られない苦しみ」をつくることになってしまう。「お礼の言葉ひとつもないなんて不愉快」などの嫌な思いをしたくないなら、やってあげたことはその場で忘れるに限る。
ただし、自分が親切やお世話をしてもらったなら、感謝の言葉を返すことを忘れずに。人とのご縁を大切に。

P.82

「後悔」をやめて「検証」する ーーー失敗を活かす一番の方法
大事なのは、思考の方向を「後悔」から「検証」へとシフトすること。
「失敗した過去」は、「未来に失敗しないための経験値」ととらえる。
そうすれば、いい形で「過去」を引きずることができる。

P.92

これから新生活が始まる学生さんや、社会人の方も多いと思います。
うちの娘も中学校に上がり、新たな生活や交友関係を築くことになります。
ネットやスマホの普及により、私たちの時代とは違ったストレスやトラブルを抱えて生活しなければならない事もあると思います。
そんな時に、頭の片隅にでもこのような言葉があれば、少し楽になるはずです。

本書にもありますが、「どうにもならないこと」を放って、「いまできること」に全力を傾けましょう。

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