見出し画像

「こうなっちゃいました」型と「こうしました」型の商品開発について。

ナショナルデパート秀島です。

最近、「PostFoods!」というサイトを立ち上げました。
オリジナルで作ってもらったシェフの逸品を販売するサービスです。

流行り?のサブスクでも販売しています。

スタートしたばかりなので、まだまだ参加シェフも少なく発展途上ですが、これから時間をかけて育てていきたいと思っているサービスです。

現在参加(依頼)しているシェフは僕が尊敬・信頼している高い技術を持つ忙しい人気シェフの方々です。

まだ商品は販売されてませんが、水面下でも複数の先輩シェフの方がたに参加のお願いをしていて、無理を言って試作をしていただいています。

僕よりも桁違いに格上の先輩シェフが何度も試行錯誤して、なんども試作を繰り返して、プライドを賭けて出品してくださっています。

PostFoods!を一言でいうと
シェフのドリームチームのサブスクです。

そんな中、じつは公開で参加シェフの募集をしていて、
自分で思ってたより多くのお問い合わせを頂いています。

しかし、
どうしても試作前の段階の商品開発という点で詰まって話が進まない。

という事例が多いので、オリジナル商品の作り方というか考え方について書いてみようと思います。

PostFoods!はこちら。


で、どうして商品開発で詰まってしまうのか、
という点について共通のポイントを挙げてみます。

詰まる商品開発の共通点。

それは、商品開発の動機にあります。

商品開発が詰まってしまうシェフの共通の動機はだいたい以下のパターン。

「ギフト商品を作りたい」

「単価の高い商品を作りたい」

「◯◯をアレンジしたものを作りたい」

です。

まとめて書くと、

「◯◯をアレンジして単価の高いギフト商品を作りたい」

になりますね。

で、答えから言うと、

テレビに出まくるような超有名シェフや、フォロワー数万人のインフルエンサーでない限り、高価格のアレンジ商品は世間のギフト需要を満たせません。

こう書くと身も蓋もないのですが、これが現実です。

じつは、ギフトはバラマキ需要でなりたっているので単価が安く、誰が食べるかの予測もつきにくいので、ギフトでアレンジものは無いに等しいと思います。

今の日本国内でのギフトとは

華美な包装で単価がそこそこ安いありきたりなもの。

になります。

中身は特徴のない個性のないありきたりのものが売れます。

環境保護や簡易包装の逆を行くと売れます。

誰に渡してもそこそこ喜ばれる普遍的なものを、
そこそこオシャレな包装で展開する。

で、原価も安く抑えたい。

実例としては、

デパ地下に出店してる洋菓子ブランドのことを指します。

駅や空港に並ぶOEMで製造を丸投げしたお土産菓子もそうです。

デパ地下に出店しているようなお店のオーナーシェフなら、検討してみてもいいかも知れません。

でも、ほとんどのシェフがそうでないと思います。

また、

◯◯をアレンジして商品を作りたい。

というのも、じつは多くの人が陥る罠でして、

僕はそれを、

「こうなっちゃいました」型商品開発

と呼んでいます。

こうなりました.001

オリジナル商品開発で陥りがちな
「こうなっちゃいました」型の商品開発はこういう感じで起きます。

シェフがどうしたかったのかまったく伝わってこない商品。

工夫が美味しさに作用しない小手先だけのアレンジ。

しかし、このやり方で地方のメーカーとかでたまにヒット商品が出てしまう事例があるので、みなさんこれでいいと思ってしまうんですよね。

世の中は、こういう「こうなっちゃいました」みたいな商品の死屍累々で埋まっています。

これは単なるアイデア商品です。

PostFoods!が目指すのは

唯一無二のシェフの逸品

単なるアイデア商品とは異なります。

では、現在PostFoods!に参加(依頼)しているシェフの商品開発はどうやっているか。

僕が直接お願いして参加を依頼している先輩シェフの方々の商品開発のフローはこうです。

これを「こうしました」型の商品開発と呼んでいます。

こうしたい.001

前出の「こうなっちゃいました」型の商品開発とほとんど同じですが、最大の違いはシェフのイメージしているものを具体化させるという基本方針です。

でも、これ、シェフが商品づくりにプライドを持っているかどうかの違いでもあるんですよね。

自分の表現したい味をカタチにする。

これこそがシェフの仕事の醍醐味です。

自分に恥ずかしくない仕事をする。

今後歴史に名を刻むような一品(逸品)を生み出す。

自分の中のイメージを具現化する。

そのために行うのが試行錯誤です。

まだカタチになっていなものをカタチにするには、強いイメージ力が求められます。

これは日々頭の中で自分の理想の味をイメージしていないと出来ない仕事です。

僕がPostFoods!でみなさんに紹介したいのは、

単に目新しい売れる商品ではなく、

唯一無二のシェフの逸品

なのです。

そんな試行錯誤の中でシェフたちが焼く魂の味。

唯一無二の逸品たちはPostFoods!で体験していただけます。

また機会があったら各シェフごとのストーリーを書きたいと思います。

では。


この記事が参加している募集

おすすめギフト

これからも「唯一無二のプロダクト、唯一無二の体験」を作っていきます!応援よろしくお願いいたします!!