キスの向こうに海が見えた
さざ波のように繰り返し、柔らかくて大きな唇で何度も優しくキスをしてくれるので、私もそれに応えるように、できるだけ優しく唇を押し付ける。
あなたの住んでいる近くの海みたいな口づけ
広くて優しくておだやかで、包み込まれるみたい
青く高い空、透明で澄んだアクアブルーの海、アダンの木
吐息は熱風。日差しは風にのり、二人でおこした熱い風が呼吸のたびにぶつかり肌を撫でていく。
汗ばむTシャツの中の湿った肌に手をすべりこませゆっくり、探るように指を這わせていく。固く小さな盛り上がりまで到達したところで、あなたの体は小さく波打った。
たまらなくなってTシャツをまくりあげ、固くなったふくらみに円を描くように舌を這わせると、海水みたいな味がして、私を見る瞳には潤いが満ち、今にも雫がこぼれ落ちそうだった
あなたの中に海があふれているみたいだ、と思った。
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