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散文

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エッセイ・掌編小説など。
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【笑撃戦隊】ネタ文字起こし M-1グランプリ2020/2回戦[東京]

【笑撃戦隊】ネタ文字起こし M-1グランプリ2020/2回戦[東京]

※ネタの文字起こしはしましたが、著作権に配慮して全文掲載はしていません。個人的に何度も読み返して楽しんでいます。

 最近のM-1グランプリは予選のネタからYouTubeで配信してくれるので、大会をまるっと楽しめるお得感がすごい。笑撃戦隊は昨年大会の「ぬーの(布)」のネタも大好き。ふたりが漫才を楽しそうにやってる雰囲気がとても良かった。

 今年の2回戦のネタも面白かった。確か『ノミは真実の愛ぐら

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これさえ読めばいい自己紹介

これさえ読めばいい自己紹介

 那須ジョンと申します。ジョン・ナッシュという名前の犬と暮らす傍らで短歌を詠んでいます。那須ジョンという筆名は犬の名前から貰いました。ちなみに犬の名前は有名な数学者から拝借しています。

 短歌は2015年12月に始めました。2020年7月までの約4年半のあいだに作った歌から358首をピックアップした記事がありますので、ご笑覧いただければ幸いです。『平行じゃない』ってタイトルです。とはいえ歌集一冊

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手製本で余ったリリヤーンをまとめたらエイリアンか釣りの道具みたいになった。

夏の工作:手製本で一点物の歌集づくり

夏の工作:手製本で一点物の歌集づくり

 時間が有り余ってる。
 今年はたっぷり夏休みがあるけど、出不精で県内にある実家にすら何年も帰ってないくらいだから、コロナとかは関係なくいつも通り、暇だ。
 これまでに作った短歌をまとめたばかりだし、前々から装丁と製本作業をやってみたかったし、本を一冊作れるだけの原稿を手にしている今、有り余る夏休み中の今、自分用の歌集でも作ってみるか。と思い立ったのが1週間くらい前で、つい先ほど完成しました。案外

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最後の日記 / 2017.06.06

「これは誰とした話だっけ?」みたいなことがよくある。相手が男だったか女だったかくらいは覚えているんだけど。

答えとは対岸の花 鏡台に母の秘密の、見てはならない

ことがない

 長く何かを続けたことがない。スイミングスクールも絵画教室もサッカークラブも、通いはじめてすぐ嫌になり、しばらく我慢するものの、何かのきっかけで辞めてきた。小中学校もすぐに嫌になったけど、あれは途中で辞めるというオプションがなかった。うまくできないことが腹立たしく、とても恥ずかしかった。

 長く何かを愛したことがない。同級生が当たり前のようにハマっていった邦楽や洋楽、プロスポーツにも興味が湧かな

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考える姿勢

「水の底に沈んで仰向けになる感じ」に、なかなかならない。

密度について

 家ではキッチンのコンロ前に置いた踏み台に座り、換気扇を点けて煙草を喫っている。南向きで空間に対して窓がとても大きく、家の中で一番日当たりが良く、明るい。
 2〜3本の間に歌集を少し読み進めるか、なにもせずにぼんやりしている。煙は最後には確実に換気扇から外に排出されるけど、吐きたてのうちは手や顔の辺りに纏わりつくように漂って、それを鬱陶しいと感じることが多い。
 いつも換気扇が出す低音を聴いてしま

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鹿子生さん

 ご無沙汰しています。靴に入った小石の蒐集はまだ続けていますか。

対価、その他

 モウカラ04の告知ツイートのいいねの数は早くも落ち着いてしまったみたい。多くの人に読んでもらいたいというのは純粋な欲求だ。直接いただく評や感想がうれしい。「読んだ」「読む」という反応もそうだ。
 次号からは「うたの日」のページが出来なくなりそうなので、代わりになるものを考えている。なにがいいだろう。

 昨日のナッシュの病院の会計は二万円を超えた。

 今日はこのまま静かに終わりそう。iPhon

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推敲に次ぐ推敲/ワイン

 モウカラ不動産の今号の連作『佳作みたいな虹を着ている』については、実はかなり早い段階でほぼ形になっていた。それを数ヶ月ずっと握っていたわけで、事あるごとに眺めては推敲をして、をずっとやっていた。こんなに長い期間をかけて推敲したのは初めて。推敲すればするほど良くなる、というわけではないということを再認識しつつ、しかしインターバルを取りながら読み返すことも大事だと気づけた。そして、手許にこういう大き

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最初の日記 / 2017.04.23

 なんか日記ブームな気がする。なんたる星は日記号だし、廣野翔一さんの個人誌にも日記が載るらしい。Twitterのフォロワーさんの日記も面白い。(たとえば安堂霊さんのブログとか)他にも「日記、流行ってんなあ」と思うことがいろいろあったような。
 俺の認知能力なんて適当だ。身近な友達に子どもが出来たときには街中に妊婦が溢れたし、この春はミツマタを好きになって、その影響で街中に花が咲き乱れている。最近、

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空き地に人間向けの窓はない

空き地に人間向けの窓はない

 フジモトさんはどの路地にもいた。うちを出て目的地への最短ルートを進むときであろうと、進む道を適当に決める日課の散歩のときであろうと、本当にしょっちゅう、そこかしこで遭遇した。(今日はフジモトさんいなかったな)と思えるような、家から割と遠ざかったところで、背後から不意に明るい声に呼び止められる。振り返るとやはりフジモトさんだった。

 この町は死刑宣告を受けている。元々は終戦直後の混乱のなか、大陸

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「おめんとか」今橋愛(一歌談欒 Vol.1)

 .原井さん(Twitter:@Ebisu_PaPa58)主催の「一歌談欒」という企画が始まりました。課題の一首を読んでそれについて思ったことを各自好き勝手に文章にする、そしてそれらを持ち寄ってみんなでわいわい語り合おうというもので、とても楽しく有意義なものになりそうな予感がします。
 僕は歌集などを数えるほどしか読んでおらず、歌人自身のことについても全くと言っていいほど知りません。せっかくなので

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