那須ジョン
ひとりで不定期な月詠をしています。
「犬に『ハレ』は来ない」 飼い主にあわせて仕方なくだらだらと日々を過ごす還暦済みジャックラッセルテリア、ジョン・ナッシュさん(10)の日常をお届けします。
エッセイ・掌編小説など。
短かすぎる日々を短歌と短文で記録します。 100日分溜まるまで。
「まだ足は着く」以外の連作です。
表紙の子なんで泣いてるんだろうって気になったまま読んでない本 ガス代の下降が夏を知らしめるこの生活にベーコンは朝 ジャム瓶に点字が打ってあることとそうじゃない瓶も多いってことの 紙屑を拾おうとしたらブラインドの穴を通ったしょぼめのひかり 最初からベストを選べない僕の周りに溜まるいけてるほこり アイリッシュパブにたくさんやってきた喪服の人らと酔っていく昼 僕たちの歳を足したら70で、掛ければ1209にもなるね ひとりなら一食抜いて凌ぐけど鍋にたぷりとお湯を沸かした
父より威厳のある名前
ドラマ『ミステリと言う勿れ』が面白かった。
ゆふいんの森ごと吾を眺めたし 裏側の小川に出ればここも由布 冬ざれも地麦酒冷えている露店 金鱗湖微睡む魚をからかいつ 柊の紅い実毎にグラビティ 会計を蕎麦湯は少し余らせて 探梅のあなたは先に実を結び とろむ湯に今年のことはまあええか 2021年12月29日 由布院吟行
VRネック
気づいたら黄色に白で[ 除 外 ]って書かれたタグが貼られていた肘 この土地を離れぬ自由謳歌する鉢植えだって大いに増やす いまぼくのもち得る庭はルーバルの鉢の号数足した大地だ 上に伸び始めたオリーブたまに鉢を回されちゃって困惑しとる 新鋭短歌シリーズの帯日焼けしてみどりは割と頑張ってるけど たまきはる輪廻転生あるならば石田ゆり子の犬へワンチャン 果実とはひとが維持している庭をありがたがって過ぎていく午後 消耗品なのだぼくらこんな値で売り飛ばされてみずから売って
ばーちゃん「会社は施錠されていない監獄。あんたは何で囚人やってんだい?」
この時間にコンビニでヘパリーゼ飲んでる人見ると、「いいね、どうか楽しんで!」気持ちになる。
週末、ストレッチ専門店に行った。 ことさらに土日休みじゃないことを嘆く人から伸ばされる筋 市政だよりで必ず目を通す部分。他にもいくつか。 市営住宅入居者募集(※2前入居者が室内で死亡した部屋) * 死んでいる鳩持ち上げるこりゃ飛べたはずだわってほどの軽さだ 目覚めたら体が動かなくなっていたわけでもないがもう嫌である まっすぐに育ってほしいオリーブを支柱に縛る多少きつめに 公園で長電話してるそのあいだずっと見えてた黒すぎる道 眺望にビルビルビル人間のや
【たぶんもうある】 Cafe & Bar chill-chill みちる
止まりなさい光る首輪の光る犬
壁にアートワークを飾りたいんだけど、出会い方がわからん。
いつの間にかこっちにも上陸してたビアリー。おいしいしかわいい。