天国と地獄~日本シリーズに翻弄された1週間~
ヤクルトVSオリックスの日本シリーズは4勝2敗でスワローズが日本一となりました。スワローズファンの私にとっては、初めて全試合テレビにかじりつき、翌朝スポーツ新聞を購入しに行った日本シリーズでした。
日本一になったことで、私の体調は大きく上向きました。
このつぶやきでも書いたように、病気休暇中の私にとって、スワローズの勝利はどんな薬にも勝る良薬となっていました。
勝利した日は天国、しかし負けた日は地獄でした。
初戦。日本のエース山本由伸VS高卒2年目奥川くん。両投手が好投を続け、3-1で迎えた最終回、抑えのマクガフがまさかの3失点でサヨナラ負け。
しかしこの試合は負けてもダメージはありませんでした。9回表までは勝ってたし、マクガフはたまにこういう時があるから次は抑えてくれるだろうと。
しかし次の二戦目に負けると一気に不利になる。そんな雰囲気を打ち破ってくれた高橋奎二のプロ初完投初完封勝利。
これには痺れました。あの高橋奎二がこんなに立派になって救世主となってチームを救ってくれるなんて……。
この次の日は移動日で試合がなかったため、1日余韻に浸ることができました。プロ野球OBのYouTubeを漁り(サトザキチャンネルや高木豊さんにはお世話になりました)、高橋奎二をべた褒めする様に悦に入っていました。
しかしもし負けていたら、試合がない1日をどう過ごせばよいのだろうかと。
そして3戦目。投げてみないと調子がわからないライアン小川。でもこの日はいい時のライアンでした。これぞエース。その後勝ち越しを許すも、抑えをはく奪された石山が回を跨いでの好投。そしてサンタナが勝ち越しホームラン。最後は初戦打たれたマクガフを高津監督が投入し、勝利。
高津監督とマクガフの信頼関係には熱くなるものがありました。
初戦ボコボコに打たれたマクガフを送り出すことは相当勇気のいること。でもそこは百戦錬磨の高津監督。初戦打たれた直後にマクガフへ「あなたを信頼している」と伝え、それに答えたマクガフ。めちゃくちゃ熱い!!
4戦目はチーム最年長の石川が今季一番の好投。後半戦絶不調だったオスナが勝ち越しタイムリーを打ち、最後はマクガフが〆て勝利。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211124/k10013360451000.html
この時はもうこのまま一気に行くとばかり思っていました。
第5戦は2-5と劣勢となるも山田のスリーランで同点。このまま一気に勝ち越すと信じていました。しかし次の回、マクガフがアダムジョーンズに勝ち越しホームランを打たれる。でも負ける気がしませんでした。そっちがアダムジョーンズなら、こっちは川端がいる。その川端の打球はライトスタンドへ……。とだれもが思ったでしょう。しかしライトフライ。そして敗戦。
この敗戦は堪えました。残り二戦、オリックスは山本由伸と宮城がいる。しかも敵地。負けて迎えた移動日の1日は地獄の苦しみを味わいました。早く楽にしてくれ、と。
そして第6戦。山本由伸と高梨の投げ合い。先制するも直後に同点に追いつかれ、そこでスパッとスアレスに継投。スアレスも初戦でアウトひとつもとれなかった。でも信頼して送り出し2回1/3を無失点。清水田口とつなぎマクガフ。この日のマクガフは盤石でした。
そして迎えた延長12回。代打川端の芸術的な一打で勝ち越し。最終回誰が行くのかと思ったらマクガフ。走者一人を許すもきちっと抑え日本一。
こんな感動的な日本シリーズを体験させてくれた選手監督スタッフの皆さんに本当に感謝、感謝、感謝です。
勝つと負けるとでは天国と地獄ということを味わいました。
日本シリーズはボーナスステージだから、勝っても負けてもどっちでもいい。戦前はそう思っていた私ですが、初戦から1点差ゲームが続き、テレビにかじりつき、時には絶叫。時には悲鳴。日本シリーズに振り回された1週間を過ごすことになりました。
思えば2015年の日本シリーズも病気休暇中に行われました。
その時は体調が悪くほとんど観戦できませんでした。
しかし今回は、体調がある程度落ち着いた中観戦でき、歓喜に浸ることができました。
昔、リカバリーカレッジで「趣味の持つ力」についてチームを組んで講座を開催したことがありますが、それを思い出させるシリーズでした。
ヤクルトスワローズにコウペンちゃんにアニメに地理に……。たくさんの趣味が私の人生を支えてくれています。
趣味っていいな。そんなことを思った1週間でした。
あなたの趣味はなんですか?