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ライフシフト LIFE SHIFT ~人生100年時代

2012年に、「WORK SHIFT」という近未来(2025年)の働き方を書いたロンドン・ビジネススクール教授で人材論、組織論の世界的権威であるリンダ・グラットンさんの2016年に出版され大ヒットした「LIFE SHIFT」の紹介をします。

過去200年間、平均寿命は20年に2年以上のペースで伸びてきています。今8歳の人は、平均寿命が105歳前後。20歳の人は平均寿命100歳。40歳は平均寿命95歳になるそうで、100歳まで生きる人は、Centenarian というそうですが、皆が100年生きる世の中が近未来に起こるのだそうです。
そして、その「100年ライフ」には、備えが必要で、お金等の有形資産のほかに、無形資産も蓄えておかなければならないと主張されます。

その無形資産とは、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」と分けられます。

まず、「生産性資産」ですが、それは、「スキルや知識」です。これは、常に最新のものや高度なものに置き換えていかないと資産価値は目減りしていくか増えないわけです。人生がこれだけ長くなると、社会人になってもまた大学や大学院に入ったりして学び直しをする人が増えると予想されます。

私も、コロナ禍でリモートワークになり、通勤時間がセーブできるようになったので、一大決心をして通信の大学で前から興味があった「芸術」を学ぶことにしました。毎日動画の授業を受け、四半期ごとにレポート提出、試験と大変ですが、なんとかやっています。

次が、「活力資産」。これは、「肉体的・精神的な健康と幸福、たとえば、健康、友人関係・パートナーや家族との良好な関係等」です。「身体が資本」とかよく言いますね。メンテしないとこれも衰えます。また、家庭の良好な関係は、職場にも良好な関係をもたらします。また、逆も真で、職場での良くない関係は、家庭にもそれも持ち込んでしまいます。家族やパートナー、友人関係は「自己再生」に大きなインパクトを持つということですね。

私も身体のメンテは重要だと思っています。身体が調子いいと、精神的にも非常にポジティブになれます。


最後が、「変身資産」。「100年ライフのために、自分について良く知っている事、多様性に富んだ人的ネットワークをもっていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っている事」だそうです。この資産は、今からの100年ライフには特に大事だと著者は言います。


人的ネットワークに関しては、親しい友人より、それほど緊密な関係のない知人のほうが、新しい情報を持っていると言われます。親しい友人の持っている情報は自分と重複しているからだそうです。よって多様性のあるネットワークのほうが、変身資産としては価値があります。


欧米の人のほうが、転職やそれに伴う転勤が多いので、日本人平均の友人・知人200~300名に対し1,000名以上と5倍くらいのネットワークをもっているそうです。皆さんのFace Bookの友人数は何人でしょうか?

また、新しい経験に対して開かれた姿勢には、柔軟な考え方が必要かと思います。ここを鍛えるには、やはり「読書」によって、いろんな考え方を学ぶという事ではないでしょうか。

皆さんは、noteを活用されているので、この変身資産は蓄えようとされていると思うので、非常にいいと思いますね。私がnoteを始めたのもこの理由からです。

新しい事をすると楽しいですよね。

また、リンダさんは、「カリヨン・ツリー型キャリア」を模索すべしと言っています。 カリヨン・ツリーって、小さな釣り鐘が連なっている状態だそうですが、そのように、新しい専門分野に精力的に取り組んで技能を高める時期、仕事のペースを緩めて自分の人生についてじっくり考える時期、仕事を中断して勉強に専念する時期、ボランティア活動に集中的に携わる時期ーこうした様々な時期がモザイク状に入り込むことが重要と論じています。

「そんなことできるの、毎日生きるのに必死なのに」と思われるかもしれませんが、少なくとも自分のキャリアをデザインする意識を持ち、今は「xxの時期」っていえるくらいの思考は持ちましょうと言う事だと思いますね。

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この度、この話をまとめた本を出版しました。約30分で読めますので、是非ご一読くださいませ。

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