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【ハリー・ポッターと謎のプリンス】ハリー最後のホグワーツ生活、物語はクライマックスへ 

少し期間が空いてしまいましたが、引き続きハリー・ポッターシリーズについて語らせてほしい!の記事です。

(noteでAmazonのURL埋め込みに関する不具合が出ているようで、解決してからの投稿にしようと思っていましたが、時間がかかりそうなのでもうアップしちゃいます。見づらいところがあったらすみません。)

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、ヴォルデモートとの戦いに向けて物語が大きく動き始めます。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の感想文は⇩

ここからは「賢者の石」から「死の秘宝」までの小説と映画、「呪いの子」の脚本、「ファンタスティックビースト」シリーズの映画に関するネタバレがあります。未読、未視聴の人はご注意ください!


スネイプの心労が心配

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、ヴォルデモートが力を取り戻し魔法界のあちこちに勢力を拡大しています。そんな中で何より頑張っているのがセブルス・スネイプですよ。

死喰い人デス・イーターにはダンブルドアのスパイなんじゃないかと疑われ、不死鳥の騎士団からはヴォルデモートのスパイなんじゃないかと疑われ、さらにダンブルドアには無理難題を押し付けられ、すべてをこなしながら教師としての仕事もしっかりやらないといけないという。「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は、さすがのスネイプのキャパも限界だろうなと思いながら読んでしまいます。

それでもセブルス・スネイプはすべてを完璧にやってのけます。ヴォルデモートの信頼を損なわない程度に不死鳥の騎士団の情報を流し、ヴォルデモートに殺されない程度に仲間を守り、ハリーだけでなくドラコにまで気を配り、ダンブルドアの計画にも手を貸します。

キャパオーバーの仕事を命懸けでやっている時に、ハリーがまた余計なことをするんですよ。スネイプの立場から見るとハリーは本当に問題児なので、少しはじっとしていろ!と言いたくなるのもわかります。頑張れスネイプ。すべてはあなたにかかっている。

ハリーはヴォルデモートを超える闇の魔法使い?

かつてヴォルデモートが倒れた時、死喰い人デス・イーターの間ではハリーこそが偉大なる闇の魔法使いなのではないか、ハリーを擁立して再び立ち上がるべきなのではないかという話が出ていたというのは驚きです。

だからルシウス・マルフォイはドラコにハリーと仲良くなるようにけしかけていたんでしょうか。しかし、「ハリー・ポッターと呪いの子」で、ドラコが「父上は内心ではヴォルデモートがいない世界の方が望ましいと思っていた」とも言っていたので、常に勝ち馬に乗りたいだけという可能性もあります。特に気高い思想があるわけでもないルシウス・マルフォイの小物っぷりは徹底していてもはや好きですね。

ダンブルドアvsダーズリー家

夏休み中のハリーの家にやってきたダンブルドアがダーズリー家と一線交えるくだりはめちゃくちゃおもしろいのでぜひ読んでほしいです。失礼さでは右に出るものがいないダーズリー家をさらなる失礼をもってねじ伏せていくダンブルドアに笑いが止まりません。

ビルとフラーの結婚

ビルとフラーの結婚に関しては、ビルのママのモリーが納得していないという恐ろしい状況。すでに嫁姑(小姑も)問題が発生しているんですよ…。震えますね…。

イギリスとフランスの国際結婚になるので文化が違うというのもあるでしょうし、なにもこんなに危険な時期に…という気持ちもわかります。でも愛する息子が選んだ人なんだから素直に受け入れてあげてほしいという気持ちになるのは私だけでしょうか。

最初から受け入れる気ゼロで冷たい態度を取られるのは嫁の立場的にはとても怖いです。フラーはそんなモリーの態度に気づいているのかいないのか全く気にせずマイペースなので、それがまたモリーを苛立たせるのかもしれません。クリスマスにもフラーにだけセーターを編んでいなかったし…。とはいえ、一度家族と認めたら大事にしてくれそうなのがモリーです。実際、結婚を認めてからは誰よりも精力的に結婚式の準備をしていました。

イギリスのクリスマス事情

クリスマスと言えば、ハリー・ポッターシリーズでは毎年クリスマスが豪華にお祝いされているところも印象的です。イギリス人にとってはクリスマスプレゼントというのはとても重要なアイテムのようで、ハリーも少しでも仲のいい相手には必ずと言っていいほどクリスマスプレゼントを用意していました。

いつもお金がないと言っているロンのママも、毎年ハリーとハーマイオニーにもクリスマスプレゼントを贈って来てくれていたのが素敵です。ロンは嫌がっていたけど、ロンのママの手編みのセーターには毎回ほっこりさせられていました。毎年少しずつ大きくなっていくセーターのサイズに、我が子の成長を重ねていたんじゃないかなとか考えだすと涙腺が…。

ちなみにダーズリー家もなんだかんだとハリーにクリスマスプレゼントを贈って来ていました。時には爪楊枝1本だったりティッシュペーパー1枚だったりするダーズリー家からのプレゼント。そんなものをわざわざ郵便配達料を払って送るくらいなら何も贈らなくていいと思うんですけど、これはイギリス人なりのクリスマスの祝い方なんでしょうか。それともただの嫌がらせ?

O.W.L.ふくろう結果発表

去年ハリーたちが受けた普通レベル魔法試験、通称O.W.L.ふくろうの結果も出ました。落第のさらに下にはT(トロール並み)という評価があるというのはフレッドとジョージの冗談かと思っていましたが、本当にありましたね…。

ハーマイオニーは闇の魔術に対する防衛術以外は全て最高評価、ハリーとロンもそこそこの成績を収め安心します。6年生では、このO.W.L.ふくろうの成績によって出席できる授業が変わってくるんですね。

6年生の授業は全員が全てを受けられるわけではなく、O.W.L.ふくろうでの成績がどれくらいだったかによって足切りが行われます。どこを最低ラインにするかというのは各教科の先生が決められるようになっているのですが、先生によって基準が違うのは不公平な気もしました。

実際ハリーとロンはスネイプ先生が魔法薬学の先生だったら魔法薬学は受けられなかったけど、たまたまスラグホーン先生に変わった年だったから魔法薬学の授業に出られることになりました。ホグワーツでの成績が将来に直結することを考えると、どの先生がいる年に試験を受けるかで状況が変わるというのは運による有利不利があるような気がしません…?

なんでもできるハーマイオニーが苦手なこと

成績優秀なハーマイオニーですが、守護霊の呪文(エクスペクトパトローナム)と箒に乗ることだけは苦手なのがかわいいです。ちょっとくらいは弱点があったほうが人間味があっていいですよね。ちなみにクィディッチでは戦力外過ぎてハンデ扱いされてます。

半純血のプリンスの本

ハリーが魔法薬学の本棚で見つけた半純血のプリンスの本。これは後にスネイプのものだったとわかるのですが、筆跡で気づかないものなのか?と思わずにはいられません。5年間スネイプの授業を受けてきて、スネイプが書いた字を見ることが一切なかったなんてことはないはず。しかもスネイプは魔法薬学の先生だったんですよ!どれだけスネイプに興味ないんだという感じですよね。

そんなスネイプ先生、今年は闇の魔術に対する防衛術の先生として教鞭を取ります。魔法薬学の先生としても優秀でしたが、闇の魔術に対する防衛術の知識もずば抜けていてすごいです。なんといってもダンブルドアとヴォルデモートの間で二重スパイをしていますからね、それは優秀でしょうよ。あぁ、早くこの事実を全生徒に知ってもらいたい…!

魔法使いとしては超優秀なスネイプ先生ですが、教師としてはちょっとスパルタすぎます。ついてこられない者は蹴り落とす精神で教えているので、N.E.W.T.イモリレベルの魔法薬学の授業に残ったのはたった12人だけでした。ハリーの学年は26人いるので、半分以上の生徒がA(良)以上を取れなかったということになります。誰にでもわかるように教えてくれるタイプの先生ではないことだけはたしかですね。

ホグワーツの奨学金制度

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、ハリーがダンブルドアと共にヴォルデモートの過去を巡る記憶の旅をします。そこで、孤児だったトム・リドル(後のヴォルデモート)がホグワーツに入学する際、教科書や制服を買うのに援助を必要とする者のための資金があるという話が出ました。

なんとホグワーツには奨学金制度があるんです!これはいつからある制度なんでしょうか。ダンブルドアが作ったんでしょうか。魔法の素質がある子供ならだれでも受け入れるという姿勢が見えたいいエピソードでした。

魔法界における吸血鬼の扱い

これまで「ハリー・ポッター」の世界にちょこちょこと出てきていた吸血鬼。魔法界で吸血鬼がどういう扱いを受けているのか気になっていたんですが、明らかにされないままでした。

スラグホーン先生のパーティーにチラッと吸血鬼が出てきますが、狼人間のように迫害されているわけではないけど、魔法使いとは違う生き物という感じなんですかね?気になります。

ホグワーツの肖像画

ホグワーツの校長室には歴代校長の肖像画があります。ダンブルドアの死後、気づいたときにはここにダンブルドアの肖像画が追加されていたことで、校長が死ぬと自動的に肖像画が出現するということがわかりました。

スネイプの肖像画もここにあるんでしょうか。作中では描写がありませんでしたが、きっとあるはず。あってほしいです。アンブリッジの肖像画はないですよね?アンブリッジの肖像画はいらないです。正式な校長として認めてないです。ホグワーツからも認められてないはず。

そしてダンブルドアの死の衝撃が冷めやらぬまま、最終巻の「ハリー・ポッターと死の秘宝」に繋がっていきます。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」の感想文は⇩

「ハリー・ポッター」シリーズの小説はサイズ違い、デザイン違いで複数出版されています⇩

最終巻のその後を知りたい人はぜひ「ハリー・ポッターと呪いの子」を読んでください⇩

映画ファンには20周年同窓会企画の動画もおすすめです⇩


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