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小6次男との幸せな時間。

「ナイスピッチングとナイスバッティングが、母の日のプレゼントね」

試合前、次男が妻に言っている。


少年野球の春季大会一回戦。

相手は、昨年19-0で圧勝したチーム。

次男は、今週も先発ピッチャーを任された。前の週は強豪相手に立ち向かい、負けはしたもののナイスピッチング。この日も好投が期待される。



だが、始まってみると

打たれる。

打たれる。

ストライクが入らない。

ストライクが入らない。

はじめの2回までに5失点して、3回表、先頭打者をフォアボールで歩かせたところで降板となった。試合は4点を追いかける苦しい展開。3回以降は、代わったピッチャーがなんとか抑え、最終回までになんとか追い付いて、延長サヨナラ勝ち。ギリギリ、二回戦進出を果たした。

彼自身は初回にスリーベースヒットを放つなど、打撃ではいい場面を作ったものの、やはりピッチングの課題が浮き彫りになる試合となった。



結果が出た次の試合は、だいたいうまくいかない。

これは、ほとんど覆ったことが無い。
面白い。

ということは、今度の試合は、またいい結果が出るかな。

「母の日のプレゼントは、来週に持ち越しで」

彼は、試合の帰り道にそう言って、笑った。


毎日、息子と五時半から朝練をしている。

万全ではない肘を休ませるため、投球練習は休止中。二人でグラウンド周りを走り、その後、私がトスを投げて、彼が打つ。持っていったカゴには50球ぐらい入っていて、全部打ったら、二人で拾って、また打って、二人で拾う。最後に、バックネットからダッシュ。レフトフェンスにタッチして戻ってくるまでを、ストップウォッチで測る。今日は、新記録が出た。静かなグラウンドで二人。幸せな時間。きっと時間が経てば経つほど、この時間の価値、幸福感は上がっていくんだろうな、と思う。

いつも読んでいただきありがとうございます。