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こうめい@なるぱら
2016年5月5日 05:31
不言の言を聞く―聞不言之言―[原文](荘子 雑篇 徐無鬼)聞不言之言。[書き下し文]不言の言を聞く。[原文の語訳]口に出ない言葉を聞く。[解釈]口には出さない言葉を聞くということです。声なき声を聞くとも言います。できる人は言葉の裏に隠された真意を読み取ったり、本音と建前をしっかり理解できるものです。苦言を呈して去っていく人はありがたいものですが、物申さずに去ってい
2016年5月2日 04:01
言は栄華に隠る―言隠於栄華―[原文](荘子 斉物論)道隠於小成、言隠於栄華。[書き下し文]道は小成に隠れ、言は栄華に隠る。[原文の語訳]道は小さな成功に隠れ、言葉は飾られた中に隠れる。[解釈]言葉を飾りたてることによって、その言葉に託された真意がわかりにくくなるということです。「本音と建前」だったり「綺麗事を並べる」などありますね。横文字を多用されたり回りくどい言い
2016年4月23日 05:22
窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ―窮亦楽、通亦楽―[原文](荘子 雑篇 譲王 第二十九)古之得道者、窮亦楽、通亦楽。[書き下し文]古の道を得る者は、窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ。[原文の語訳]真実の道を体得した古人は、行き詰まった時でもその状況を楽しみ、順調な時でも楽しむ。[解釈]苦しい(逆境)ときでも気の持ちようで楽しく感じることもできますし、順調(順境)なときはもちろ
2016年2月26日 05:25
蝸牛角上の争い―蝸牛角上之争―[原文](白居易 対酒 - 荘子 則陽篇)対酒「蝸牛角上之争何事、石火光中寄此身、随富随貧且歓楽、不開口笑是癡人。」[書き下し文]酒に対す「蝸牛(かぎゅう)角上(かくじょう)何事をか争ふ、石火光中此の身を寄す、富に随ひ貧に随ひ且(しば)らく歓楽せよ、口を開いて笑はざるは是れ癡人(ちじん)」[原文の語訳]酒に対す「かたつむりの角のような狭い所で争うと