「隠れた真意を探す」聞不言之言

不言の言を聞く
―聞不言之言―

[原文](荘子 雑篇 徐無鬼)
聞不言之言。

[書き下し文]
不言の言を聞く。

[原文の語訳]
口に出ない言葉を聞く。

[解釈]
口には出さない言葉を聞くということです。声なき声を聞くとも言います。

できる人は言葉の裏に隠された真意を読み取ったり、本音と建前をしっかり理解できるものです。

苦言を呈して去っていく人はありがたいものですが、物申さずに去っていく人が、なぜ去ったのか理由を理解することが大事ですよね。

アイデアも「これです」とご丁寧に明示されていませんから、さまざまな見えるものの中で自分なりに見つけ出す必要がありますし、明示されているものは認知されているものです。できる人は、そこを「ズラして観る」ことで新しい発見ができるのでしょう。

潜在顧客を見出すことは経営者にとって必要です。そのためにはニーズをしっかり把握し、開発していく必要があるのです。メディアが取り上げる前にブームを先取りことも当てはまりそうですね。

政治家は国民の声を政治に反映させることももちろん、声なき民の声に耳を傾けるだけの資質が重要です。陳情だけを全てを受け止めたり、飲み仲間や身近な人の声だけを拾い上げる利己的なトップには困ったものです。

学習するにしても練習するにしても、教師や指導者の言葉だけでなく、その裏に隠された本音や自分なりに意義を見出すことで、効果が大きく異なるのではないでしょうか。

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